第9戦GP de Cataluña 起死回生のチャンスから一転…

Marc Márquezの手術離脱決定後の一戦の前に、Honda陣営で一悶着あった

 

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Marcが使う筈やった新パーツを、ワークスライダーのPolを差し置いてサテライトの中上に供給? そりゃ揉めるやろ。けど、中上にとっては千載一遇のチャンス。失うかも?と見られてる来季のシートについてもまだ確定発表が出されてないし、新パーツゲットのチャンスを活かして結果を残せば大逆転の生き残りが図れるのでは… 私はそう期待したんやが、スタート直後の転倒で状況は一気に悪化したな

 

シロートにはあの転倒がどの程度悪いのか判断はつかないけど、巻き込んだ2人がChampion Shipを争ってるBagnaiaと前走で因縁のあるRinsいうのが運の無さ。今やMotoGP最大勢力のDucatiはエースの優勝争いに水を差されて悪く言うだろうし、Rinsに至っては前走の段階でかなり悪し様に言ってたので、非難のボルテージは上がる一方だろ

 

これで何らかペナルティがあれば収まりもつくだろうが、オフィシャルの裁定は”お咎めなし”。しかもシロートやなくライダーの立場をよく分かってる筈の元世界チャンピオンがそんな判断を下したとあって、問題は更にややこしくなってるみたいやな

 

まぁ、文句言ってるRinsですら「無事を祈る」って言ってるぐらいなので先ずは中上が大事に至らない事を願うばかりだが、無事に戻ってこれても状況は一気に悪くなったなぁ

 

所属するチームの親分もあんまり庇ってくれてないようなので、やっぱり来季の”出光枠”はライダー交代? いやいや、確定するまでは諦めたらアカン

天皇杯2回戦vs関大戦 プロモーションは大事

天皇杯2回戦は有難いことにYoutubeで配信されてたな。試合内容は前半で3点取って勝負あり、しかし後半は攻められっぱなしで流すだけのような内容におカンムリの方も居られるようやが、天皇杯2回戦なんてあんなモンやで

 

プロ相手に一世一代の檜舞台と張り切るアマチュア相手に、控え組で急ごしらえのJクラブが苦戦するのは毎年の風物詩。こっ恥ずかしくも学生相手に敗退したどこぞの吹田のチームなんかもあったやろ? 学生相手にする時は、とにかく恥かかんかったら良しとせんと

 

しかしメインスタンド中央上段からのワンカメラの”引き”の映像が延々続くのは新鮮やった。選手の確認、特にセンターにポジションする両ボランチの判別とかは困難やったが、チーム全体の布陣を見るには分かりやすく、何かスカウティングしてるような気分やった

 

ちなみヨドコウでやってるからセレッソの主催試合のように錯覚する人も居るやろうが、そうやなくて天皇杯の主催はJFA。”公益”財団法人の主催なんやから本来収益なんか考慮する必要はない。

 

Jリーグやと映像使用権は厳重に管理されるが、利益の為にやってない天皇杯なら目くじら立てる必要ないやろ。せやから例年テレビ放送される準決勝以前は1回戦から全てネット配信したらエエんとちゃうの?

 

で、明日のルヴァンカップは正式名称Jリーグ杯、即ちJリーグ主催の立派な興行なので放映権管理は厳格。しかしこれについてはチョット異議申し立てしたいのは、Jリーグと言えばDAZNやろ? カップ戦やからって何でDAZNで配信出来へんねん?

 

そらイングランドプレミアあたりの”世界に向けたビッグビジネス”やったらカップ戦だけでも莫大な放映権料を取れると思うけど、スカパーがルヴァンに大金払ってるとも思えんし、リーグ放映権の長期契約してくれたDAZNにオマケで付けてもバチ当たらんのとちゃうの?

 

カップ戦は決勝準決勝以外はそんなに観客数見込める訳やないから、プロモーションとして利用した方がエエと思うんやけど

第8戦イタリアGP Marc Márquez離脱

イタリアGPは決勝を前にビッグニュースが転がり込んで来たな

 

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予選のQ2で派手に転倒、マシン炎上したMarquez。その転倒が決断させたのかどうかは定かやないけど、イタリアGP終了後に4度目の手術の為に渡米する事が発表された。確定やないけど今季は終了で万全を期して来季を目指す、やろうな

 

”幸い”な事に今季のHondaのマシンはダメダメでこのまま走っとっても勝てる見込みはないし、だったらそんなシーズンは捨てて尾を引く腕の問題解決に時間を費やすべき… まぁプロフェッショナルな判断やね

 

Marcの離脱で空いたシートには誰かが代役に起用されると思うけど、現時点で残ってるHondaのライダーは3名の中、ここは中上に注目したい

 

上で書いた通り今季のHondaのダメダメマシンで頑張れってのは酷やけど、その同じマシンでの比較ではここ3戦Marcと遜色のない結果を出してるし、今戦ではHonda勢最上位で、あの速い速~いDucatiワークスマシンのMillerよりも先着している。色々考えると最近のパフォーマンスは相当なモンやと分かる

 

来季のシートは未だ確定していないとか色々難しい立場に居るんやけど、Suzukiが引いた引き金でライダー市場が混沌としてきたからどんな目が出るか分からん。なのでこの調子で頑張りを示し続けたらもしや…てな事が無いとも限らんし

 

同じくMarquez離脱で”実質”Hondaのエースとして活躍した'20シーズンの再現を期待しとくわ

第16節A湘南戦プレビュー レッズ戦の”快勝”を忘れるな

大阪ダービーの興奮冷めやらぬ中で行われた前節浦和戦は、ダービー快勝での「セレッソ、強いんとちゃうの?」がまやかしやった事を示した一戦やったやろ?

 

序盤こそ攻め込めたが10分過ぎから向こうに主導権を握られる受け身な展開。標準レベルに”戦術仕込んでくる”相手には、現時点でのセレッソの実力なんてこんなモンや

 

…と思ってたら、ハーフタイムでユンカーが引っ込んだ途端、セレッソに攻撃ターンが回ってきた。1人のキープレーヤーが抜けただけで勢いが止まるあたり、今のレッズも弱っちいチームなんかな?(お隣ほどではないけど)と訝しんでると幸運にもPKで先制点が転がりこんできた

 

その後は追いつこうとギアを上げた浦和の攻勢(と言うほどの勢いもなかったけど)を固い守備陣の跳ね返しと”司令塔”ジンヒョンのフィードでいなして、加藤りくじろー→毎熊の鮮やかなカウンターでトドメを刺す!

 

この瞬間、「これや、この勝ち方や!」と私の中で電撃が走った。これこそユン&ロティーナ時代に培った強豪セレッソの必勝法

 

いくら”ボールを支配して攻撃的な”サッカーを志向しても、相手のレベルによっては受け身に回らざるを得なくなる。そうなった時も慌てず騒がず受け流し、PKだろうがカウンターだろうが何でもいいから先制する。そして「セレッソにリードされたらもうアカンかも」と焦る相手を闘牛士の如く上手くあしらって、スキあらばトドメの一撃

 

ワクワクサッカーに嫌悪感を感じてる多くの正常なサポは、4年間でこのサッカーの快感を覚えた人達で、そしてこちらの方が再現性が高い、確実に勝点を積み上げられる戦術だと悟った人達だと思う

 

私もその一人で、だからやれ攻撃的だのやれスピーディーだの能書き垂れられても「それが勝ち点に繋がるの?」ってシラケてしまう

 

幸い4年間の強豪時代を記憶する選手が今のチームにまだ5、6名も残ってるのでその気になればいつでもあの時代の方向性に舵を切る事が出来る。現にこの浦和戦も選手同士で「今は耐えよう」と認識を共有してたらしいし

 

小菊、分かってるか? ワシらは出来るんやで。まやかしのワクワク快勝なんかに酔ってたらアカン。再現性の高い必勝法を忘れるんやないで

 

まぁ、セレッソは間もなく大きな切り札を失いそうなので、ワクワクで行きたくとも行けないやろうし…

第15節H浦和戦プレビュー ダービー快勝は忘れて臨め

前回大阪ダービーで快勝にも関わらずあまり喜ばない論調で書いたけど、それはあの試合を見返したらよく分かるんとちゃうか?

 

個人的にもDAZNで再度見てみたが、戸田の解説の名調子と並んで際立つのはアチラのレベルの低さ。もう現代サッカーとしては犯罪と言っていいぐらいのダメダメぶりである

 

そう、実際に試合でのパフォーマンスの低さに加えて欠場者の多さを鑑みればダービー史上最弱だった事は明白。それどころか瞬間値でJ1最弱のチームであった事は間違いない。ダービー以前に2連勝してたなんて全く信じられないぐらいの”勝って当たり前”の相手で、逆にあんなチーム状態なのに勝てるつもりで観戦に来たアチラのサポのノー天気さに驚くわ(負け覚悟で叱咤激励に来るならともかく)

 

だから内容的には相当割り引いて考えるべき。(セレッソの面目躍如という点では称賛していい勝利だが) むしろこの勝ちは無かったぐらいの気持ちでこの浦和戦に臨んだ方がエエ

 

ワタシが浦和の監督なら間違いなく清武を潰しにかかる。ダービーでも証明されたようにノープレッシャーにしたら危険極まりない選手で、セレッソ対策の最低条件は清武に仕事させない事。これが出来ないとお話にならない

 

まぁ、ワタシに分かるぐらいなんだからサッカー関係者なら誰でも分かる事なので、当然”分かってる”小菊には清武封じを逆手に取る秘策を期待するわ

 

ダービーの快勝なんて全然信じてないワタシは勝ち点40が気になってしゃーない。幸い今節の対戦相手浦和もドロー続きとイマイチ調子が上がってないようなので、勝ち点は取れる相手には確実に取っておいてくれ

第14節H大阪ダービー 消えゆく大阪ダービーの価値

ワタシ的にダービー史上最もヌルかった4月のルヴァンダービーと違って、今回はアチラさんが前代未聞の試合中に仲間割れを起こすぐらい熱いダービーやったな

 

が、いくら熱量上げようが実力不足は隠しようがなく、飛車角どころか金銀まで6枚落ちと言ってもいいような弱りきった相手に勝ったところで(それもあれだけシュート数で圧倒してたのに前半をビハインドで折り返しという体たらく)、ダービー自体の価値は上がらんやろ

 

そう、ダービーの価値はダダ下がりである。これは確認した訳やないけど、今回の大阪ダービーでは無料招待が行われてたらしい。俄には信じがたい、耳を疑う話や

 

満員のスタンドの絵で誤魔化されてる人は'17年のホーム長居でのダービーの観客数調べてみ? 「えっ、これロンドンダービーの数字?」って目を疑う動員力やけど、たった5年前の話なんやで。で、昨日の”ギッシリ”に見えた入場者数はと言うと…

 

Jでは極めて異例の客が集まる黄金カードやったのに、何でタダ券ばら撒かなアカンような価値の低いモノに成り下がったんやろうか?

 

アチラは”切り札”カタノサッカーを繰り出したのに不発という誤算があるからしゃーない部分もあるけど、ウチは誰が考えてもコケる可能性が高かった監督歴ゼロを指揮官に起用アンド、チームで最も人気があり且つ最も重要な戦力を謹慎させるという自業自得なんやから、文句言えた立場やないね

 

私は前回、小菊の下に居っても伸びないって書いたが、それはつまり監督更迭した方が良いと思ってるという事で、それは今回のダービー快勝の後でも変わってない。しかし小菊監督は既に大きな功績を残した事は事実で、それを認めないのはアンフェアなのでここで大いに称えておきたい

 

カップ戦の巡り合せの妙で就任後まだ1年経ってないのに既にダービーを6戦経験した同監督、その内訳は驚異の4勝1敗1分。今より数段強いチームを率いていた頃のクルピもユンも苦杯を舐めさせら続けた青黒相手に、もう4勝も挙げてる。これは大殊勲である

 

レヴィの一件で味わった、思い出を汚される体験は一度で十分である。こんな大功労者を後に悪し様に言わないで済むように、フロントはキレイな引き際シナリオを用意しておいた方がエエと思うで

第7戦フランスGP Ducati1強時代の始まりか

やたらクラッシュが目立ったフランスGPは、今季これ以降のGPの行く末を予想させる結果やったな

 

1位 Ducati

Ducati)

2位 Ducati

3位 A.Espargaró

4位 Quartararo

5位 Ducati

 

ハイ、実質Ducati表彰台独占やね。そして強豪Ducati勢に何とか立ち向かっているのはAleixとFabioの2人だけ

 

途中まで好位置を走ってたSuzukiの2名もDucatiに対抗出来るライダーにカウントしても良いのだが消滅するチーム所属ではここから上向くとは思えず、このレースでの転倒リタイアもそのネガティヴな流れが影響していたような気がする

 

今季4チーム目が誕生して全マシンの1/3がDucatiと数の上でも圧倒され、そして

毎レース予選上位を占めている。もう見事なまでのDucati1強状態

 

これは今に始まった事やなく、ここ2年間コンストラクタータイトルを奪われてる事からその傾向は明らかやった。MotoGPはライダータイトルだけがクローズアップされるから気づいとらん人らが多かったけど、もうマシンで着々と日本メーカーは差を付けられてたんよね

 

ウィングレットも沈むサスもDucati主導の技術やし、そもそも毎レースで見られるDucatiがストレートでぶち抜く”絵、つまりエンジンパワーで明らかに差を付けられてるってのがアカンやろ(Hondaってエンジン屋やったよな?)

 

絶対王者の怪我での突然の長期離脱で誤魔化されてたが、私は数年前からこうなりそうと危惧してたので、HondaやYamahaじゃなくて”謎の後半の追い上げ力”を発揮するSuzukiに期待してたんやけど…

 

今後はBagnaia、Miller、Bastianini、J.Martin、Zarcoらが快走する中で、青と黒の2台だけが何とか食らいつく絵ばかり見させられると思うと… 鈴木会長、辞めるの撤回してくれへんかなぁ