第26節A浦和戦プレビュー これが小菊&キャプテンの生きる道

前節は試合終盤に失点、またもや新フィロソフィー発動か? な嫌な雰囲気になりかけたが、その"mala racha"を我らがキャプテンが見事に断ち切ってくれたな

 

前回、守り切れない事を前提に勝ち切る方策を見出さんとアカンって書いたけど、それは早い話が2点目なんよね。悲劇的な逆転負けが続くという事は同点になってる瞬間がある訳で、そこから勝ち越し点を奪われるのではなくセレッソが決勝点を取ればエエって単純な話

 

で、決勝点を取る秘訣だが、同点というイーブンな状態から何故セレッソじゃなくて相手に決勝点が入ってしまうかというと、追いつかれたという思いで心理的に追い込まれて押される試合展開になるから。「俺たちはどうせ失点する」と最初から追いつかれる事を前提に戦っていれば失点にオロオロする事はなくなる。己の守備の弱さを自覚する、これが肝要

 

メンタル面で負けなければ、勝ち越し点が相手ではなくセレッソに入る確率はグンと上がる。逆転負けするは裏を返せば先制点が取れている、つまり得点力自体はあるという事の証明。実際、セレッソサンフレに0-3で負けるまで公式戦では20試合、5月14日以来実に3ヶ月半もの間有得点試合を続けていた。今年のチームは点が取れる

 

ここでダメ押しは”特別な選手”清武である。負傷離脱中に小菊がハードワーク路線に舵を切った時、私は「戻って来ても活躍の場は無いな」と思ってたが、2点目を必要とする今のセレッソではむしろ清武の重要性は以前よりも増している

 

先発でハードワークだとフィジカルのマイナス面ばかりが懸念されてしまうが、相手もバテてオープンな展開、しかも勝ち越し点狙いで前がかりになって裏にスペースがあるという状況は、清武がタクトを振るには絶好のシチュエーション

 

鳥栖戦でもロスタイム決勝弾の前からカウンターでビシバシ好アシスト(未遂)パスを連発してた。運気盛んな8月頃のセレッソなら追いつかる前にキャプテンのキラーパスでトドメを刺せてた事間違いなし

 

ザル守備上等で撃ち合いに活路を見出します。追いつかれても決勝点取る為の切り札がウチには居ますし。でも失敗して逆転負けする事もあるけど、それがワクワク路線なので了承してね

 

これが今後のセレッソの生きる道?

第29節Hサガントス戦プレビュー 小菊政権3季目はあるのか?

天皇杯準々決勝はプレビューで私が書いた通り、試合終盤で失点して涙を飲むが早速フィロソフィー化してしまったな

 

これも私が再三書いているようにチームの運気も大きく影響してるとは思うけど(9月になってから下降線)、1点を守り切る辛気臭い路線からワクワク路線に舵を切った当然の趨勢とも言えるんよね

 

この連敗でセレッソは終盤に守備が緩くなる事がバレてしまって、今後はそこを相手に狙われる事間違いなしやから、守り切れない事を前提にどう勝ち切るかを小菊は見出さんとアカン。対策としてはFマリがやってるような相手が諦めるまでの点差をつける攻めダルマ路線とかが考えられるが、何れにしても打開策を出さないと小菊政権は今季まで、となってもおかしくない

 

これはセレッソ新フィロソフィーと違って予言するのでなく、統計的に見てもセレッソで監督3季目は極めて難しい

 

都並       0.5

クルピ(第二次) 4.5

ヘアレス     0.5

クルピ(第三次) 1.5

ポポヴィッチ   0.3

ペッツァイオリ  0.3

大熊(弟)    0.3

アウトゥオリ   1.0

大熊(兄)    1.0

ユン       2.0

ティーナ    2.0

クルピ(第四次) 0.5

 

途中解任途中就任は0.5シーズン、混迷の'14年は3人で割って夫々0.3シーズンとカウントした場合の、直近の歴代セレッソ監督就任年数である。第四次クルピまで延べ12人で14.5シーズンの平均年数は1.2、つまり2シーズン目に入ったら上出来な部類で計算上は3シーズン目は無い、という分析になる

 

まぁ、そんなクソ面倒くさい講釈垂れんでも、記憶にある長期政権は第二次クルピだけで他は日本の首相並みに短命政権ってのは全セレサポ周知の事実やろ。つまり、小菊サンとは今季をもってオサラバ、ってなっても全然不思議でないって事

 

くどいようやけど小菊が監督として今までにやってきた事を分析した上ではなく、あくまでもセレッソの過去を振り返ると監督3季目なんて異例中の異例やでっていう、老婆心的忠告

 

今回の対戦相手の鳥栖の監督とか、中々エエんとちゃの? って私が思ってる訳では、決してない(彼ならNJも使いこなしてくれてるようやし…)

天皇杯準々決勝プレビュー 前任者の呪い

先週末の札幌戦は派手にやらかしたな。まぁケッタクソ悪い負け方、ホームサポを大喜びさせる見事な引き立て役を演じてしまったな

 

前回書いたように私は消化試合やと思ってるから負けた事自体には何とも思わんけど(ツキが止まったと思ってたから、勝てない予感はしてた)、78分の先制、つまりたった12分間すら守りきれず逆転された事については「重く受け止めて」(by 背番号6)みるべきやないの?

 

早い話、前2監督を見捨てたツケが回ってきてるんよね。もう2季以上前の話を、何を今更言ってるんや…てな事を言う歴史に学ばないサポも多いけど、あの解任劇をキチッと消化しない限りそのツケはいつまで経ってもセレッソに降り掛かって来ると思うで

 

私が分かりやすく言ってやるわ。あの2監督の元でリードを堅く守り切るフィロソフィーを得た筈や。試合終盤でセレッソにリードされとったらもう勝ち目ないわ… 相手にそう思わせるほどのオーラを纏ってたのに、それをセレッソ自らが否定してしまった!

 

これがどちらの監督も3年目続投させて、それで成績低下して「守りも良いけど何かを変えんとこれより上には行けんね」と誰もが納得する形で監督交代したら堅守の文化も保てたと思うが、”解任”(留任を臨む監督を拒否するのは解任と同義)となれば「あの路線は間違いやったんや」(我らがやるべきは”ワクワク”😂)という無言のメッセージを選手始めチーム全体に発する事になってしまった

 

そうでないと、かなりのメンバーが残ってるのにこんなザルになる理由が説明つかん。小菊もフロントも口では「前任者の堅守を保ちつつ…」てな事を言うけど、文化の継承ってそんな生易しいモンやないで。堅守監督を否定して連れてきたクルピは'13年での自らの堅守ぶりを忘れて「1点を守りきらんで2点目取りに行け!」ってやってたやん。そら選手が無意識の内に「1点守り切るのが必ずしもベストじゃない」てな動きになってもしゃあないで

 

ひょっとしたら小菊は堅守の文化が失われるのは避けられない事をハッキリ認識してて、だからその代わりになる強い武器=走力を上げたハードワーク路線に舵を切ったのかもしれん

 

とにかく一度”総括”(またの名を進退伺😁)せんことには、消えた堅守に代わって今度は”試合終盤に失点して涙を飲む”がセレッソ新フィロソフィー化するかもしれんで。(口にするのも怖いけど)

 

イケイケで勝てるのは1発勝負のトーナメントだけ。カッコ悪かろうが死にものぐるいで守りきって勝ち点拾う文化がなければ、長い長いリーグ戦を制するなんて夢のまた夢なんよね

第14戦 GP di San Marino やぶれかぶれでスプリントレース???

序盤でポールポジションスタートから先頭を走ってたJack Millerの転倒という”波乱”こそあったが、”主催者”Ducati軍団にApriliaFabioが挑むという見慣れた図式。そして終盤は主催者側の現エースと来季からワークスライダーになるもう一方のエースの火の出るような一騎打ちで、ハナ差の1-2フィニッシュ!

 

当にDucatiDucatiによるDucatiの為のDucati GP。そりゃ関係者やイタリア人は大喜びやろうけど、興行としてはオワってる(走る前から中須賀優勝が読めてしまう全日本と同じぐらいオワってる)

 

何度も言うけど”欧州人の為のMoto GPなのはもう公然の事実、今さら隠しようもないけど、流石にここまでやり過ぎはマズい…とDornaが思ったのか思わなかったのか、来季から新しい”出し物”を持ってきおった

 

jp.motorsport.com

 

これは全日本とかに見られる土曜日レース1日曜日レース2みたいなモンか? あっちは年開催数自体が少ないから土日走るとレース数が増えて結構やけど、年20戦以上もあるMoto GPでレース数増やす意味なんてあるの?

 

まぁ見に来た観客は喜ぶかもしれんけど、ライダーは大変やで。そら今までかて予選やFPで金土と真剣に走ってると言っても、レース本番とは危険さが違うやろ。早い話がケガする確率がグンと上がって、土曜日にクラッシュして日曜日の決勝レースを病院のベッドの上でテレビ観戦…なんて笑えん状況も起こりうるかもしれん

 

私のこの見方はあながち的外れでもないやろ。何せ、現世界チャンピオン"Estúpido"って言ってるぐらいやし(笑)

 

es.motorsport.com

 

さぁ、ドッチラケお手盛りDucati GPになってしまった事へのこの打開策、果たして吉と出るか凶と出るか…

第28節A札幌戦プレビュー 人智が全てなら、今季はもう終了

先週末の頂上決戦はサンフレに軍配、セレッソ初シャーレの夢”は風前の灯となったな

 

前回のアウェイ対戦の時は、ジンヒョンから始まる繋ぎを尽く潰されて自陣に釘付けにされる時間が長く「こりゃレベルが違うわ」と白旗感だったが、今回の対戦ではサンフレのプレスを搔い潜り敵陣まで運べる事が多かったので、セレッソに進化もしくは研究の跡が見られ、トータルでも試合を優勢に運べてたと思う

 

しかし優勢がそのままスコアに反映されないのがfútbolの奥の深さで、ワンチャンスをモノにされ先制された瞬間、一瞬にして勝利への道が狭まってしまった。これまでは先制されても当たり前のように追いついてきたセレッソだったが、そうは行かないのが現時点J最強たる所以、やはり他のチームとは違った

 

ジンヒョンVAR直前のプレー、毎熊が倒されたプレーをPK判定される事が勝利への唯一の道だったと思うが、そこを採ってもらえなかったのがこの日のセレッソのツキの無さ

 

そう、やっぱり幸運の流れはもう止まっとったんよね。あそこでPKで追いついてせめてドローに持ち込めてたら「勝ち点差を更に1縮めた!」とまだまだ強気でいられたが(先週末Fマリの試合が無かった事による錯覚やけど)、”追い込み馬”が勝ち点積み上げレースで足踏みなんかしたらもうジ・エンドなんよね

 

なので私もセレッソ、優勝イケるで」とはもう公言はしない。が、実はまだノーチャンスではない。それは何故かって言うと、未だに”2類”だから…(笑)

 

という訳で、常識的には消化試合状態に逆戻りになったんやが(3位になったところで全然嬉しくないので)、それを良いように捉えて気楽に構えたらエエんとちゃうの?

 

ここからは来季に向けてのチーム内サバイバル再開! 頂上決戦では「復帰初戦だから試合勘が…」でも致し方なしだったキャプテンも、攻撃陣の競争の激しい今のセレッソではもうウカウカしてられへんで

北海道ツーリング 第8日目 其の壱

本日の目的地は富良野旭川からは僅か1時間ほどで、しかも昼過ぎに着けばいい予定にしたので、これまでの早朝出発の為の早起きは返上

 

前日の分を取り戻すように朝寝したかったが、どうも早起きが体に染み付いてるようなので、それなりの時間に起きてしまった。さて、何をしようかと思ったら、着替えのストックが尽きてる事に気づき、洗濯する事にした

 

宿にも洗濯機があったが乾燥機が無かったかもしくは誰かが使ってたので(どっちか忘れた)、旭川散策を兼ねて近くのコインランドリーへ。途中、昨日晩飯に行った平和通買物公園の前を通り過ぎる。地図で見る限りこの辺りが街の中心部の筈だが、昨晩の賑やかな人出に反して今は静かな感じ。まぁ地方都市の朝なんてどこもこんな感じか、と思いながら衣類の乾燥が終わるのを待つ

 

洗濯を終えて宿に戻り準備万端でいざ出発、と宿の前に停めたバイクを見ると、何とスタンドが地面に軽くめり込んでる! 

 

拡大写真で不鮮明だが、確かにアスファルトにめり込むスタンド

 

北海道は凍結対策でアスファルトを柔らかくしているとは聞いていたが、ホントにめり込むとは。幸いバイク転倒なんて事には至らなかったが(よく耐えた、RRよ)、今後は注意する事にしよう

 

予定の時間にまだ余裕があったので、軽く旭川市内を一回りする事にする。先ずは木綿屋男山本家へ。確か奴のリクエストだったが、中の展示に台湾ブースがあったので、もしかして日本酒の酒蔵なのに台湾人に有名スポット?

 

館内にある、台湾にフューチャーした展示

 

次は私のリクエスト(だと思う)、旭川で唯一思いついたスポット、スタルヒン球場。こんな時間に野球場を使ってるとは思えなかったが何やら人の気配がして、中から1人のガイジン様が出てきた。話してみると何言ってるかサッパリ分からなくて、いよいよ私の英語力もヤキがまわったかと思ったが、どうやらロシア人らしい(スタルヒン繋がり?)

 

白人だったら誰だって英語喋れるやろ、と日本人は思いがちやが、欧州にだってサッパリな(もしくはムチャクチャ下手な)人が結構な割合で居る国があったりもする。逆に言うとそういう国に行くと英語も大して役に立たないので、日本人は英語苦手なぐらいで卑屈になる必要は全然無いで

 

英語ダメダメガイジンとのコミュニケーションが得意な私はシッカリと日露友好を果たし(結局何の人かはイマイチ分からなかった、Rusiaの野球連盟関係か?)、旭川観光は終了、富良野へ出発… だが真っ直ぐ富良野に行っても”待ち合わせ時間”には早すぎるので、遠回りして郊外の観光地、神居古潭に行くことにする

 

旭川市街地から30分も経たないのに、またこの大自然

 

旭川の中心から僅か30分足らずの距離だが、もう周りは自然に囲まれた”天界”、実に風光明媚な観光地だ。川にかかる木製の橋だけでも十分良い絵なのだが、橋を渡ると奥には駅舎があった

 

橋を渡った先に佇む駅舎跡

 

駅舎の後ろには路線の名残が

 

北海道の歴史に疎い私は知らなかったが、昔はここまで鉄道が引かれていた、道内に良くある廃線。最近地方の赤字路線の廃止論議が出てるらしいが、鉄道はインフラなんだから赤字が当たり前、大都市の黒字路線の方が異常、という事を理解して安易な損得勘定に走らないように!

 

特にハゲタカ外資にインフラを二束三文で売りたがるグローバリスト首長共よ、国を売って飲んでる酒なんかホントに旨いんか?

 

(続く)

第27節H広島戦プレビュー 世間は気付いてないが、天王山

はや2週間前の話になるが、酷暑下の地獄の5連戦最終戦FC東京戦は結局中止になったな

 

5連戦の第4戦、絶対王者フロンターレを激闘の末下した瞬間、「全て出し尽くしたガス欠状態で中1週間休養十分の相手とのアウェイ戦とは、命運ここに尽きたか?」と非常に危ぶんでいたのだが、何と”名将”小菊が天をも動かすとは!!!

 

7月のアウェイ鹿島戦もそうだったが、前日の台風予報による試合中止期待は当日になったら何事もなく開催でぬか喜びのケースが多いのでアテにしてなかったが、発表時間を過ぎても中止決定しないF東の「何としてでも疲労困憊のセレッソと本日試合をする」の粘りも打ち砕く、コースも時間も直撃したあの台風三国志演義(あれは決して史実ではない)の諸葛孔明のような人智を超えた力は何や???

 

ちなみに”等々力劇場”の後はチームは帰阪せずにそのまま関東に滞在してF東戦に備えてたとか。私などがしがちな「台風で中止、どうせ休めるやろ」てな皮算用など全くしてない、まさに全試合全力を尽くすの小菊イズム。どうやらこれがセレッソ幸運の理由のようや

 

私は”優勝”宣言以降、その根拠の1つとしてセレッソはツイてる」を連発してたが、流石にヴィッセル戦での復帰した原川が即負傷離脱で潮目が変わった、ツキも終わったと覚悟したが、どうやらセレッソのツキは与えられた天運やなかったようだ

 

運にも色々種類があって、今のセレッソのツキは福引ガラガラ引いたら当たったというのでなく、「俺たちここまでやってるんやから当然勝たすよな?」と自力で手繰り寄せた類のモンやろ

 

でもツキなんてそんな無条件に与えられるモノではなく、天は2週間の夏休みをくれた(先週末はお互い試合の無かったのにF東戦が振替られなかったのも、また幸運か?)のと引き換えに、「じゃあお前ら優勝にふさわしいチームなのか、次の試合で証明してみろ」と課題も突きつけられた。そう、現時点で最強のサンフレッチェ広島に勝て、と

 

以前の記事でも「サンフレと比べるとレベルが違うのがハッキリしたから、今季は残りは消化試合と考えて楽に…」と書いたように、私が思う今季J最強の相手。初年度外国人監督がハマりがちな未知の日本の酷暑で足をすくわれてたが、ヤッパリ自力があるチームは復活するんよね、で現在暫定2位

 

首都圏ビッグクラブしか眼中になく、セレッソの優勝の可能性には未だガン無視する在京マスゴミも無視できないチーム、そんな現時点で最強チームとの一戦にセレッソの今季の命運が全て懸ってる。この大一番に勝つ事が出来れば、「サンフレやなくてセレッソがJ最強!」と優勝戦線に名乗りを上げる事が出来る

 

逆に負けた今季はジ・エンド。ここから勝ち点差7を大逆転しようなんてチームは残り無敗(出来れば全勝)で行かなければ話にならないから、多分世間で一番楽観的にセレッソ優勝を公言するワタシもその看板降ろす覚悟が必要

 

中止になったF東戦とは反対に日程的に有利なハンデ戦やし、ホームゲームやし、何やら長期離脱してた大物復帰の気配もあるし、今回もセレッソを勝たせる順風は吹きまくってるで