vs 東京戦 久保建英が勝てないもの

セレッソは対FC東京戦、5連勝だそうな。5戦無敗ではない、5回連続で勝っているらしい

 

本質的にロースコアで引き分けが頻発するサッカーで、5回やって全て勝てる言えば普通で考えれば相当な実力差。

 

しかし相手は同じJ1、予算的に大きな開きがあるクラブでもない。東京&大阪とお互い大都市クラブで移動のハンデもない、しかもこの5戦の間、お互い監督が変わって戦い方も不一定。しかし結果はセレッソ5ー0東京

 

つまり、論理的に考えても説明がつかない相性っていうのがあって、東京やマリノスとは戦う前から勝利者インタビューを考えてもOKで、いわれへんところ(西澤曰く)とはやる前からヤケ酒覚悟で試合に臨む必要がある、という訳

 

この相性の影響をモロに被ったのが、久保建英。今をときめく日本サッカー界の期待の星である

 

ボディバランスを利用して自分の足元直近、相手に取られない位置に常にボールを置き、マーカーの倍の反応速度で小刻みにボールを動かす。彼のボールの受け方、運び方は、将にメッシのそれである

 

バルサカンデラで学んだ事でこれが出来るようになったというなら、J各クラブは挙って選手をバルセロナに送るべし(まぁ、実際は久保に才能があっての事で、学べば誰でも出来るなんて甘い話は無いが)

 

しかしその天才を思わぬ強敵が襲う、それは天候。5月の大阪で気温30度? 長いこと住んどるけど、そんなん聞いたことないわ。この劣悪コンディションが天才と凡才の実力差を縮める

 

おまけに試合開始時間午後3時。この頃はバックスタンド側の日差しが強烈、敵味方関係なくそちらサイドには行きたがらない、人もボールも

 

お陰で試合は、特に前半は、ピッチを縦に半分に割ったような変則ハーフコートゲーム。ボールの来ない「日向サイド」の久保に出来る事は、もしもに備えてスペースを埋めるだけ。こんな任務ならウチのユースの選手でも出来る。天才の無駄遣い、である

 

ちなみに、こんな異常気象の日に試合が行われる事は3ヶ月以上前にコンピューターが決めた事で、これも「セレッソ勝て」という一種の天祐。誰が意図したものでもない

 

つまり、天才でも天運の前には無力、という訳か