北海道ツーリング 第4日目 其の弐

新冠の道の駅から更に国道235号を走り続け、浦河のコンビニで一時停止。所謂北海道一周のイメージなら、このまま海沿いを走って襟裳岬で絶叫! なのだが、下調べしたところ、襟裳は風も強く霧もあるとか

 

更に本日の目的地の帯広に行くには、ここから襟裳岬経由か、左折して236号線を北上(ショートカットする形)する2つの選択肢がある。北海道ツーリングにありがちな「~には絶対行きたい」的な考えは全然ない我々は、襟裳岬ハイさよなら、と236コースを選ぶ

 

236は山抜けルートになってるので、今までの海沿いとは風景が一変。暫くしてトンネルがあり、そこを走ると、寒い! 同じ北海道でも数10分前とは全然違うな、と思ってると、トンネルを抜けると霧のような雨、違うどころか別世界だった

 

停車してレインコートを着込んでると、相棒も状況の変化に驚いてる、しかしどことなく喜んでる様子。富士山より高い山のある台湾なら、この程度の状況の変化のある道もあろうが、北海道初日でテンションが上がってるのだろう

 

ここからは暫くワインディングで、天気だけでなく走り方も変わる訳だ。ワインディングは高速以上に得意種目のCBR。ウェット路面なのでペースは抑えつつも、先程までとは違う走りを楽しむ

 

ワインディングを抜けて、平地(街?)へ出て、そこから帯広自動車道路へ。名前だけ高速道路(つまり免費)が多くあるのが北海道の良いところ。しかしこの頃になると、朝から走り続けてもう走りたい気分はお腹一杯、おまけに日も落ちて回りの風景が楽しめなくなって、只々宿を目指す仕事のような走りなっていた

 

帯広に着くと、もうすっかり夜の街は静まりかえってて、空いてるのはガソリンスタンドとコンビニぐらい。走り続けて空になったガソリンタンクを給油、同時にGoogle mapで宿の位置を確認、もう既に宿のすぐ近くにいる事に気づく

 

帰ってから調べたのだが、札幌以外は10万人ソコソコの北海道の多くの市町村は、面積的にはデカくても町の作りはシンプル、なので夜着いても宿をすぐに見つける事が出来た訳だ

 

宿は所謂ライダーハウスで、驚いたことに従業員が不在。壁に貼られたオーナーの電話番号、そこに自ら電話し、どの部屋かとか、宿のルール(ほとんど無いが)とかを聞くシステム。実にフリーダムだ

 

以上の事は全て先客が教えてくれた。流石はライダー仲間、世間的にはマイナーな趣味になってるので、仲間意識、結束は固い

 

その”仲間””に晩飯の良い店はと尋ねると、近くにジンギスカンの店があり、閉店までギリギリ間に合うのでは、と。田舎でこんな遅くに開いてる飯屋があるだけでも有り難いのに、それが食べたかったジンギスカンとは!

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北海道で、これだけは食おうと決めてたジンギスカン。安い!(よね?)

 

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一日中ただ走ってただけだが、一仕事終えた気分でビールも進む

 

途中から悪天候を帯広まで走破した我々への、オートバイの神様の施し、かな

 

本日走行

札幌~ウトナイ湖~浦河~帯広:349Km