山田寛人のレンタル移籍 U23の存在意義

U23の期待のFW、山田寛人が沖縄にレンタル移籍されたな

 

沖縄から同じFWの鈴木が来たので、控えFW枠から弾かれ、さりとてこれ以上J3でやってても意味がないからJ2で修行、なのだろう

 

しかし今季の山田の扱いは酷かった。U23で結果を残し、そして都倉が離脱したFWの穴を埋めるべく、トップチームに引き上げられる。ここまで良い

 

が、トップチームで彼に与えられた仕事は、ベンチで座るだけ。ルヴァンでも僅かな時間の途中出場だったが、J1リーグ戦に至っては、出場時間たった1分! 後は延々ピッチサイド芝かぶり席から試合を見守るだけの”好待遇”

 

早い話、ロティーナの判断は「トップでは使えん」だったのだろうが、例えそう判断したとしてもベンチに入れた以上、その判断が正しいか否か、出場機会を与えて検証すべきやろ。(せめて澤上と同じぐらいは使ってやれよ)

 

それすらしないなら、ベンチ入りさせる意味が分からん。まさか、W杯のサポートメンバーよろしく「帯同した経験が後に活きる」なんて考えてる訳ではなかろうに

 

さて、本題。山田の放出で、U23での活躍はトップチームへの道とは何ら関係ない事が証明された

 

山田より出場機会が与えられたのは瀬古と舩木。U23に於いて前者はトップで使ってしかるべきの活躍を残したが、後者はせいぜい十人並み程度の活躍。そして瀬古同様の活躍を見せた山田は、冷飯状態

 

つまり、U23で活躍しなくてもトップで使われる事もあるし、活躍しても使われない事もある。だったらセレッソは何の為にU23を所有してるのだろうか?

 

ちなみに私はU23シンパ。特に昨年あたりから痛快な試合を連発するU23を見ると、「ここから次々トップチームに引き上げられ、毎年強くなっていくセレッソの未来は薔薇色」という錯覚に酔う事が出来たから

 

しかしそんな贔屓の私も、今年の山田の扱いで幻想から目が覚めた。瀬古も木本もU23がなくても、どうせトップのレギュラーに這い上がってたU23はトップチームの強化には大して寄与しない、と

 

数ヵ月前にJ3U23廃止のニュースが流れた時は嘗ての2シーズン制導入に匹敵する愚策と思ったが、今では「エンターテイメント的には勿体ないが、それでセレッソの強化が左右される訳でもないし」と割りきれる

 

そう、U23の試合はエンターテイメントとして面白いんよ。エネルギー有り余る若武者が勝ち負け度外視で90分間全開プレーする、玉砕サッカーは痛快。しかも己を全否定される降格という惨事もないから、負けても「ハイまた来週」と、阪神ファンのような気楽さでいられる。(勝てば当然、大喜び)

 

何とかJ3U23、残してくれんかな