第26節 浦和戦 閾値

ACLは準々決勝に勝ち残ってるが、リーグ戦の戦績を見る限りチームの勢いの上がらない、この日の対戦相手浦和レッズ

 

この試合、セレッソはものの見事にレッズのプレスを交わす。前節(特に前半は)相手のプレスにタジタジでポゼンションを放棄、専守防衛してた同じチームとはとても思えない戦いぶり

 

特にGKのジンヒョンは、CBと降りてきたボランチにレッズのマンマークが付くと見るや両SBに浮き玉のパス。そのSBにもマークが付くと中央に移動した柿谷にロビング。業を煮やした大槻が最終手段の完全マンツーマンを敷くと、待ってましたとばかりに1トップの鈴木へロングパス

 

このGKから1トップへのパスが、ロティーナがやりたかったノーリスクハイリターン攻撃で、これが出来るまで相手を追い詰めたという事は、もうやりたい放題である

 

同じスタメンでやってるのに、僅か2週間でチームが急に進化する訳はない。そう、川崎戦との違いは、相手のプレス強度

 

川崎やマリノスのようなJでも屈指のプレスをかけられると、現状のセレッソのボール回しでは交わしきれず、ボールロストorロングボールに逃げるしかない

 

しかし、レッズのプレス強度は今のセレッソには丁度良い塩梅。GKとCBへのプレスが川崎に比べ1、2歩甘いので、その分セレッソの選手は余裕を持ってパスを出せる。そして一流相手には通らなかったパスがこの日は通る

 

最終ラインへのプレスを交わして中盤より前にボールを繋いだ時には、相手は前プレした分だけゴール前は薄い守備陣となり、なまじドン引きされるより10倍やり易い相手という事になる

 

実際には前半はアタッキングサードセレッソ攻撃陣がヌルいミスを連発してシュートチャンスまで至らなかったが、「誰かが気の効いたシュートを撃てば先制点は間違いないだろう」と思ってハーフタイムには風呂入りに行ったよ

 

という事で、前節とは同じ2ー1でも全然試合内容は違う、但しセレッソが変わった訳でなく対戦相手のレベルの差がそのまま試合内容の差になった

 

何が言いたいかというと「楽勝するか苦戦するかは相手のレベル次第」 当たり前のようだが勝敗予想が世界一難しいリーグのJでは以外と成り立たないこの単純な方程式が、今のセレッソでは成り立っている

 

ここまで書くと導き出される結論が一つある。それは次回に書こう