日本でラグビーがプロ化出来ない理由

W杯初開催、そして初のグループリーグ突破、8強入りで盛り上がったジャパンラグビー

 

ラグビー協会役員は「これを機にプロ化を」みたいな事をノー天気に言ってるが、残念ながら無理やろ

 

ダメな理由は幾つもある

 

一つ目は「もう遅い」。日本の人口に、そして可処分所得に限りがある以上、無限にスポーツ観戦ビジネスが拡大する訳はない。日本では既に野球、サッカー、そしてバスケまでもが興業として確立してる今、そのシマを奪うのは容易ではない(というか、ほぼ無理)

 

もっと分かりやすく言うと既得権益なのだが、Jリーグが始まった頃はプロ野球なんか簡単に追い抜けると言っていたのに、未だにプロ野球の牙城を崩せてない事で、既得権益を奪う事が如何に困難なのかをサッカーファンなら身に染みてるだろう

 

二つ目は、ラグビーには既にトップリーグという組織がある」という事。全国社会人リーグがわざわざ改名して、"疑似"プロリーグとして運営してはや15年。これは早い話、プロ化可能か否かのシミュレーションやろ。で、こんなに長い時間が経っても正式なプロ化できてないという事実は、ラグビーはプロビジネスとしてノーチャンスという証明したようなもの

 

いやいや、今まではラグビーを知られるチャンスがなかった、今までラグビーを知らなかった人にもW杯で知られるようになった今は違う、と主張したい人に残念な、理由の三つ目

 

「嘗てラグビーはサッカーを凌ぐ人気スポーツだった」

 

何かラグビーの事を昨日今日降って湧いてきた新興スポーツのように思ってるニワカが多いが、昭和から平成初期にはラグビーこそが野球に次ぐ人気スポーツだった

 

早明戦なんざ巨人ー阪神戦かと見紛う程の大入り。社会人vs学生だった日本一決定戦はチケット完売、それもキャパのデカい国立競技場開催なのに

 

そして4年前。W杯で延々負け続けてた日本が南アを破った事は、今回の日本の躍進など比べ物にならない真の奇跡で、五郎丸の真似しまくるニワカが続出。しかし今、彼らは今回五郎丸が出ない事すら知らなかっただろう

 

そして決定的なのは四つ目

 

「日本人(ニワカ)はラグビーのルールを理解できない」

 

今回のW杯で一番驚いたのが、ラグビーのルールを知らない日本人の多さ。ラグビーやアメフトは自分から理解しようとしないと理解出来ない類いのルールのスポーツで、ルールを理解できない競技の本当の面白さが理解出来る訳もなく、だからブームで騒いでるニワカがラグビーのリピーターになる訳がない

 

幸運な事に、サッカーは球技で最もルールが簡単なスポーツ。スポーツ観戦に消極的な日本人であっても一度サッカーに熱中したら、以後ついていくのは容易だった

 

さて、これだけ理由を並べても「そんな事ない、ラグビーのプロ化は可能」と主張されるニワカの御仁は、先ずは来年1月開幕のトップリーグの現地観戦に行け!

 

これに来ないようじゃ、ニワカ自身がラグビープロ化無理を証明してるようなモンやで(笑