CBR250RRインプレ 其の参 秀逸デザインと気になる前傾姿勢

発売当初、ライバルを圧倒する高性能で初年度分即完売の勢いだったCBR250RR、実際は売れた理由の半分は誰にでも分かりやすくカッコよかったからやろ

 

しかしこのデザイン、明らかにYZF-R25の影響を受けとるやろ。今でも遠目に黒のR25を見かけると、「CBRか?」と見間違える時がある

 

多分HONDAもR25のデザインは凄いと思って、それを上回るのじゃなければ売れないと頑張った結果やないかな

 

聞くところによるとデザイン担当が開発初期から加わってたと言うから、これはエラい事やで。「その幅じゃデザインが映えないから、もっとエンジン幅狭くしてくれ」とかデザイン担当が意見言えたって事やから(あくまで例え話で、そんな意見があったという訳ではない)

 

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HONDAの本気は性能だけじゃなかった、珠玉のデザイン

 

そんな力作デザインに惚れ惚れとしていたが、時間の限られたレンタルではいつまでも見ている訳にはいかず、いざ試乗!

 

跨った瞬間、「ん? NinjaやR25と全然違うやん」

 

シートやステップはそこまでの違いは感じなかったが、とにかくハンドルの位置が低い。「何でこんな前傾姿勢で乗らにゃならんのか」と思いながら、慣れる為にゆっくり流す

 

20分ほどしてコンビニで小休止→下車すると、もう手が痛い。R25やNinjaと違って手に荷重が掛かる姿勢なのに、それを何の工夫もなしに手で受け止めてたから、痛くなって当たり前

 

こりゃ手の荷重を減らす事を意識して乗らにゃイカンな、と思い直して意識的に尻や足に荷重を振って再発進。すると何やら乗りやすい。あぁ、前傾のバイクはこうやって乗るのね、と思いながら、チョット速度を出せる郊外幹線道路へ

 

スピードを上げれば上げるほど、この姿勢の無理な感じが減っていく。なるほど、低速で乗る分にはデメリットしかない前傾なのね、と気づいて早速高速道路へ

 

今回のオートバイ購入、高速道路でぶっ飛ばしたいというのも動機の一つ。街乗りするだけなら、本体も維持費ももっと安い原二スクーターを選ぶ。だからここは重点チェックポイント

 

合流車線から加速して、一気に高速走行。すると最初は苦戦した前傾姿勢が爽快感に変わっていく。「あぁ、このバイクは速く走るため、このポジションになってるんやね」と気づく

 

これは競馬と一緒やね。パドックでゆっくり歩く時は椅子に座るような天神乗りが一番ラク。しかしスピードを出すレース中は全騎手が前傾のモンキー乗りをする

 

CBR250RRの前傾姿勢は「速く走るんだからこのポジションで乗れ」というHONDAからの指示やったんやな(続く)