”まだ結婚できない男”が終わった訳だが…

Jもシーズン終了した事やし、メインテーマのfútbolmoto以外もツラツラ書いてみる

今回のテーマは、いつもの現実世界な話から180度反対の作り話の世界、telenovela

  

結婚できない男、説明するまでもない有名人気ドラマだが、それほどドラマを見ない私は放送当時は見てなかった。しかし関西テレビ制作のせいもあるが関西ではこれでもかと再放送するのでたまたま見たところ、なるほど面白い

 

”金田”がシャブ中で捕まっても深夜枠でこそっと再放送までしてたから、「そこまでするなら続編作ればいいのに」とか思ってた

 

で、13年も待たせた後、突然の続編発表。当然この秋最大の注目ドラマとなったのだが、結果はご存知のとおり… ワタシ的採点で57点のビミョーな出来

 

何でこんなに苦虫を噛み潰したような感想になるか、3つ理由があると思う

 

1.どっちが本命やねん?

前作は変人桑野と女医早坂センセイのコミカルラブストーリーで分かりやすかったが、今作は弁護士とカフェのオーナー、どっちが本命やねん? と分かりづらい

多分前作とは違う1対2の構図にしたかったのだろうが、その狙いでは盛り上がらなかった。だからと言って突然の弁護士ごり押し最終回は...

まぁ、桑野に全然噛みつかれないヒロインの設定はワザワザ続編を作った意味を感じさせたが、弁護士の方は女医センセイ設定の焼き直しで、あれで早坂センセイの上を行ける筈もなく二番煎じ感は否めなかった

隣人の小娘は… 女優という美味しい設定にしておきながら、クルマ屋の姉ちゃん以下の存在感にするとか論外やろ

 

2.やっくんとは何だったのか?

恋の行方と並行して進むもう一つストーリー、「やっくんは誰か?」 フタを開けたら何の関係もない初出の人物

この裏ストーリーはメインのラブストーリーの方がパッとしなかった時の保険で仕込まれてた筈なのに、こっちはメインの比じゃない大外しに視聴者全員、ドッチラケやったやろう

 

3.13年も経った今に作った意味がどこにもないよな?

 上記2つのイマイチ理由は、駄作ドラマ連発の昨今の状況からすると”貶すほどでもない”のだが、私が一番気になったのは「この内容なのに、何で13年も待たせたのか?」

これ、全く事情を知らない人に「前作の2年後ぐらいに作った続編です」って言っても「あぁそうですか」としか思わないだろう

まぁ、これで桑野に髭はやさせたりとかしたら前作のファンから総スカンだから敢えて変えなかったんやろ。だから、継続出演の登場人物は見た目も役柄上の状況も変化なしなんやろうが、それはつまり13年経過した事が全く有効利用されてない

劇中で英治を結婚させたのは時の流れを活かした唯一の良いストーリーだと思うが、設定の共同経営者???  扱いはどうみても前作の雇われ人のまま

ちなみに唯一変えざる得ないキャラも存在してて、それは姪のゆみ。他は大人キャラだから変えない事も可能だが、幼児キャラは13年後の設定では嫌でも変えざるを得ない。こいつをもうチョット活用してれば、13年後に続編作った意味や価値があったものを、見せ場はメイドカフェだけって...

 

 ダラダラと書いたが早い話が、「この程度ならそんなに待たすなよ。もっと早く作れたやろ」

 

 ちなみに前作は全12話本作は全10話。これの意味する事はお分かりだろうか? 投げ出したような最終回を見たら、脚本の人、辛かったんやろうなって。エェで、エェで。本作は”無かった事”にして、来年新たに続編書いたら?