オフの動向4 皆の心の中にあるソウザの銅像

前回、去就が未確定と書いたが直後にサウジ入り報道があって、結局移籍となったソウザ。多分セレッソ歴代外人でも、最も惜しまれる退団ではないだろうか

 

ソウザはJ2大熊時代に加入。あの頃チームは降格以来のカオス状態から抜け出せず、迷将大熊の昭和の部活並みの無戦術サッカーも相まって、全くチームプレーが見られない状態だった

 

そうなると目立つのは個人の能力で、唯一1on1で分がある戦いをしてたのが、そのシーズンの目玉新戦力ブラジル人、ブルーノメネゲウ。しかし彼は、夏前に志那超級に引き抜かれてしまう

 

その次に目立ってたのが、本記事の話題の人物。但しメネゲウと違って「ロストしたボールを自ら奪い返す」みたいに中盤で暴れてる形で、真剣に見てない人にとっては「バタバタしてるだけ」とダメ出しすらされてた

 

しかし私は「あのボール奪取能力とダイナミックな動きは本物と、マトモな戦術の監督にさえなれば必ずや大活躍する人材だと期待してた

 

年が変わってマトモなサッカーをするユン監督に変わると、ソウザのプレーが威力を発揮。セレサポも手のひらを返したように絶賛しはじめるのだが、セレサポ以上にソウザを評価してたのが対戦相手のサポ。毎試合後、「ソウザが怖かった」「あのキャノン砲はヤバい」「下さい」のオンパレードは、耳に心地よかった

 

そのプレーと並んで魅力的なのはその人柄。セレッソは外人獲得に際しては”性格が良い”という事を絶対基準に置いてるのだが、ソウザの場合は性格が良いだけでなく、サポの心を掴む術を知ったエンターテイナーだった

 

 表題にある銅像発言天皇杯決勝の試合終了時の整列紛れ込み未遂事件、そしてお別れメッセージにある僕のファンの文言等、どれも大いに楽しませてくれた

 

以前にセレッソ史上最上級優良外人ヨニッチとの比較でも書いたが、やっぱりプロサッカー選手は魅せるプレーが出来るのも大事

 

戦力的に貢献してくれた外人選手は他にも多数居たが、戦力とエンターテイメント性の両面で考えるとセレッソ歴代No.1助っ人ではないだろうか?

 

そのNo.1助っ人、何度か「そろそろ母国に帰りたい」メッセージを発してたが、どうやらブラジルに戻っても彼に相応しいサラリーが得られないのだろう

 

そこでセレッソの敵となる道を選ばすに敢えて海外のクラブへ行ったのは、ソウザの最後のセレサポへのファンサービスだったと、私は思う

 

 昨年末は去就未定で帰国したため、正式なお別れの機会がなかった。日本に来やすいであろう夏の中断期間にでもファン感を計画して、4年に渡る功労を称えてゲストとして招待するぐらいの粋な計らいを、クラブには期待してるで