サンガとのプレマッチレビューの続き、今季如何に坂元を獲得した意義が大きいかを書こうと思ったが、それに関連して今季の補強についての某サイトの記事について、先に書こう
新GM梶野の”グッジョブ”で有望株の若手を大量に獲得したセレッソ、さぞや評価が高いのだろうと見たら...
補強評価:D
曰く、「鉄壁守備陣全員残留は補強と同じ価値がありオーケーだが、FWは咋季1得点の豊川などで得点力の改善できるか未知数」だからだそうな
この手の評価を下す時は公正を期す為に一人の人が全クラブの評価を決めてるのかもしれないが(番記者が各々クラブの評価を下したら基準がバラバラになるから)、セレッソの内情に詳しい人なら咋季に引き続きA評価で、どう割り引いてもDなんてふざけた評価が出る訳はない
A評価の理由は簡単、今クラブに求められている補強ポイントにジャストフィットの補強だから
こう書くと、同サイトの「課題の得点力が改善されたか不明な補強」の評価の方が、一見正しいように思える。が、然にあらず。セレッソの課題は「ロンドン世代と共に沈む事を回避」である
ここ数年のセレッソの主力はロンドン世代。彼らが選手としてピークを迎えた事で念願の初タイトルも獲得出来たし、'18年に多少イザコザがあったとはいえ安定して上位の成績を続けてこれた
が、その彼らもとうとう30の大台になり「今後も彼らと黄金期を」などと夢物語を語る人は、3度の降格で嫌というほど現実の厳しさを知らされたサポ歴の長い人には居ないだろう
クラブもそれには強い危機感を抱いてるらしく、実績あるGMを交代させてまで補強方針を変更させた
ちなみにその実績ある大熊GMの去年の補強は、今年とは正反対のベテラン大量補強だったのだが、あれはあれで正解だった
咋オフは鉄板のレギュラー選手2名+準レギュラー選手の計3名の主力に逃げられるという非常事態だったので、今すぐ彼らの穴を埋められる選手が必要だった
更に新監督ロティーナの戦術にジャストフィットする選手という”縛り”まであった上で、奥埜、藤田という2名を獲得出来たのだから、去年の大熊の仕事=補強評価もモチロンAである(今のセレッソの基盤となってるいるのは清武柿谷ではなく、この2名である)
ちなみにこの両名について
奥埜:30前で無名やから大した選手やないやろ
藤田:鳥栖では良かったのに神戸でもう終わった
が私の評価やったから、「有望株獲得だけが良い補強ではない」「Jにはあちこちに良い選手がゴロゴロ居る」と気付かされた
さて、今オフは咋オフとは全く違う、次世代を見越した有望株獲得の訳なのだが、それは咋オフと今オフで求められるものが全く違うから
それは言うまでもない世代交代なのだが、それは今季すぐ入れ換えるという意味ではなく、今から手をつけないと来季(もしくは2年後)大変な事になる、から
そこには「得点力不足解消の為に反則外人獲れ」などという近視眼的な考え方はあり得ないのである