CB250Rインプレ 其の肆 不向きを承知で高速道路

昨日の試乗でCB250Rは実はワインディングマシンである事が判明したので、この日は早く峠に行きたくて異例の早起きをしてしまった。まるで遠足当日の小学生(笑)

 

峠に入ると、初日はまだ手加減して開けてたスロットルも、2日目で慣れたので遠慮なくブン回す。するとそれに応えてまるでRRのように快調に速度を上げていくMC52。単気筒でママチャリポジションだからまったり街乗りバイクという先入観は、もう完全に吹っ飛んでいた

 

そうなると試さねばならぬのは高速道路での性能。RRのもう1つの得意ステージでこの"マシン"を試す事で、単気筒版RRとなりうるか確認する事にした

 

4 高速道路
上まで回す事に何ら問題ないMC41譲りのエンジン、合流加速は楽勝。スンナリ高速走行に入れた。そして予想通りの凄まじい向かい風抵抗(汗;

 

「この風を受け続けてのロンツーとか絶対嫌やで」と思いつつ、高速域での緊急回避加速に対応出来るか、アクセルグリップを更に捻ってみた。「まだまだイケまっせ」てな感じで唸りを上げて加速するエンジン。が、ハンドルに伝わるかなりの振動と嵐のような走行風の洗礼。そして薄れていく前輪の接地感...


「コイツ(CB)はまだまだイケるけど、こりゃ人間が耐えられんわ

 

このバイクが高速走行に特化して作られてる訳でない事を承知の上で一縷の望みに賭けてみたが、やっぱり物理法則には逆らえなかった

 

貴方がGPレーサー並みにハード走行に耐えうる人なら、このバイクで”追い込む”のも良いだろう。しかし10人並の人間ならドーパミンが出る前にメンタルが折られる事間違いなし

 

ハイウェイでは、ライポジに従ってホドホドに走るバイク(マシンに非ず)であった(続く)

 

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ハイウェイでは、見た目の印象通りの走り方で