2 エンジンと振動
型式は変われど基本的にはCB250Rでも取り上げた例の水冷単気筒エンジン。なので印象としてはほぼ同じ。ショートストロークでローラーロッカーアーム式バルブ駆動、回さないと良さが出ないエンジンである
あれっ? まったりクルーザーなのに回してナンボ? このバイクを買った人は、街中をのんびり走るシーンを想定してると容易に想像出来るが、このエンジンはそんな要望には全くミスマッチでは...
もしやと思いアクセルを大きく捻ると勢いよく回転数が上がり(やっぱりMC41エンジン)そして(これもやっぱり)野太い振動も...
街乗り目当てでCB250Rを購入した場合も振動が弱点なのだが、車名から「"R"は気合い入れて走るバイクだから振動ごときで四の五の言っちゃイカンよ」という主張も通るのだが、このバイクはまったりと街中を走る初心者の若者&女性をターゲットにしてる筈。こんな振動の出るエンジンを、彼らが快適だと思うのだろうか?
オマケにCB250Rでは上手く抑えてたシートに伝わる振動が、レブルではエンジンをブン回すとモロに出る。シートが振動し出すと男性は玉袋が痒くて我慢が大変。このシート振動はシート最前面に座る事で抑えられるのだが、ずっとこの位置に座ってると今度は玉袋裏から肛門にかけて痛くなってくる
これら振動から逃れようとすると高目のギアにして出来るだけ回転数を抑えて走るしかなく、そうなると「何のために高回転エンジンを積んでるんだ?」との疑問が湧いてくる。やはり「使えるエンジンがこれしかなかった」という大人の事情か...
色々試したが結局到達した結論は「回すな、シフトダウンもするな、極力回転数を抑えて走れ」がレブルの乗り方のようだ
ここでも、「こんな乗り方、オートバイと呼べるのか?」という疑問がまた一つ (続く)