'20第13節横浜FC戦プレビュー 連勝の理由を考えよう

前回、「表面的な結果で一喜一憂するのは児戯。驚くべき結果(差)が出たら、それは何故か考えるのが大人のやる事」という、大卒以上の知性があればごくごく当たり前の事を書いたつもり

 

特にスポーツでは驚異の大記録や圧倒的なワンサイドゲームが時おり出るが、その大差の理由が思い付かなかったら結果を疑ってかかるべき

 

例えば、スキーのV字ジャンプのような革新的な新戦法なら、旧戦法を大いに凌駕する結果が出る事への論理的説明になり得る。当時のトレンドに逆らってストローク数を抑えた泳法で勝負に出た北島のケースも、またしかり

 

しかし、何ら革新的な戦法、新技術も無いのに他者を圧倒する結果を出す場合は「表に出せない裏の理由があるのでは?」と考えないと説明がつかない

 

かなり古い話になるが、ただ真っ直ぐ走るだけの改善要素の少ない某競技でバシバシ新記録を出した選手とかはアヤしいケースで、表沙汰にならなくてもライバルや関係者から「奴はアヤしい」と気付かれ、暫くすると「あぁ、やっぱりね」ってオチがつく

 

話をfútbolに戻すと、CLで相手を圧倒して勝った件のチーム。革新的戦法とか、彗星の如く現れた新エースが相手を蹂躙した訳でもなく、その勝因は「只でさえ上手いトップクラスの技術を持つ選手達が、90分間フル回転でプレー(プレス)した」事に尽きる

 

つまり、常識では不可能だった(と思われていた)試合中ずっと全開プレーというのがキモで、しかもそれを3連戦中3日(もしくは中4日)でやりきった訳

 

このあたりにチョット胡散臭さを感じる訳で、例えば凡人をマラドーナにする事は出来ないが、ヒョロガリだった無名選手に100m走で世界記録出させる事は出来た(但し取り消されたけど)。そしてスタミナ競技の最たるもの、世界的大人気の自転車競技では過去に何度も優勝者が取り消された...

 

まぁ何の証拠も無い、それどころか噂すら出てない話だが、勝因が体力(持久力)強化である以上、猜疑心が疼いて仕方がないわ

 

嘗て私が感銘を受けた世界No.1プレーヤーが「トリノに居た当時、素晴らしいゴニョゴニョを処方された...」ってゲロった時に「あぁテッペンを取るような奴らはルール無用の何でもアリの世界で勝負してるんやな」と気づかされた身としては、「世界との差は広がるばかり」なんて無邪気な感想を述べる気には、とてもなれんのよね

 

今節の対戦相手、横浜FCはJ2上がりながら現在3連勝中で順位的にも悪くない位置。開幕前には降格最有力候補(今季は降格制度無しだが)という評価のチームが「この健闘は何故?」をよく考えて、侮る事なく試合を見たいと思う