Ninja250を傑作と評する理由の一つがライポジ
非バイクユーザーをオートバイの世界に引きずり込む為には置いてる状態で跨がって「これなら乗れる」と思わせねばならない。つまり彼らにとっての二輪車=ママチャリポジションに近ければ近いほど"合格"な訳だが、しかしバイク本来の醍醐味、「人間止めますか?」の領域で飛ばす為にはR1のディメンションでなければならない
Ninja250はその両者を納得させる中間点で、初心者には「これくらいなら乗れるよね?」、ジャンキーには「これくらいでも飛ばせるよね?」と両者とも妥協させうるバランスポイントにある。即ち若者をSSユーザーに変えてしまえる、バイク業界にとって夢のマシンなのである
なので「エントリーユーザー向けの250ccはNinjaのディメンションでファイナルアンサー、以後各メーカーはNinjaをコピーすべし」と思っていた。それはカウルがあろうが無かろうが
で、YZF-R25なのだが、そのファイナルアンサーとは微妙に違う。それは跨がった瞬間に分かったのだが、エンジンかけて発進して10mで、「何じゃこりゃ、ムチャクチャしっくりくる~」
Ninjaのベストバランスは裏を返せば妥協点で、長距離走ると時間が経てば経つほど「もうチョット~だと良いんだが」というリクエストを体が発して、5時間走り続けたら「私にはやはりRR」と思えた
が、何故かR25は「体に馴染む~!」のである。それは街乗りだけじゃなく、高速でもワインディングでも。理屈的にはNinjaの方が楽ポジで(少なくとも短時間ライドでは)、自分的にはRRがベストポジションなのに
セパハンの取付け位置がトップブリッジ下になったからNinjaより低くなって、この位置の方が良いのか?(それでもRRよりは高いので前傾すると"両手で猫まねき"感が出るのに)
脚を下ろした時のステップの当たり具合はNinja以下で(RRよりは多い)、つまりNinjaより若干後ろのこの位置の方が良いのか?
更には、タンク形状が変わったから...とか、あれこれ理由を考えたかが、走ってるうちに「楽しいから、理由なんてどうでもエエわ」と思って考えるのを止めた
これでつくづく思うのが、バイクは乗らんと分からんから、買う前には絶対に試乗しろ!(置いてるのを跨がるだけじゃなく、走れ!) 何故なら、オートバイに対する感覚は個人差がデカいから
やれ0→400m何秒の加速感とか、やれ官能的なマルチサウンドとか、やれ前傾オーケー足付きオーケーだの、文字だけ読んでもアテにならんで