'20最終節鹿島戦 ロティーナのミスチョイス

前回、ロティーナのチームのやってきた事は間違いではなかったと書いたが、では何故優勝出来なかったのかを考察してみる

 

開幕前に書いたが、お目が高い某専門誌の戦力評価は6位、海外ブックメーカーが5位評価だったので、実は4位フィニッシュは「戦力よりは監督がチョット頑張った」と言える結果である

 

しかしワタシ的には2位の可能性は十分あったと思うので(何度も書いてるが今季は今世紀最強チームが居るから、2位でも例年の優勝評価)、さてどこでロティーナが認定優勝しそこなったのか?

 

1つはロティーナが本質的に失点する事が大嫌いであった事。1点を守りきらねばならなかった昨季と違い、今季は2点目が取れるチームになってた(少なくとも前半戦は)。だからそこまで堅守(=無失点)に拘らなくてもよかったのだが、最終的にロティーナが選んだチーム修正案は、5バックで後ろを厚く

 

優しい解説者達は"3バック"と言ってくれたが、ピッチを見れば最終ラインに5人並んでるのは一目瞭然。当然、4バック時代に比べてその前のエリアが手薄になるので中盤でボールを取り返す回数は激減、相手からすればカウンターされる恐れのない与し易いチームになった

 

まぁ、5バックをミスチョイスと断じるのは簡単だが、私に言わせればロティーナはそれに追い込まれた被害者でもある

 

ホーム鹿島戦とアウェイF東戦で悪意ある誤審で連続複数失点

→ 堅守セレッソ神話が崩れ、チームの守備に迷いが生じる

    →守備崩壊など許せないEl misterが(最終的に)5バック化を選択

 

勝負のアヤというの実に微妙なモノである。あの2戦が正当な判定で引き分け、もしくは0-1の敗戦であれば、引き続きセレッソから点取るのは至難の業」と相手はプレッシャーを感じながら戦ってた筈

 

勝敗はともかく、あの2戦以降は相手が「堅守セレッソなんて掛け声倒れやろ」と思いながら戦ってるのでは?、と画面から感じる事が多くなった

 

結局、武漢ウィルスのせいで急遽VARが無くなった事とロティーナの失点嫌いの合せ技が、セレッソから実質優勝(別名2位)を奪ってしまった、不運で消化不良なシーズンであった