'21戦力評価 攻撃篇 補足

今季は新たなゴールゲッターが出現しないとロティーナに嘲笑われる得点力不足なチームになると前回書いたが、得点力を調べてて色々と面白い事に気づいたので補足しておく

 

それは「攻撃フチボウのクルピに変わって得点取りまくる!」は眉唾であるという事実。それは過去のレヴィー政権でのJ1戦績を見ると良く分かる

 

'10年 3位 得点58(4) 失点32(2)

'11年 12位 得点67(2) 失点53(14)

'13年 4位 得点53(7) 失点32(3)

 

おぉ、昨シーズン得点46の拙攻ロティーナより随分得点が多いじゃないか! 一見そう思えるが、'10年や'13年の得点58や53はそれほど特筆すべきものなのか?(しかも'10年は最終節の6ゴールでかさ上げした数字やし) 今季のフロンターレの88得点やマリノスの69得点レベルとなって初めて"驚異の攻撃力"となるのでは?

 

それよりも注目すべきは、得失点数順位とチーム順位の関係性。攻撃力が爆発して得点順位2位になった'11年はチームは優勝争いとは程遠い12位に沈んでいる。一方好成績を納めた'10年と'13年は何が良かったのか? 得点順位良かったからではなく、失点順位が良かったから上位に進出出来たんやろ

 

つまり、クラブフロントが息巻く3位以内を実現出来るとしたら、それは堅守が達成された時で、そしてその時の得点数はそこまで威張れる程ではありませんよ、という事

 

実はレヴィーのチームの得点力はイメージほどではない事は、'10年のJ1昇格前に私は気付いてた。乾香川マルチネスという日本の2部リーグとしてはイカサマのようなメンツを揃えた'09シーズン、確かに毎試合点を取りまくってたイメージはあった。そしてシーズン終了して、さぞや凄い数字を残したんだろうなと確認した私は、その記録が信じられなかった

 

'09年 2位 51試合 得点100(1) 失点53(6)

 

えっ、51試合で100ゴール? 1試合平均2点に届かなかったの? 乾もシンジもあんなにハットトリックしまくったのに???

 

フツーの条件なら1試合平均1.96ゴールは驚異の得点力になるが、今よりレベルが数段低かったJ2の守備陣に日本代表コンビで襲いかかる"茶番"をしてこの数字って... この瞬間、クルピフチボウは攻撃志向だが、得点力がダントツな訳ではないと理解した。理由は恐らく、攻撃は選手の発想頼みで現代サッカーには不可欠なハメ手のような戦術的得点に欠けるからであろう

 

もしかしたらモリシやヒゲ梶は67ゴールと点を取りまくった'11シーズンのようなチームを夢見てるのかもしれないが、それは点は取れても勝ちきれないチームだった。尹とロティーナによって勝つ事が第一義と悟った私にとっては、そんな"弱いチーム"はまっぴら御免である