はや'21シーズンも本日2月26日開幕。オープニングマッチで主役扱いのビジャイニエスタ神戸を専守引きこもり戦法で撃破したのは2年前の話。あの時も今と同じく、不安一杯の新監督による船出やったなぁ
2. 守備篇
ボランチより後ろを守備陣として、昨シーズンからの選手の出入りをまとめると、
OUT : Desábato、木本、片山、ヨニッチ
IN : 原川、進藤、チアゴ、ダンクレー
デサーバトについてはあまりに実名と発音が違うので敢えて正式表記とした。これについてはサポのせいではなくテキトーな表記で登録したセレッソが悪いのだが、ブルーノメネゲウの時はちゃんと表記していたのでブラジル人だけエコ贔屓は現監督だけで勘弁してもらいたい
さて、個々の選手の特性に差はあるが、INとOUTを見比べると数は足りてる。もしもダンクレーが入ってなかったらレギュラー1人分の大きなマイナスなので、同選手の獲得が如何に大きかったが分かる
どの程度働けるか読みやすい1部リーグ実績のある選手だけ数えるとIN4名だが(J実績ではないチアゴは?だが)、加えて鳥海や新井等レギュラー奪取が期待出来るバックアップメンバーも獲得しているし、ミョーな言い訳になるU23チームもないので(西尾は死ぬ気でベンチ入りを獲りに行くしか出場機会はない)意外や意外、守備陣の戦力はアップしている
しかし、戦力勘定で殆ど測れる攻撃力とは違い、どう守るかが重要なのが守備力。問題はクルピがどんな守備戦術を採るか?
攻撃の補足でも書いたが、過去のレヴィー政権では堅守で好成績だった年が2年もあり、そこだけみれば堅守を期待する事は無謀とは言えない。が、問題は少失点の達成され方
'10年の堅守はボール支配率の高さと2CBの個人能力の高さだろう。乾清武家長の3シャドーにマルチネスアマラウのボランチコンビ。中盤をこの5人で制圧してしまえば、ボールの支配なんてお手のもので、そもそも守備機会が少なかった。そして両SBまで敵陣に攻め上がる事により発生するカウンターのリスクは、個人の能力に秀でた茂庭と上本が2人で潰してた
'13年はそこまで中盤を制圧出来なかったので、某敵将から"6バック(笑)"と揶揄されるように危ないと見るや守れるまで人を下げて守りきった。そしてジンヒョン、山下、藤本、茂庭らの守備陣の個人的頑張りも素晴らしかった
このようにクルピの堅守はロティーナのそれとは違って、守備戦術ありきではなく個人の能力を最大限に発揮させての堅守であったように思う。なので問題は、過去のそのコンセプトが今のJリーグでも通用するか? という点
vs徳島 1ー0、1ー1、0ー0
vs町田 1ー1、0ー1、1ー0
vs岡山 2ー0、3ー3、3ー1
※レギュラー組は主に2本目まで出場
これが非公開を除く練習試合3試合の結果なのだが、"順調に"失点を重ねてるようやな。相手はJ2及びJ2上がり、しかもそれほど攻撃力を売りにしたチームでもないのに
戦力的には守備に何ら心配を感じないのだが、気になるのが監督がそれを活かしきれるか? そう、"いわれへんところ"での体たらくとその後の母国での振るわなさで、「クルピは現代サッカー戦術の潮流について行けてないのでは?」という懸念を私は非常に強く持っている
数センチ単位で守備戦術を叩き込み、且つヨニッチ瀬古ジンヒョンの個人技を以てしても失点してしまう現代の5レーン攻略常識を、ゲーム形式の練習ばかりで「お前らが持てる能力を十分に発揮すればエエんや」で対処出来るとは、到底思えないのだが...
私の読みを「シロートの杞憂」と笑い飛ばせるような好結果を期待しとくわ