第7節H鳥栖戦 鳥栖はスゴいが、同時に悲しい

1ー0、0ー0、1ー0

 

ん? これが攻撃的な今季のセレッソのスコア? 昨季の今頃の戦績の間違いやろ? まるでロティーセレッソのような省エネスコア、粘り強い勝ち点の拾い方やな

 

聡明なセレサポの皆さんはもうお気づきの事やろうが、監督交代の大義名分、「若手が育たないから」に引き続き、「守備的でツマラナイから」もまるっきり嘘っぱちやったってハッキリしたな

 

「スタートダッシュに成功したんやから、口実なんかに拘らんでもエエんとちゃうの?」と結果オーライで免罪してしまうと、また同じ事を間違いなく繰り返す。そして次回は失敗になる確率が高い。だから私は今回の全く理にかなわない監督交代劇を糾弾し続ける訳

 

かと言って今季のセレッソが失敗する事を望んでる訳でもなく、「史上最攻のクセに点とれへんやんか」とクサすつもりは毛頭ない。それどころか、たった2ゴールで勝ち点7もゲットした強かさにいたく満足してる。「ロティーナの良かった部分を残しつつ...」だけは誠やったんやな、と

 

ユンとロティーナによって学んだ事、それは守備の大切さだけではなく、「点差なんてどうでもいい、重要なのは勝ち点を得る事」

 

この試合、試合後のインタビューで相手の監督が「(鳥栖の)完敗」と言ったが、何の何の、セレッソにとっては大々ラッキーの辛勝であろう

 

鳥栖は、この試合の前は3位という上位の成績に相応しい力強い戦い方やった。ガツガツと荒いハードコンタクトにばっかり文句言ってる輩も多いけど、それは本質やないやろ

 

詳しくは蹴球メガネーズでの鳥栖の解説を見てみ。まぁ、ウチよりは数段先進的な戦い方しとるから

 

只、惜しむらくは、やっぱり個々の選手の質で劣るという事。監督がプランニングした動きに、あの選手では少し足りないんやろ。そしてその足りない部分を"ラフにガツッと"で補うしかなかった

 

退場に繋がったあのプレー、そこだけ見たらカードは有り得ないが(それどころかファールかすら微妙)、報復行為を含むプレーの危険さで「お前、もういい加減にしろよ」の合わせ技一本。被害者ぶってペットボトル蹴るような理不尽な判定やない

 

結局、先制された段階でこうなる必然性の高い戦い方なんやね。只でさえ選手に能力以上の頑張りを要求する戦い方やのに、ビハインド背負ったら更に無理せんとアカンようになる

 

開幕からここまで先制された事がなかったから(それどころか失点すらしてこなかったから)それが露呈する事はなかった。なので奥埜のゴラッソ、値千金どころか万金とも億金とも言ってもエエ大殊勲

 

そんな大仕事をやってのけたとは全く思わせない、奥埜の控え目なインタビューを聞きながら、「奥埜が10人居ったら鳥栖の監督の目指す戦い方は完遂するんやろうな」と思ったわ