ZX-25Rインプレ 其の壱 開発の背景から考察

ACLに備えて4月途中からの日程を空けてたらそのACLが延期になり、GWにたった1試合しか行われないなどスカスカ日程続行中のセレッソ。これで試合が面白ければ一日千秋の思いで試合を待てるが、実際は二世代前のJを思わせるような退屈な内容

 

そうなると自然とセレッソへの興味が薄れていき、もう1つのテーマ、Motoに興味が移るのは仕方のない事。という訳で、久しぶりにインプレッションといこう。車種はあのNinja ZX-25R

 

1. コンセプト、経緯

いつもなら、街乗り、高速、峠などシチュエーション別のインプレとか、車体の詳細別に書いたりするのだが、このZX-25Rについては「どういう意図、背景で企画されたのか?」を念頭に置かないと意味のないものになる、それが乗って直ぐに感じた第一印象。なので、逆算めいているが、このオートバイの総評のようなコンセプトについての考察を先に書く

 

ZX-25R発売前の状況は、Kawasaki自らがNinja250Rで復活させて盛り上がったフルカウル250cc市場で、HondaのCBR250RRがクラストップに君臨していた。そのRRの内容は、

 

・それまでの同クラスのスタンダード、Ninja250YZF-R25より明らかに頭ひとつ抜けた性能(馬力、電スロ、倒立サス等)

・価格も明らかに頭ひとつ抜けて高価なのに、予想に反して結構売れた

・但しエンジン形式はライバル同様の2気筒

 

私はNinja250はエントリーユーザーに最適な傑作だと思うのだが、事実としてセールスでYZF-R25の風下に立っているし、それどころか高価なRRにも遅れをとっている。これはユーザーからはダメ出しされてるとも言えるので、この市場を復活させた功労者のKawasakiとしては面白くなかっただろう。なので「プレミアムモデルでリベンジ」を考えたと想像に難くない

 

で、NInja250と同じ250ccのフルカウルモデルを出すとなると、2気筒モデルが2種類なんていくら何でもマーケティング担当が難色を示すだろうし、更には性能面も考慮して4気筒になるのは必然だったのだろう

 

クォーターマルチはバイク開発に携わる者にとって琴線に触れる魔法の言葉らしく、「出す以上は絶対にケチをつけさせない!」という思いにかられたのでは。即ち、

 

・下がスカスカ

・回るだけで全然速くない

 

あたりは絶対に言われたくなかったのでは。それから、いくら良い性能でも売れなかったら、「やっぱり250ccは2気筒で十分だった」と4気筒はミスチョイスの烙印を押されてしまう。それも開発陣にとっては許されない事だろう

 

つまり、1)街乗りで扱いやすく(下がスカスカじゃない)2)ライバルCBR250RRより速く(回るだけのエンジンではない)3)セールスでも成功する、という殆ど達成不可能なような命題を背負わされてのデビューだったと、私は推測する

 

さて、ZX-25Rはそんな無理難題を達成できたのであろうか? 以下、各項目について述べていこうと思う(続く) 

 

 

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