ZX-25Rインプレ 其の参 峠はノリノリ

250cc4気筒に対するステレオタイプのイメージ、「下がスカスカで街乗りでは使いづらい」は杞憂だったと分かったZX-25R。懸案事項が晴れた気分で、今度はお楽しみのワインディングへ

 

3. ワインディング

これまでの他車のインプレで散々書いたが今の時代のフルカウル250ccで峠が面白くないなんて有り得ない事は先刻承知だったので、「どれぐらい楽しいのか?」と期待感100%で臨んだ峠道。結論から言うと、

 

「価格は正直、乗り出し90万オーバーはダテじゃない」

 

街乗りではその独特のサウンドで魅了してくれた4気筒エンジンは、峠では滑らかに回転数が上がる事で楽しませてくれる。登りのコーナーとかでウッカリ回転数を落としてしまって再加速する時もストレスなく思いのままに回転数が上がってくれる

 

コーナリングで気付いた事は、回頭性がやたら良い。街乗りで走ってる時は、頭というか前のマスが重いなぁと漠然と感じていたのだが、峠でタイトコーナーを曲がる時、重いと感じてた筈の頭ごとハンドルがスンナリと切れてくれる

 

乗る前は、4気筒に比べて車体の倒しやすい筈のCBR250RRに曲がりやすさで劣るのではと予想していたが、「このの回頭性の良さは何だ?」と想定外の曲がりやすさに感心しつつ、いつも以上にアッサリと小回りコーナーを回って行ける

 

それからサスの路面追従性が良くて、路面の繋ぎ目等での跳ねが少ない。このサス性能だけでも場所によって路面の状態がバラバラの峠道を走る時に安心なのだが、ダメ押しがトラクションコントロール。例えば舗装が荒れてるようなコーナーでも「トラコンが何とかしてくれるやろう」という安心感が、「ズズズって行くかも?」という怯えから解放してくれる

 

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250フルカウルでは当たり前になりつつある倒立サス

 

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10Rのように水平に寝たリアサス

 実際にはトラコンのお世話になるような過激な走りを公道でするつもりは毛頭ないが、某インプレ記事で書いてた「コーナー出口ではアクセル全開にするだけ、後はトラコンが限界スロットル開度を決める走りすら可能」の記述を読んで、この心理的安心感は大きなメリットだと思った

 

冒頭でも書いたが、今の250ccフルカウルは何選んでも峠は楽しい。が、Ninja250に比べて乗り出し価格が25万も高いだけの付加価値は十分にある。まぁ、価格差分の性能差はRRに乗ってても日々感じる事だし当然と言えば当然だが

 

なのでNinja250どころかRRよりも更に上質な峠の走りを堪能したい人にとってはうってつけの1台。が、それが価格差に起因している事実が、このオートバイの本質的な問題でもあると気付いてしまった(続く)