ACL第3節 マツケンのせいではない

嘗てはそれほどではなかったが、頑なに固定メンバーで戦う監督のイメージが定着したクルピ。しかしACL開幕前に「同じメンバーで6試合を戦うことは不可能」と言った事の有言実行か、はたまた一部サポの「たーんおーばーしろ!」の声に屈したのか、ほぼスタメン全とっかえで臨んだ3戦目

 

確かに、夏真っ盛りのタイで中2日の6連戦をずっと同じメンバーは無理なので不可避な選択ではあったが、私がリーグ戦序盤に指摘した通り、

 

ターンオーバー

 =ベストメンバーじゃない

  =チーム力は落ちる

 

の論理からは贖えない結果となってしまった

 

坂元とキヨのおかげで最悪の結果は免れたが、危うくタイリーグの相手に大金星を献上するところやったあの失点、通り一遍の見方では「久々起用で試合勘の無かったベテランGKのやらかし」なんやけど、あれは決して松井のせいではない

 

確かにプレー自体は松井のミスだが、論点はそこではない。問うべきは「何でダンバンラムではなくて、松井が起用されてたのか?」

 

これは去年のオフのGK人事を考えれば分かる。茂木、武石という有望な若手をレンタルに出して、それよりは年齢が上のGKを獲得。つまり期待の若手が第2GK路線を止めて、ワザワザ外国人枠を使ってでも"第2GKも即戦力路線"にした訳

 

しかし現代サッカーのトップカテゴリーでキーパー2名体制など考えられず、しかも茂木武石を同時に放出したので、「誰を第3GKにするか?」という問題が出てきた。で、第3GKって奴だが、ほぼ出場機会がない事を承知の上で契約してもらう必要があるという厄介なポジションで、引き受けてくれる人は何かしらの事情がある事が多い

 

試合出場出来ない事の方が当たり前な高卒ルーキーとか、もう選手としての全盛期はとうに過ぎたが何かしらチームに貢献したいと達観してるベテランとか

 

松井の場合、後者にあたるだろう。選手として良かった時期に在籍経験があり、しかもジンヒョンの怪我により結構な試合出場もあったし、そして去年のオフは恐らくセレッソじゃなければJ1からのオファーはなかっただろうし、「じゃあ第3でもいいからセレッソでやってやろう」とそれなりに愛着を示してくれたと容易に推察出来る

 

何が言いたいかというと、「ジンヒョンを温存するなら第2であるラムを使うべきやろ」 もしラムが怪我ならそれこそ"その時の為の第3"なのだが、ベンチに入ってるのにまさかスタメン務められないコンディションな訳はないやろ

 

かくも不可解な第3GK起用だった訳だが、ここで一つの疑問が。「クルピはラムより松井を上と見立ててるのでは?」つまり、私が勝手に第2=ラム、第3=松井と決めつけてるだけで、クルピの中では松井>ラムの序列になっているのでは、と

 

という事は、巷で噂されてるように「ラム獲得はベトナム市場を睨んでのスポンサー移籍???」 おいおい、そんなビジネス的な人事を大事な第2GKで使うんかよ!

 

何か今季は穿った見方ばっかりしてしまうが、それもこれも今季のチームが自爆的な崩壊を続けているから。Aリーグは辞退、志那超級はやる気がない、これ以上はない絶好な条件なACL、昨季のチーム継続路線だったら「敵はフロンターレのみ!」と強気に見ていられたのに…