第28節H札幌戦 用兵の妙手と悪手

私の主張が届いたのか、2戦連発ゴールのFW松田力にスタメンのチャンスが与えられたな。信賞必罰で実に結構な事や

 

結果は不発でチームにも大して貢献出来なかったけど、そんな事は折込済み。同選手は2戦連続ゴールという手柄は挙げたが、私の見方は「J1で通じる選手ではない」で不変。それはゴール以外のプレーを見てれば一目瞭然

 

そんな選手を先発起用とは敗退行為か? と思われるが、今のセレッソにはそれが許される。何故なら、ACLの切符も降格も(ほぼ)ない、勝とうが負けようがどうでもいい状況だから。つまり勝ち点度外視して何でも試せるボーナスステージで、むしろ残り試合を来季の為に活用しない事の方が背任行為

 

小菊はこのスタメン起用で、大きなモノを得たで。「この監督の元では手柄挙げればあの選手ですらチャンスもらえるんだから、俺もやってやろう!」 と、選手のモチベーションと監督への忠誠心は大幅に向上してる筈

 

全員がそう思ったかは定かじゃないけど、途中出場したNJとか以前とは見違えた動きを見せてるやん。残り10分で2点差、敗色濃厚での敗戦処理のような出場やけど選手にとっては「そんなん関係ない、今からでも点取りゃ次はスタメン!」ってマインド変更してるんとちゃうか?

 

これはどのチームにも出来る事やないで。例えば優勝争い真っ只中の川崎やマリノス「ゴールしたから次はスタメンね」なんて手形切るのは難しい。来季へのテストが許される自チームの状況を正確に認識している、監督の用兵の妙手やね

 

そんな「名監督か?」と思わせる小菊は、同時に読み間違えもやらかしてる。それは乾のゲームキャプテン任命

 

もう皆まで言わんけど、あのセレモニーでの失態。これが新任監督であればやってしまいがちな任命ミスやけど、小菊は乾がプロ入りする前からこのクラブに居る、セレッソの隅から隅までを知り尽くした存在。乾のキャラならあの程度の粗相をやらかしかねない事ぐらい、気づかなアカンで

 

古参のサポ、および乾をずっと見続けてる人にとっては明々白々な事だが、あの吹き出しには何の悪意もない。「カンペ無しでキメたろ。あっ、アカン、忘れてもうた。こんなシリアスな場面で俺、何やってるんや~(プッ)」ぐらいな話やろ

 

フツーの選手は、そんな事態になったら大事やからカンペで慎重にって思うんやけど、乾は宇宙人やからね。失敗する事なんか考えずチャレンジする、元々そんな傾向はあったけど、えすぱーにゃ行ってそれが加速したな

 

というか、それが出来るから日本人としては異例にあの国で成功できたんやろ。ハッキリ言って、あの国でマイナス思考で生き抜くのは絶対無理やし

 

まぁ、この件では大してJリーグに関心もない奴らから何の重みもないバッシングを受けるやろうけど、ワールドクラスの乾は気にせんやろ。そもそもあんな歯の浮いた台詞ごときで何かが変わる程、世界は甘くないって実体験で知ってるやろうし