第35節A柏戦 消化試合の意義

前節は徳島の降格圏脱出を阻む勝利で、今節は同期の柏の残留を確定する敗戦となった訳だが、この2戦は試合内容に大きな差はないやろ

 

即ち、どちらのチームも似たようなレベルで、ちょっとしたツキの差が勝敗を分けた。更に言うとセレッソも両チームと同じレベル、それはスコアを見ても明らか

 

今季は20チーム中4チーム降格という特殊なレギュレーションのせいか、例年になく明らかに格落ちのチームは無く、それどころか上3つほどを除いたその他17チームほどが、「やってみないとどちらが勝つか分からない」ダンゴ状態にあるような感じすらする

 

そんな中で早々に残留を確定できたのは全く幸運な事だが、残留確定にホッとしてダラダラと”消化試合”にするのは勿体ない。過密日程でプレシーズンマッチを入れる空きも少ない現代のプロサッカーリーグで、完全公式戦形式の練習試合が出来るんやから

 

そんな貴重な消化試合、当然来季に向けて使うべきや。即ち、これからチームを背負って立つ人材の成長の為に使うべきで、先のない選手に割く時間はないという事。例えそれが目先の勝利に繋がるとしても

 

今季の大久保の獲得は、色々考えさせられる事が多い人事やった。先ずハッキリさせておかなければならないのは、チームの実力に反して余裕のある順位で残留争いを切り抜けられたのは序盤の大久保ブーストのお陰であるという事

 

何回も言ってるけどプロスポーツで重要なのは信賞必罰、功績を挙げた者を正当に評価する事の大切さ。これを蔑ろにしたチームが上手く行く事はなく、後で必ず報いを受ける。なので今季の大久保の働きは声を大にして讃えたい

 

が、それと彼の獲得が正しかったかどうかはまた別な話。ぶっちゃけ、ギャンブルやったんやろ。物議を醸したシーズン直前の発言から分かるように、獲ったGM自身も成功するとはあまり思っていなかったのでは

 

これもハッキリ言ってしまおう。大久保を来季の戦力としてカウントするのは間違いである、と。ギャンブルで一発当てただけで、その後は得点も稼働率もパッとしないロートルをアテにしていては念願の初優勝は覚束ない

 

年齢的に今季以上の伸びが期待できる若手、加藤、山田、そしてレンタル中の藤尾や、飛び道具として新ガイジンあたりを計算するのが本来のチーム編成。ロートルのギャンブルまぐれ当たり2度目をアテにするのは無謀すぎる

 

と、まぁ一般論で考えるのだが、そんな道理が通るクラブなら今季こんなに迷走する事はなかった訳やし…