'21オフ其の陸 坂元移籍が今のセレッソの存在意義か?

ちょっと前から噂になってたから覚悟はしていたけど、新年一発目の人事として正式発表が来た

 

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J2からやって来て即開幕戦でスタメン起用されて、そのまま2シーズンずっとレギュラーポジションを張り続けた。こんな絵に描いたような補強の成功例の坂元。特に'21シーズンは乏しい攻撃力の数少ないストロングポイントとして極めて貴重な戦力だけにチームにとって流出は大打撃なのだが、まぁ出さん訳にはいかんよな

 

今のセレッソにJ2から選手が来る意義があるとすれば只一つ、それは己のキャリアのステップアップ

 

これがチョット前のユンロティーナ政権時なら、勝てるとか、世界標準のポジショナルプレーを習得出来るなど他にモチベショーンの持ちようがあったけど、今獲得交渉する時に「ウチに来て一緒にJ1優勝しよう!」なんてホザこうものなら、「勝てるチームを壊しといて何を白々しい事を」と、流石に言葉には出さないだろうが内心で嘲笑されること間違いなし

 

しかしそんなマッチポンプチームに今オフも有望株が続々とやって来たのは偏に、「ここで名前を売れば欧州に行きやすい」という魅力が惹きつけるんやろうな

 

実際はセレッソ発欧州行きは何と山口蛍にまで遡らなければならないのだが、それはJ2低迷期&大熊時代が実力派ベテラン補強路線だったから。それが気に食わんワクワク一派「若手をバンバン欧州に売り飛ばす俺カッケー」”古き良き時代”への回帰運動してる訳だが、坂元で早速成果が出てさぞや満足な事やろう

 

セレッソの勝利がなにより大事”の正統派サポの私としては主力選手の流出など許容し難いのだが、今のセレッソでは「サッサと欧州行くべき」としか言いようがない

 

前年12位のセレッソが今季優勝の目があるかといえば相当目の曇ったサポでも言葉を濁すやろうし、かといって小菊の下で欧州に行った後に役立つ最新の戦術を学べるとかもあり得へんし、おまけに能力に見合わん安ーい給料しか出せんとあれば残れと言う方が酷

 

こんなやりようのない悔しさを味わうにつれ、大熊の実力派ベテラン路線の方が正しかったと痛感させる。不動のレギュラー選手に「出ていった方がエエで」と言わざるを得ない状況に追い込まれるのは「欧州からオファーがあるから」というのが絶対条件

 

例えば松田陸。現在のセレッソでは坂元と同じくチームにとって欠くことの出来ない中心選手。しかし同選手に対して坂元の時のような悲哀を味わう事はない。何故なら30回った選手に欧州からオファーが来る事などあり得ないから

 

間違いなくJ1の他チームからオファーが来てると思うが、渡欧に比べて国内移籍なら慰留のハードルは何十倍も低いし、選手の側としても大義名分”にならんよね(ナンヤカネノタメカ…と言われかねないし)

 

おまけにベテラン選手はどれくらいやれるかほぼ見通しが立つのに比べて、J2から獲得の若手はギャンブルの要素が高くなる。坂元のように1試合目から実力全開ノープロブレムなんて大当たりもいいところで、フツーは加藤りくじろーぐらいチームにフィットする準備期間が要るし、悪ければ「我慢して何試合も使ってみたけど全然ダメでした」ケースもある訳で

 

まぁ極論すれば見解の相違やけど、「藤田奥埜」と「タツりくじろー」のどちらが得かって事。それは成績だけじゃなく年俸移籍金など金銭面までトータルで考えて

 

ワタシは明らかにベテラン路線の方が利益があったと思うんやけど、そうは思ってないフロントを抱える以上、今後も”涙の御見送り”は続くやろうな

 

えっ、債務超過やから給料安い若手路線以外に手は無い? それ言い出したらアンタ等にJ1クラブを運営する資格があるのか?という問題にまで発展する訳で…