第9節 A福岡戦 アフター乾の世界と清武の新境地

先週は乾の処分でピッチ外での話題を一身に集めたセレッソ、この試合からチームの主力選手の一人を欠いて6試合戦うという大きなハンデを背負う事が決定したが、それを単なるマイナスとして済ますのは下策

 

多くのセレサポは敢えて言わないだけで気づいていると思うが、仮にトラブルが無かったとしても乾に頼れる日々はそう長くはなかった

 

理由は簡単、今年34歳になる選手をこれから何年もバリバリやってくれるとアテにする方がお花畑で、それどころかいつ怪我で長期欠場になってもおかしくないと覚悟しつつ、その活躍を有り難く享受する存在

 

その覚悟はサポだけでなく、選手もすべき。でも選手の覚悟はサポの心配とは全く違って、実力で争っても勝てない鉄板レギュラー選手が居なくなる、そんな千載一遇のチャンスは絶対にモノにしなきゃならんという覚悟

 

不在の間はチーム一丸で頑張って乾のお帰りをお待ちしてま~す、なんて仲良しクラブじゃ、選手個人としてもチームとしてもこれ以上上には行けんって

 

という事で代替案の選手には死物狂いで頑張ってもらいたいんやが、泥沼状態の相手に1-0でどうにか勝ったり、結構シッカリ戦えてるとはいえ決して優勝争いするようなチームじゃない相手にノーゴールとか、今のところは「乾、早く帰ってきてくれ~」モードから抜け出せてへんな

 

私は単純にパトリッキが大活躍して「今季のセレッソは”左の坂元”を得た」でアッサリ問題解決かなと期待してたが、どうやら反則ガイジンレベルじゃなさそうで”別の答え”を導き出さんとアカンみたい

 

この試合でチョットだけ見えた光明が、清武のボランチ起用。それは乾の穴を埋める選手を見つける話とはチョット別案件なんやけど、乾不在で生じた得点力不足を解消する一案としての光明

 

これも多くのセレサポが気づいているけど敢えて言わない案件その弐なのだが、それは「このまま清武はベンチメンバーに序列を落とすのではないか?」

 

私は昨季途中に乾復帰のニュースを聞いた瞬間、それに大喜びしつつもピンと来たよ。攻撃的ポジションにベテラン2名を同時起用し続けるのは無理があるから何れどっちかが控えに回るやろう、と。で、ロティーナ時代の充実ぶりとは一変して昨季からの無策サッカーで空回りし続ける清武が外れる事になるだろうと

 

なので「ボランチもイケまっせ」っと証明する事は清武のレギュラー選手としての延命に大いに役立つ。奥埜や原川に運動量や守備力では劣っても彼らには出せない素晴らしいパス能力を活かしたPirloタイプのボランチとしての魅力はあるし

 

チョット状況は違うけど、嘗て清武は乾ボギョン倉田と、同等の力量の選手でスタメン枠を順繰りに共有する経験があったやん。今度はそれを乾奥埜原川とやったらエエ

 

とまぁ、痛み分けのような引き分けも清武の新境地という収穫でヨシとしておこう