名古屋モーターサイクルショー訪問記其の参 ”世界チャンピオン”のSuzuki

嘗て行った大阪モーターサイクルショーでは、館内が混んでる事はあったが入場自体はスンナリ入れた。しかしこの名古屋モーターサイクルショーでは入場まで長~い列に並ぶ事に

 

これはもしや入館時に厳重な検査とかやってるから時間がかかるのか… と思ったがそんな事もなく係員にチケット渡すだけ。もしや入場制限してたのか? とおもったら、それは各社がブース毎にやってた

 

この手のショーは「先ずはHondaから」みたいに入るのだが、行ってみるとイキナリ60分待ち。入館まで既に30分ほども並ばされたのにまた並んでられるかよ、って思ってスグに入れそうなブースを捜すと… こういう時はやはり”我らの”Suzuki

 

一応行列はあったけど明らかに進みが早くアッサリとブースに入る。最初に目に入るのはトリトンブルーが映えるジクサーSF250

 

フルカウル廉価路線の雄、ジクサーSF250

 

これ、僚友のGSX250Rよりも、それどころか私のCBR250RRよりも売れてるんよね。Hondaが匙投げた単気筒フルカウル250という商品構成で成功を収めるとは大したモンやが、単気筒は高速走ると途端にデメリットが顔を出すからなぁ。まぁ、いつか試乗してみよ

 

ジクサーのトリトンブルー一色も鮮やかやけど、シルバーとのツートンやと更に映える。気分は'20年チャンピオンのJoan Mir、になれるGSX-R100R

 

このカラーリングのカッコよさは素晴らしい

 

もう”前”になってしまったけどGSXは世界チャンピオンマシンなんやから、そのイメージでもっとR1000Rを押したらエエのにな。どれだけ勝ってもRV213VCBRではないHondaには取れない良い販売戦略やと思うけど。(そもそもレプソルカラーを見てCBRをイメージするのは無理があるし)

 

しかもGSX-R1000Rにはダメ押しにEWC優勝マシンという肩書まであるんやから

 

鈴鹿もやって欲しかった、のEWCチャンピオンマシン

 

まぁ耐久なんて言われてもフツーの人には”?”な感じで、もっと実車にイメージが直結するWSBKですら成績とセールスは全然関係ないから、”世界チャンピオン”を商売のタネにするのは難しいんやろうな。どうやらSuzukiもそれが良く分かってるらしく、イチオシしてるのはスーパースポーツモデルやなくて、アドベンチャーツアラーのGSX-S1000GTらしい

 

商売的に一番オイシイ(?)アドベンチャーツアラー

 

ちなみにこのアドベンチャーツアラーは他メーカーも目玉にしており、今バイク業界イチオシのジャンルらしい。パニアに荷物積み込んで楽チンライポジでゆったり乗ってどこまでも… そう夢見させるオジサンホイホイで買ってしまうんやろうけど、そんなシチュエーションは日本では夢のまた夢、と言っておこう(定年後?)

 

それ以外にもにも多くの客が群がっており、やはり見栄えする大型はショーの花形やな、と思ってるとあまり注目されず寂しく佇む一台の大型、それはKatana

 

確かに隼やS1000GTと違って目新しさのない数年前発表の既存モデルではあるが、発表時あれだけ大騒ぎした奴らは、この日陰者扱いの現状にどう責任を取ってくれるのだろうか?

 

確かに'17年のEICMAで展示されたKATANA3.0を見た時、私も「これ、このまま発売したらエエやん」って思ったが、それを元に出てきた実車は「似ているけど何か違う」のビミョーなシロモノ。特にアップハンドルのダサさは致命的で、元祖カタナと並べるとオーラの無さは一目瞭然やのに、無責任に大絶賛した結果が数年後のこの空気っぷり

 

それでもSuzukiは諦めずにクイックシフトや電子制御を強化したりと地道に進化させ続けてるので、諸手を挙げて大絶賛してた輩はそのSuzukiの心意気に60回ローンで応えてやったらどうや?

(続く)