第16節A湘南戦プレビュー レッズ戦の”快勝”を忘れるな

大阪ダービーの興奮冷めやらぬ中で行われた前節浦和戦は、ダービー快勝での「セレッソ、強いんとちゃうの?」がまやかしやった事を示した一戦やったやろ?

 

序盤こそ攻め込めたが10分過ぎから向こうに主導権を握られる受け身な展開。標準レベルに”戦術仕込んでくる”相手には、現時点でのセレッソの実力なんてこんなモンや

 

…と思ってたら、ハーフタイムでユンカーが引っ込んだ途端、セレッソに攻撃ターンが回ってきた。1人のキープレーヤーが抜けただけで勢いが止まるあたり、今のレッズも弱っちいチームなんかな?(お隣ほどではないけど)と訝しんでると幸運にもPKで先制点が転がりこんできた

 

その後は追いつこうとギアを上げた浦和の攻勢(と言うほどの勢いもなかったけど)を固い守備陣の跳ね返しと”司令塔”ジンヒョンのフィードでいなして、加藤りくじろー→毎熊の鮮やかなカウンターでトドメを刺す!

 

この瞬間、「これや、この勝ち方や!」と私の中で電撃が走った。これこそユン&ロティーナ時代に培った強豪セレッソの必勝法

 

いくら”ボールを支配して攻撃的な”サッカーを志向しても、相手のレベルによっては受け身に回らざるを得なくなる。そうなった時も慌てず騒がず受け流し、PKだろうがカウンターだろうが何でもいいから先制する。そして「セレッソにリードされたらもうアカンかも」と焦る相手を闘牛士の如く上手くあしらって、スキあらばトドメの一撃

 

ワクワクサッカーに嫌悪感を感じてる多くの正常なサポは、4年間でこのサッカーの快感を覚えた人達で、そしてこちらの方が再現性が高い、確実に勝点を積み上げられる戦術だと悟った人達だと思う

 

私もその一人で、だからやれ攻撃的だのやれスピーディーだの能書き垂れられても「それが勝ち点に繋がるの?」ってシラケてしまう

 

幸い4年間の強豪時代を記憶する選手が今のチームにまだ5、6名も残ってるのでその気になればいつでもあの時代の方向性に舵を切る事が出来る。現にこの浦和戦も選手同士で「今は耐えよう」と認識を共有してたらしいし

 

小菊、分かってるか? ワシらは出来るんやで。まやかしのワクワク快勝なんかに酔ってたらアカン。再現性の高い必勝法を忘れるんやないで

 

まぁ、セレッソは間もなく大きな切り札を失いそうなので、ワクワクで行きたくとも行けないやろうし…