ルヴァンQF2レグプレビュー セレッソのアドバンテージは限界点に達してる

先週末の注目の一戦、それは近5年でシャーレを獲ってるたった2つしかないクラブ同士の”2強”対戦。実はこの試合にセレッソの命運もかかってたんよね

 

相変わらず誰も信じて無いようやけど、上位3チームと直接対決して「今季は優勝のチャンス」とイチ早く悟った私はそれ以降”奇跡の逆転優勝”を叫び続けてるのだが、そうは言ってもその奇跡は”他力本願”。そう、セレッソが勝ち続ける事は当然として、首位のチームが足踏みしてくれる事も必要条件

 

で、やってくれましたよ、絶対王者は。ここでフロンターレが止められなければ”奇跡”が”妄想、夢物語”になっていたのだが、やっぱり5年で4回優勝のチームは勝ち方を知っとるわ

 

残り10試合で勝ち点差7。もう笑える数字やないやろ。小菊、高橋、これで優勝を意識せんのなら、一生”勝てる監督”にはなれへん

 

で、ここからが重要な話。優勝すると腹くくって全力でFC東京戦を取りに行く準備をしろ! 福岡も神戸もルヴァン組やったからイーブン条件やったけど、既にルヴァン敗退しているFC東京との対戦は日程ハンデ戦。つまり、週末の為に水曜日のルヴァンの戦い方を決めんと間に合わんって事

 

開幕前は中位扱いされてたセレッソが優勝争い出来てる強みは何や? それは、厚い選手層による体力負けしないチーム編成。選手層というと金満神戸や浦和を思い浮かべる人が多いが、あんなんビッグネームが多いだけ使える選手は全然セレッソの方が多いで。そう、小菊の全ての選手を見捨てず公平に出場機会を与え戦力化する方針が花開き、使える選手の層はリーグで一番厚い(多分)

 

例えば、乾清武という2枚大看板を欠いているにも関わらず2FW+2サイドの攻撃ユニットは2セット保有出来てるし、この厚い選手層を活かしてスタミナ負けしない試合運びで星を拾ってきたのが、今季好調のタネ明かしなんよね

 

けどな、そんな体力アドバンテージも限界点に達したようやで。そう、先週末の原川の負傷離脱。原川無しで5連戦の残り2戦どうすんの? 喜田は手術明けからまだ帰ってこないし、何や岡澤はブラジルに武者修行に出すとかで、マジでボランチは奥埜と徳真の2名しか居らん。まさかどっちも取りに行って両者に180分(鈴木徳真に至っては5連戦450分)フル出場させるつもりやないやろうな???

 

原川には悪いが、このアクシデントは「お前ら、本気でリーグ優勝するつもりあるんか?」ってサッカーの神様に問われてるんやで

 

ここまで書いてもまだ生真面目に「全ての試合をベストメンバーで」なんてタテマエに縛られてるんやったら、私が納得出来る論理を教えたるわ

 

フロンターレがフレッシュな選手で臨んでくるのに、セレッソだけ疲労の残るメンバーで行くのは利敵行為

 

つまりメンバー温存の為に試合捨てるんやなくて、勝つ為にこっちも相手と同じ”選手起用ミラーゲーム”で行くという論理。これやったら頭の固いサポもワクワクフロントも納得させられるやろ

 

第1戦見たやろ? 山田新? 遠野? フロンターレはリーグ戦ではスタメンで使わん選手で来てたやん? つまりフレッシュな選手起用で体力勝負に来てた訳。ワシラだけスタミナハンデ背負って戦うのは純戦術的に不利。目には目を、歯には歯をの論理でこっちも今季初出場初先発で行ったらエエやん。まさかチャウワットも東南アジア拡販要員で獲ったんとちゃうよね?

 

しかも、この2戦はダブル遠征。直近7戦負けなし中は遠征たったの1試合の有利な日程やったけど、ここに来て潮目も変わりつつある。チーム自体が好調でも「これまでもいけたから体力保つやろ」なんて思ってたら手痛いしっぺ返し喰らうで

 

我々はプロや。絶対王者に勝つ事で全てを出し尽くしボロボロになって次戦アッサリ負けたマチュア湘北高校の轍を踏む訳にはイカンのやで