本日の宿は網走、字面の印象はかなり寂れたイメージのある地域だが幹線道路だけなら関西にもこのレベルの寂れ具合の道はある。が、一本脇道に入ると”暗い”
ムチャ心細くなりながら走ってると、何と砂利道に行き当たる。Google Map様なので間違う筈はないが紙の地図時代なら絶対に道間違ったと思ってこの道は入れないやろうな… てな事を考えながら闇夜のオフロード走りを体験(流石北海道だ)
周りが暗い中、唯一明るい建物なので宿はすぐ発見できた。しかも宿の前でバーベキューしてる一団まであるので、これは間違いない
その陽気なBBQ軍団「今すぐこっち来て一杯やれ」の雰囲気を醸し出してたが、ここで参戦したら深酒になりそう気がして、毎日早朝出発を旨としてるバイク野郎としては泣く泣く挨拶だけしてチェックイン
宿は中央が階段吹き抜けになったユニークな作り。そして案内された2階はフロア全体部屋の仕切りが一切なく、フェリーの2等のような雑魚寝状態。イマドキ斬新だ
荷物を置くと、ふとまだ晩飯を食ってない事に気づく。どこか近くに飯食えるところは…と宿の人に聞くと先程の幹線道路を”チョット”行ったところに幾つか店があるモールらしきものがあるとか
まぁ、こんな暗闇で近くに歩いて行ける店なんかないとは思ったが、またもや砂利道オフロード走行で幹線道路まで逆戻り、そして結構走って(北海道の”チョット”は大阪のチョットとは違った)ようやくモールっぽいのを発見
幾つか店の選択肢はあったが、もうサッサと晩飯を終わらせて寝たかったので何も考えずに一番手前にあったトンカツ屋へ。日本人の私はともかく、折角の日本旅行の台湾人は「もっと北海道らしい物を…」とご不満かと思いきや、何の文句もなくバイクを停めてスタスタと店内へ。奴も疲れ果てて私と同じ気分だったのだろう
幸い、トンカツ自体は美味しかったのでお互いこの選択に満足。食事に満足すると現金なもので店に入った時は疲れて無口だったのに、食べ終わる頃には饒舌になって長尻してしまった
そして宿に戻って今度こそ長い一日の終わり、寝る前にシャワーを浴びようとしたら「外に五右衛門風呂もありますよ」と宿の人。何だよまだまだイベントが続くのか、北海道は奥が深い!
けど、もはや服脱いで外に出て風呂入る気力など無い私は(シャワーですら億劫なぐらい)、「折角日本に来たんやからお前が入れ。俺は服とかタオルを持っておいてやるから」と奴をダシにする事に
しかし、日本の北の果てまで来て夜中に屋外で裸になって五右衛門風呂とは、奴も得難い体験やなぁ、と思いながら”忘れられない旅の思い出”の記念撮影をしてやる私であった
さぁ、今度の今度こそ寝なければ。明日は6時出発で計画してるし… と無理やり寝に入ったら、周りからガーガーいびきが。20人近く一室雑魚寝状態やから全員がお行儀よく寝る訳はないよな、と今までのドミトリー経験を思い出しながら、バックパッカー旅必須アイテム耳栓を使ってぐっすりと眠りに入るのであった
本日の走行