第19戦 Malaysian GP 功労者Fabio

前戦Australian GPで年間チャンピオン争いは遂にBagnaiaが逆転、そして結果次第ではチャンピオンが決まる大詰めの一戦となったMalaysian GP

 

ここ数戦の結果を見ると「追う立場のQuartararoまた苦戦か?」の感は否めず、一方前戦こそSuzukiRinsの一発大仕事にやられたが既にMotoGP全体を制覇してる感のあるDucatiの若きエースが”優勝で初戴冠”達成の見込みは濃厚だった

 

が、意地を見せたよFabioは。誰が見たってマシンの戦闘力差は歴然やのに、終始トップ2台と遜色ないラップを刻み続けて3位フィニッシュ! 見事優勝争いを最終戦に持ち込んだ

 

こりゃ主催者はFabioにお歳暮せんとアカンで。もう優勝が決まった消化試合と優勝のかかった最終戦では、その価値は天と地ほど違うやろ。それは偏に土壇場の徳俵で”残した”Fabioの功績に他ならない

 

確かに可能性はかなり薄いと言わざるを得ないが、転倒リタイアゼロポイントが起こりうるのがオートバイレースなので、圧倒的優位の筈のDucati陣営ですら「そうは言っても楽観視出来んで」とピリピリとした緊張感で臨んでくれるんやないかな?

 

そう、多くのYamahaファンとフランス人ファンが最終戦で期待する、そのまま行けば断然有利な状況のランキングトップのライダーが転倒リタイアで天から地へ…が、MotoGPでなくMoto2で起こってしまった。今更言うまでもない、日本の誇る新進気鋭のライダーに…(泣)

 

傍から見たら「2位キープでも全然有利な状況やったから無理せんでもエエのに」って思えるけど、頂点を目指すようなライダーはやっぱりあそこで行くんよね

 

そういやBagnaiaだって、一旦Bastianiniに抜かれた後はそのまま2位キープでセーフティに走っても全然有利な状況やったのに、やっぱりガッツリと抜きにかかっとった。ああやってセコく守りに入らんと攻めてくれるから、一見ツマランDucati寡占状態でも毎レース見てしまうんよね

 

という訳で最終戦もガチンコ勝負で行ってくれ。くれぐれも「13位でオーケーやから、7台の仲間の協力の下、安全運転で…」なんてシラケたレースはヤメテや