第16節A名古屋戦 レヴィー・クルピになり損ねた小菊サン

近畿の他クラブを除くと一番近いアウェイの名古屋グランパス。その本拠地の豊田スタジアムは日本で1,2を争う名スタジアム(らしいの)で、一度は行ってみたいと思っていた

 

二輪のツーリングプランか定率割引を利用すると安く行けそうなので「久しぶりにアウェイ参戦とするか」とも考えたのだが、先週始めから台風予報を見続けてると土曜はチョットヤバそうだったので計画中断… したら台風一過でエラいツーリング日和やんか(泣)

 

という訳でいつもの通り自宅で観戦したが、一言「行かんでヨカッタわ」

 

先制したのに前半のうちに逆転、それも3点も取られるという悪夢のような展開にハーフタイムで見るのを止めたよ。録画してた陸上日本選手権もあるし、すぐ後に女子バレーネーションズリーグもある。見たいスポーツはナンボでもあるのに、何で惨敗劇に付き合って不愉快な気分にならんとアカンねん、と

 

とは言え、やっぱり結果は気になる。一夜明けて冷静になって続きから”見逃し再生”したら、”惨敗劇”はいきなり劇的な展開になってた。後半頭から3枚替え、それを見た瞬間、伝説のサンフレ戦大逆転劇を思い出した

 

あの試合について何回か触れてるから詳しくは書かんが、セレッソ歴代ベスト10に入る試合で、当時のクルピが如何に名将かを証明した試合でもあった(最終年とは全く別人)

 

前半終わって大差(2点やけど)負け、しかもどうみても逆転出来る勢いはない、それをひっくり返す為にハーフタイムで3枚替え。当時と違って5人交代制になったとは言え、この試合の小菊サンの意気込みは正にあの日のクルピそのまんまである

 

その後も躊躇なくドンドンカードを切る小菊サン。同氏の試合中の采配には何度もダメ出ししてきた私だが、初めて感心させられたよ

 

感心ポイント其の壱は、GK交代。2点ビハインドを追うと前がかりにならざるを得ず、そうするとカウンターで更なる失点も予想され、流石に4点5点の失点はレジェンドGKのプライドに関わる。どうせ逆転の可能性も薄いし、だったら全然出場機会のない控えGKの試運転にしてしまえ、と

 

途中交代は逆にレジェンドのプライドを逆撫でしかねないが、ラッキーな事にヤンハンビンは同国人。「30回った彼が初Jでフィットするのに苦労するのは同胞の君には良く分かるやろ、協力したってや」とか何とか言いくるめられるやろ

 

そもそも清水がNo.2GKのままではジンヒョンに何かあった瞬間、今シーズンはジ・エンド、な事は全セレサポ承知やろ。この試合、仮に負けてもNo.2GK育成の為に意味があったって言えるやん

 

感心ポイントは他にもいっぱいあるけど、ダラダラ書いててもしゃーないから後一つだけ。それは観客に興味を失わせなかった事

 

3枚替えようが交代無しで入ろうがハッキリ言って逆転できる可能性は大して変わらんかった。しかし、いきなりの3枚替えで「おぉ、小菊は逆転する気満々や」って盛り上がれた(特に個人的に)

 

何度か言ってるが、プロスポーツは興行。モチロン結果は重要やけどそれだけではダメで(未優勝チームはとりあえず初優勝すべきやが)、観客に振り向いてもらわなければならない

 

結果的には小菊積極采配は不発で後半1点も取れず敗戦となったんやが、やりきってくれた感を感じて満足、もしくは納得したサポは多いのでは?

 

少なくとも私は不貞腐れてハーフタイムで見るのを止めた事を後悔したよ。それどころか、「やっぱり豊田スタジアムに行っといたら良かった」とまで思ったよ、節操ないけど(笑)