第12節H大阪ダービー 天皇賞より価値のないダービー

地上波、BS放送はおろか、深夜ダイジェスト放送すらない... 既存メディアに無視された「ここ数年では最も無価値な大阪ダービー、それがスポンサーサイドから下されたこの試合の評価やな

 

これだけ注目度の低い理由は両チームのやってるサッカーのレベルの低さやろ。一度fútbolの世界から身を引いた"セミリタイア"老将が率いるウチの戦術レベルが低いのは諦めもつくが、解任願望が出てる(らしい)隣の監督も、当人の頭(中身やなくて表面ね)同様、相当ヤバいね

 

まぁそれは話半分として、テレビ放送がなかった最大の理由は第163回天皇賞(春)やろ。開催日が同じだけでなく開催時刻もモロ被り。"公共放送"などという定義不明の名称を名乗る某反日放送局が7大競争中継を止める訳ないし、しばしば深夜ダイジェスト放送してくれるカンテレも競馬中継は看板番組でサッカーごときに割く枠もマンパワーもない。"中1週で休養十分"やのに日曜開催になったのが不運やったわ

 

今回の天皇賞裏番組大阪ダービー同様、出場チームならぬ出走馬の前評判は高くなかったが(古馬GⅠ馬ゼロ)、「こっちを中継して正解やったわ」と言える、レース内容は雲泥の差

 

上がり馬の逃げ馬が快調なペースで逃げてレースを締めて、それを人気サイドの実績馬が早めに捕まえに行き、1~4番人気が最後の直線で叩き合い。陛下の御名前を頂くのに相応しいレースやった

 

同時刻に長居で寂しく行われてた足球の試合、あれでエンターテイメント性で競馬に勝てると思ってるんかな? 両チームのレベルはともかく、なんやあのハンドの興醒めな中断劇は? ナチュラルポジション??? あんな奇妙な単語は初めて聞いたで(笑)

 

VARで試合が長々と止まる事だけでもドッチラケやのに、ハンド~PKで試合が左右されるのはもう勘弁してくれ。今回加藤が取られたハンド、前節浦和の選手がハンド無しと判定されたプレーと何が違うんや?

 

私に言わせりゃ、PA内で手に当たれば全てハンドでPKに統一すべき。前節の2ケース(浦和のと丸橋の)と今節の2ケース、何が違うか一見さんに分かりやすく説明できるか? 同じハンドでもお隣のはOn Field Reviewしてウチのはしない理由とかも。あんな曖昧で解りづらい基準では新規客を掴むのは無理やで

 

武漢ウィルス禍なんて馬鹿馬鹿しい茶番劇の中でも、前年以上の収益を上げてる中央競馬「営業的ライバルは吹田に非ず、他のエンターテイメント」という事をセレッソフロントは肝に命じて、内容ある試合の出来る監督を来年は連れてきてくれや

 

第10節H浦和戦 何でメンデスが居らんのや?

この試合もご多分に漏れず現代常識戦術"前プレ"ストーミングで圧迫してくる対戦相手。ロクに自陣からボールすら繋げない"常に3位以内に居なければならない"強豪セレッソ。言行不一致の、もう見慣れた様式美やね

 

日本人監督の昇格2チームにすらヤラれてるので、戦術オタクの españolにも同じようにヤラれる事は小学生でも容易に予想できる"折り込み済"。「瀬古原川坂元抜きのハンデでは繋ぐのは無理やって。どうせロングボールで逃げるしかないんやから、ポスト役のFW入れとけよ」と思いながら、不適な仕事をやらされ続ける小型2トップを気の毒に思いながら前半戦を眺めてた

 

今さらやけど、ロングボールに競り勝てるタイプのFWが一人もベンチに居らんのは、編成上の大チョンボやろ。この日の対戦相手の浦和のストーミングは、赤紙上等!」で壊しにくるそれまでの相手に比べたらまだヌルく、メンデス1人が居るだけで楽にひっくり返せた筈

 

そう、何でピッチにメンデスが居らんのや? 私は契約延長が無いと聞いた時、ブラジル特有のゴチャゴチャ契約条件でセレッソが諦めたんやと思った。何事も常識通りに事が運ぶ日本とは違って、ブラジル(南米)の契約事は魑魅魍魎。その前のオフでのレンタル延長もかなり発表が遅かったので、「ブルメンはヤバい代理人の案件なんやろうな...」と思ってた

 

それがそれが、何で今福岡の地でゴール挙げてるんや??? アビスパセレッソよりカネ持ってるとは思えんから、彼らが獲れるんやったらセレッソが契約延長するのは難しくなかったんとちゃうの?

 

確かにメンデスは稼働率の悪さから、絶対に契約延長すべき選手とまでは思わんかったけど、新規外国人が入国困難な今季に限っては安パイとしてキープしとくべきやったんとちゃうかな? 大久保や豊川が苦労してハイボールを競りに行って虚しく競り負けてる姿を見ると、「あの髭ズラが相棒やったら彼らも楽できたやろうに」という思いは禁じ得ない

 

それに、今のセレッソではセットプレーが貴重な得点源になってるのは皆さんも認めるところやろ。私など、最近では藤田がボール拭いてる時が一番ワクワクするわ。スタートダッシュで降格の不安を打ち消してくれた大久保には大いに感謝しとるけど、山田とか山田とか山田とか、そろそろタッパのある選手重視への切り替え頼むわ

 

もっくんが蹴るコーナーに、瀬古西尾山田が飛び込む! 嘗てのU23セレッソファン感涙のシーンが見れる日も近い(かも?)

第18節H徳島戦 "カオ"では勝てなくなったJリーグ

10人相手なのに攻め込まれた鳥栖戦&福岡戦も大概やったけど、ズタズタに崩されまくった今節の試合、前2試合を上回る見事なやられっぷりやったな

 

これら3クラブのうち徳島&福岡はJ2上がりだし、永らくJ1で頑張ってる鳥栖にしても昔風に言うとプロビンチャ、大都市ではない予算の少ない地方クラブである。決して優勝予想に挙げられない、それどころか降格候補と目されてた弱小クラブである(失礼な言い方だが、客観的事実なので)

 

それが、近年好成績を続け大都市のビッグクラブであるセレッソ大阪を翻弄する。ここにはもう看過出来ない一大トレンドがあると考えるべきだろう

 

つまり、「戦術進化し続ける欧州から積極的に学ぶ事によって、クラブ規模による有利不利を逆転する下克上が起きている」

 

近年、欧州トップクラブによる戦術合戦の激しさは凄まじいもので、記憶に新しい昨季UEFA CL決勝のバイエルンによるペンペン草も生えないようなストーミング焦土戦術など、もはや行き着くところまで来た感がある

 

あれを見て「欧州との差は開く一方」と嘆くのは無能のする事で、有能なサッカー人なら「あの戦術を何とか我がクラブに取り込めないものか?」と必死になって答えを導きだそうとする。監督とはネット配信の持ち番組で爽やかに喋っていればギャラの出るお気楽な立場ではなく、勝たねば明日にでも失職する真剣師の世界であるからだ

 

それが鳥栖の、福岡の監督であり、そして徳島の監督代行。丸々バイエルンと同じ事は無理だとしても、そこから学んで自分なりの応用スタイルを構築した訳だ

 

で、仮に進化する戦術に学ばない監督が居るとしよう。なるほど、スポーツは数式とは違うから、理論通りにやっても必ずしも正解が出るとは限らない。降格クラブやJ2クラブで2年も泣かず飛ばずで終わったと思われたロートルの先発起用、論理的にはあり得ない用兵が大当たりしてスタートダッシュが決まったとしても、やはり長期にやってると学ぶ者と学ばざる者の差は出てくる

 

とは言っても人間年を取れば今までのやり方を変えれないもの。むしろ老人に変われと言うのは、どだい無理な注文。だから仮に学ばない老監督が居たとしても、それはその人のせいではない

 

責任を負うべきは、激動の変化の時代になっているにも関わらず(そもそも4クラブ降格の非常事態シーズンなのに)、昔の名前の監督にすがって「ワクワクするサッカー」などと寝言を垂れ流してる輩たちである

 

第9節H福岡戦 ロティーナの有り難さが身に染みる一戦

一人少ないにも関わらず果敢に攻め上がり、力強く先制点&同点弾をもぎ取る福岡。リードしただけでは潔しとせず、失点のリスクを背負って勇猛果敢に攻め続けるセレッソ...

 

いやぁ、実にエキサイティングな面白い試合やった。フロントが要求したワクワクする試合が実現できたんやから、よもや一人少ない相手に追い付かれた事に文句言ったりする不届き者は居らんやろうな???

 

... ホンマこの試合ほど、ロティーナの有り難さが身に染みた事は無かったわ。断言するわ。ティーナやったらリードした段階で20,000%勝ちやった

 

そら、先制したら後は時間潰すだけの試合はツマランかもしらん。けど、それで勝ち点3が確実に得られるのは有り難い事やったんやで

 

ワシかて、そら面白い試合を見たいよ。しかし、セレッソ大阪が誕生してもう四半世紀も経つのに1回もリーグ優勝出来てない事が悔しくてならん。優勝ゼロでは弱い方の大阪と言われても否定出来へんのやで。その恥ずかしい汚名を返上する為に、どんな形でもエエ、兎に角1回マイスターシャーレを見させてくれよ!

 

ワシが不思議でならんのは「モリシは優勝したくないんか?」って事。レヴィーのワクワクするやり方と、ロティーナの辛気くさいサッカー、どっちが優勝に近いかと言えば間違いなく後者やろ。勝ち点取りこぼすサッカーではトーナメントは勝ててもリーグ戦は勝てへん。現役時代に2回もリーグ優勝を逃しておいて、まだそんな簡単な事が理解でけへんのやろか?

 

西尾、もっくん、加藤りくじろー、そして個人的には西川。セレサポの皆さん、今季のセレッソは有望な若手がバンバン育ってきた。今後もワクワクする試合が見られる事、間違いなしや。思考停止で無批判に監督交代を受け入れた人らは、それで満足か?

 

私は「今季は優勝の目のないシーズンやし」と、勝てない試合でもカリカリせずに、ゆるーい気持ちで見させてもらうわ

第8節Aマリノス戦 監督までターンオーバーかよ

CB進藤、SB新井、FW松田力、そして監督小菊?

 

最後の思い出移籍だと思ってた大久保が開幕スタメンで今季チーム初得点。これに次ぐ、第2の衝撃が今節のメンバー発表やった

 

メンバー固定傾向だった今季のセレッソが、宗旨変えのような大ローテーション。スタメン落ちの大久保、瀬古、丸橋はベンチにも入ってなく恐らく遠征帯同してないから、これは間違いなく温存であろう、監督も含めて(笑)

 

とうとうセレッソも世界標準の起用法をしてきたか。うんうん、あんな固定メンバーじゃ長いシーズン乗り切れる訳ないし、それが分からん奴はシロートやで...

 

結果:お得意先マリノスから10年ぶり敗戦の赤っ恥

 

な、やっぱりターンオーバーは相手を利するやろ? 今回のセレッソ"不可抗力レアケース"の可能性があるけど、現象としてベスメンを落とすと勝ち点を落とす事になるのは分かったやろ? なので、固定メンバーを絶対悪のように言うのは以後慎むように

 

前も書いたがターンオーバーは一長一短。「主力を休ませる為に1試合捨てた」と捉えると、「これは折り込み済みの敗戦」と前向きになれるやろ。選手リフレッシュ以外にも、控え選手の能力検定出来た事も収穫。人によって意見は別れるからイチイチ言わんけど、誰がどの程度使えるかもしくは使えんか皆さんも分かったんとちゃうかな

 

唯一名前を挙げて言いたいのは「西尾は相当なタマ」 これについてはいずれ詳しく

 

ここまで言ってもまだこの敗戦に悲観的な人には、とっておきのエクスキューズを 「監督が居らんのやから、この試合は度外視してエエ」

 

チームは監督次第で大きく変わる。代理監督の小菊さん、良くも悪くも日本人らしいお行儀の良い選手交代策で、ポステコも与しやすかったんとちゃうかな。いや、別に小菊さんにダメ出ししたい訳やなく、言いたいのは「いきなり監督取り上げられたら、話にならんで」って事。要は、Jリーグの馬鹿馬鹿しいルールによって奪われた勝ち点3でもある

 

1日平均3,800人死ぬ国で1年以上かかっても9,200人しか殺せない弱毒ウィルスに、この世の終わりのような大騒ぎ。このふざけたキャラ設定をいい加減止めんと、Jリーグはおろか日本経済を破滅に導くで

 

ふざけたキャラ設定のせいで2部落ちの危機にある北摂の諸君も、今回ばかりは私の意見に賛同してくれるんとちゃうかな?

第7節H鳥栖戦 鳥栖はスゴいが、同時に悲しい

1ー0、0ー0、1ー0

 

ん? これが攻撃的な今季のセレッソのスコア? 昨季の今頃の戦績の間違いやろ? まるでロティーセレッソのような省エネスコア、粘り強い勝ち点の拾い方やな

 

聡明なセレサポの皆さんはもうお気づきの事やろうが、監督交代の大義名分、「若手が育たないから」に引き続き、「守備的でツマラナイから」もまるっきり嘘っぱちやったってハッキリしたな

 

「スタートダッシュに成功したんやから、口実なんかに拘らんでもエエんとちゃうの?」と結果オーライで免罪してしまうと、また同じ事を間違いなく繰り返す。そして次回は失敗になる確率が高い。だから私は今回の全く理にかなわない監督交代劇を糾弾し続ける訳

 

かと言って今季のセレッソが失敗する事を望んでる訳でもなく、「史上最攻のクセに点とれへんやんか」とクサすつもりは毛頭ない。それどころか、たった2ゴールで勝ち点7もゲットした強かさにいたく満足してる。「ロティーナの良かった部分を残しつつ...」だけは誠やったんやな、と

 

ユンとロティーナによって学んだ事、それは守備の大切さだけではなく、「点差なんてどうでもいい、重要なのは勝ち点を得る事」

 

この試合、試合後のインタビューで相手の監督が「(鳥栖の)完敗」と言ったが、何の何の、セレッソにとっては大々ラッキーの辛勝であろう

 

鳥栖は、この試合の前は3位という上位の成績に相応しい力強い戦い方やった。ガツガツと荒いハードコンタクトにばっかり文句言ってる輩も多いけど、それは本質やないやろ

 

詳しくは蹴球メガネーズでの鳥栖の解説を見てみ。まぁ、ウチよりは数段先進的な戦い方しとるから

 

只、惜しむらくは、やっぱり個々の選手の質で劣るという事。監督がプランニングした動きに、あの選手では少し足りないんやろ。そしてその足りない部分を"ラフにガツッと"で補うしかなかった

 

退場に繋がったあのプレー、そこだけ見たらカードは有り得ないが(それどころかファールかすら微妙)、報復行為を含むプレーの危険さで「お前、もういい加減にしろよ」の合わせ技一本。被害者ぶってペットボトル蹴るような理不尽な判定やない

 

結局、先制された段階でこうなる必然性の高い戦い方なんやね。只でさえ選手に能力以上の頑張りを要求する戦い方やのに、ビハインド背負ったら更に無理せんとアカンようになる

 

開幕からここまで先制された事がなかったから(それどころか失点すらしてこなかったから)それが露呈する事はなかった。なので奥埜のゴラッソ、値千金どころか万金とも億金とも言ってもエエ大殊勲

 

そんな大仕事をやってのけたとは全く思わせない、奥埜の控え目なインタビューを聞きながら、「奥埜が10人居ったら鳥栖の監督の目指す戦い方は完遂するんやろうな」と思ったわ

怪我は残念だが、セレッソの運気は上がってる

序盤戦にスタートダッシュで好位置につける事に成功した'21シーズンのセレッソ。しかしその代償は来た

 

www.cerezo.jp

 

3選手が故障した事には悲観的な見方およびクルピの固定メンバー用兵策を非難する声もあるようだが、私にはこれすらセレッソを利する天の配剤に思えてならない

 

負傷となれば流石のレヴィーも選手を休まさざるを得ない、つまりまだまだ長いシーズンに備えて主力選手に割り切って長期休暇を与える形に自動的になる

 

しかもタイミングも絶妙で、Aマッチディ休暇+その後のスカスカ日程の時期である。ご存じの通り、開幕からの3週間強で7戦もしたのに次の2ヵ月では僅か4戦、しかもレッズ戦が日程確定してないので、もしかしたら3戦しか消化しない可能性すらある

 

公式発表された全治期間から考えると3選手とも2ヶ月での戦列復帰は可能だと考えられるので、上手くいけばたったの3試合のロスで主力選手をオーバーホール出来る事になる

 

これが、ここからが正念場の夏場あたりに故障のケースだったら倍の8戦ぐらいは欠場を余儀なくされる。電脳ゲームでもこんなに上手く時期をコントロールして故障休養はさせられへんやろ

 

更には、皆さんお待ちかねの代役の起用という副産物もある。こう言うと実も蓋も無い話だが、レギュラー選手の故障という"タナボタ"が無ければそろそろレンタルを覚悟せなアカン選手は何人か居たやろ

 

原川の代役は藤田やろうが、今やセレッソの攻撃の看板役者となった坂元の代打ちは誰? 同じくレフティ? 昨季レンタル先で左サイドをやってた選手? それとも3トップにしてFWを起用? 4戦は彼らがアピールするには十分な期間やろ

 

プロスポーツに故障は付き物。誰かが故障する度にイチイチ悲観的になったり"犯人探し"してたら、一升瓶がいくらあっても足らんで