北海道ツーリング 第7日目 其の参

それまでのほぼ一本道、つまり迷う必要のないルートと違って、旭川市内は交差点が幾つもあるお馴染みの貴方の街の絵。ここ2,3日”天界”に居て”下界”に慣れない我々は迷いながら同じ場所をグルグル回ってようやく宿を発見

 

街中の単なる一棟を利用した宿、ステルス性高し😂

 

宿は一棟(一軒家)をそのまま使ってるタイプで、案内された部屋は2段ベッドが2つ、つまり4人部屋のドミトリー。我ら2名と同室の客は東南アジア人の女の子(正確な国名は忘れた) 男女別でないラフなドミトリー、私の得意分野と分かりリラックスしてベッドに倒れ込む

 

さて、頑張って走った甲斐があってちょうど晩飯時に着いたので今夜は旭川グルメを楽しもうと、宿の人にオススメの店を聞く。話してみるとその人も摩周湖の宿と同様、雇われ管理人、やっぱり安宿はこのパターンが多い

 

自分もこんな感じで雇われで北海道の宿に働いてみようかな…なんて思ってると、その宿の人から「昨年ストーブを出したのは8月末」という大阪人的感覚では信じられない発言が出て、超寒がりで温かい国と地域専門の私としては、夢を一瞬で断念した

 

で、オススメの店がある歩いて10分ほどの繁華街へ。旭川は北海道第2の都市なのだが一般的に見ると小都市、しかしここ数日”天界”に居た我々は久しぶりの街の賑わいや混み合う店内が実に新鮮

 

本日はロングライドお疲れ様と、ここ2日ほど封印してたビールで乾杯。地元のオススメ料理を味わいながら、朝6時からの”長い長い1日”を振り返って語り合う我々であった

 

 

本日の走行

網走~エサヌカ線~宗谷岬旭川:565km

北海道ツーリング 第7日目 其の弐

エサヌカ線を抜けてまた238号線に戻ると宗谷岬まであと僅か。日本の最北端、つまり地の果てに向かってるはず…なんやけど近づくにつれ逆にそれまでより賑やかになってる気がする。知床の時もそう感じたんやけど、”一番端”ってのには価値があって中途半端な位置よりも人が集まるんやね

 

で、目出度く日本最北端の地に到着。それなりの人出で地の果てイメージとは程遠く、のんびりした観光地という感じ。2,3組だが順番待ちして超有名な例の碑の前で”日本最北端の地に立つ”の記念撮影

 

 

北の頂点に立つ!

 

その後は土産物屋を覗いたり記念碑の正面にある高台に登ったり、小一時間ほど宗谷岬観光を堪能。ここから更に旭川までロングツーリングが待ってるので、名残惜しくも”朗らかな最果ての地”にお別れ

 

高台から見下ろした付近の街並

只の郵便局だが、最北端ブランドは強い

 

今にして思うと失敗だったのが、稚内を回るルートを採らなかった事。なるべく早く宿に着きたい一心で最短ルート=来た238号線を逆戻りしたのだが、宗谷岬と並ぶ道北定番観光地の稚内を、どうせなら回っておくべきだった

 

道東へ行く238号と旭川へ行く275号の分岐点、浜頓別町に着くとセイコマ昼食。今日は朝もコンビニ飯、そして道の駅で軽食と全然食に重きを置かない一日だが、旭川に着いたら晩飯で北海道グルメ気分をシッカリ取り返そう(そうは言ってもセイコマのおにぎりは結構旨かったのだが)

 

それまでのシーサイドライドと違って、ここからはまた緑の中を走る景色。すると突然睡魔が襲ってきた。え~、私はバイクに乗って眠気を感じた事など一度もない、”バイクの申し子”と思ってたのに~、と初体験の睡魔との格闘を1時間ほど繰り広げた後、「これくらいで勘弁してやろう」と道の駅おといねっぷに逃げ込む

 

バイクを停めるとすぐさまトイレに駆け込む相棒。ブレイクにはちょうど良いタイミングだったようだ。私は休憩室の椅子に座り、半分意識を保ったまま微睡む。早朝宿を出発してからはや7時間ほど。手も首も尻も、体の方は意外にもどこも痛みや疲れを感じないが、メンタルの方が先に音を上げてしまった

 

道の駅を出発して暫く走った後の信号待ちで相棒が「ガソリンが無い!」と騒ぎ出す。おいおい、ペアツーは最悪”ガソリン融通”が出来るから、そんなに慌てんでも大丈夫やって。幸い、私のタンクはまだ余裕があるし… ん? その前は同じタイミングで給油したんからやっぱり400ccの4発と250ccの2気筒では燃費が結構違うな、と再認識。やはりニーハン最強や😁

 

幸いにも”自然”から街の景色に変わりつつあるエリアだったので直ぐにGSを発見、給油を終え再出発すると更に街の色合いが蘇ってくる。まるで天界から下界に戻ってきたような気分。名寄市に入ると久しく見られなかった、数台の信号待ちの車列。あ~あ、夢のような異世界体験はもう終わりか、と日常に引き戻されてしまった

 

この日は個人的には一番北海道の走りを堪能した一日。さぁ、人の世に戻って来たのだから今夜は”夜の街”を堪能しようではないか、と思いつつ旭川市内に入る

 

(続く)

北海道ツーリング 第7日目 其の壱

5時半にスマホアラーム(バイブ)をセットしてたのだが、旅行あるあるで鳴るより先に目を覚ましてしまった。周りでも準備にゴソゴソしてる人が何人か居るし、相棒もほどなく起き出す。北海道ツーリングは早起き早朝出発がデフォなのだろう

 

予定通り、宿を6時に出発。何でこんなに早い行程を組んだかと言うと、この日はこの旅行最長の走破距離を予定してたから。といっても目的地はたったの一つ、日本の最北端宗谷岬だけ。そしてその後はこの日の宿の旭川へ。道は単純だが、昨日の2倍近く走る事になる。故に早朝出発

 

昨晩トンカツ屋まで走った幹線道路にまた出て北上。只でさえ人通りが少ない(であろう)網走の街、早朝なのでほぼ人気が感じられない。まるで道路貸し切りで走ってるような気分になる

 

しかしガソリンが少ない事に気がついたので給油。”早朝の網走”という字面からは奇跡的に開いてるスタンドをアッサリ見つけられた。そしてこれは開いてて当たり前の感覚のコンビニで、我々もガソリンタンクならぬ胃袋を満たす(朝食)

 

この時点でまだ7時頃だけど、何と道を歩く高校生を発見。制服でなくスポーツウェアだから部活朝練か? この選手層の厚さがスポーツ大国日本を支えてるんやな、と感服

 

さてコンビニ朝食を食べ終えて再び239号線を一路北へ。海を見ながら走ると言えば昨日の根室海峡は何やら終末感を感じさせたのだが(これはこれで楽しかった)、この日のオホーツク海は天気の良さもあって開放的で実に爽快

 

宗谷岬までの長い道のり、最初の休憩地は道の駅オホーツク紋別。しかしこのころはまだまだ元気でカニのモニュメントなどをはしゃぎながら撮影、トイレぐらいで大して休む事もなく再出発

 

有名なカニ爪のモニュメントは、撮影者の背後😂

 

そして2つ目の休憩地は道の駅マリーンアイランド岡島。ここはやたら物販が充実していたので、昼飯にはまだまだ早かったが軽食を買ってテーブルに着く。そして座ってしまうとまた尻に根が。私同様、奴もまったりしてる。ここまで既に3時間近く走って来たので、お互い早くも疲れが出たようでゆっくり食べながら30分ほど休憩

 

船の形をしたユニークな道の駅

 

休んで元気を取り戻したので、再出発。本日は宗谷岬に行くだけの行程なのだが、その通り道に行きたい場所が一つある。それは猿払村道エサヌカ線

 

北海道と言えば大阪ではお目にかかれない直線道路。ここまでにミルクロードとか天に続く道とかを体験したが、天気が悪かったり周りに木々が多過ぎたりでイマイチ私の求める絵が見れていない

 

日中で晴れてさえいれば簡単に目的地が見つかるのが道東道北(道が少ないし)。来ました、来ましたよ、私の求める北海道はでっかいどうの絵が! まっ平らな田園の中に地平線まで真っ直ぐに伸びる道! これよ、これ。私のイメージする北海道は!

 

私が見たかった”北海道”が、ここにあった

 

大満足で写真を撮りまくったのだが、ここで苦言を一言。この道の両側に広がる牧草地は勝手に入ったらアカン私有地やろ? なのにズカズカと入り込んで丸く積まれた牧草の前ではしゃいどるドアホが何人か居った!

 

エサヌカ線両側に広がる牧草地には入らないのがマナーやろ

 

日本人はマナーが良いから…なんて他人の目がある時だけの大嘘やって知っとる私にとっては「またかよ…」と落胆させる絵やったけど、そいつらがライダーやなかった(クルマで来てた)事だけが唯一の救いか

 

「あんな恥ずかしい日本人みたいになったらアカンで」と台湾人に諭す私であった

 

(続く)

北海道ツーリング 第6日目 其の参

本日の宿は網走、字面の印象はかなり寂れたイメージのある地域だが幹線道路だけなら関西にもこのレベルの寂れ具合の道はある。が、一本脇道に入ると”暗い”

 

ムチャ心細くなりながら走ってると、何と砂利道に行き当たる。Google Map様なので間違う筈はないが紙の地図時代なら絶対に道間違ったと思ってこの道は入れないやろうな… てな事を考えながら闇夜のオフロード走りを体験(流石北海道だ)

 

周りが暗い中、唯一明るい建物なので宿はすぐ発見できた。しかも宿の前でバーベキューしてる一団まであるので、これは間違いない

 

その陽気なBBQ軍団「今すぐこっち来て一杯やれ」の雰囲気を醸し出してたが、ここで参戦したら深酒になりそう気がして、毎日早朝出発を旨としてるバイク野郎としては泣く泣く挨拶だけしてチェックイン

 

宿は中央が階段吹き抜けになったユニークな作り。そして案内された2階はフロア全体部屋の仕切りが一切なく、フェリーの2等のような雑魚寝状態。イマドキ斬新だ

 

荷物を置くと、ふとまだ晩飯を食ってない事に気づく。どこか近くに飯食えるところは…と宿の人に聞くと先程の幹線道路を”チョット”行ったところに幾つか店があるモールらしきものがあるとか

 

まぁ、こんな暗闇で近くに歩いて行ける店なんかないとは思ったが、またもや砂利道オフロード走行で幹線道路まで逆戻り、そして結構走って(北海道の”チョット”は大阪のチョットとは違った)ようやくモールっぽいのを発見

 

幾つか店の選択肢はあったが、もうサッサと晩飯を終わらせて寝たかったので何も考えずに一番手前にあったトンカツ屋へ。日本人の私はともかく、折角の日本旅行の台湾人は「もっと北海道らしい物を…」とご不満かと思いきや、何の文句もなくバイクを停めてスタスタと店内へ。奴も疲れ果てて私と同じ気分だったのだろう

 

幸い、トンカツ自体は美味しかったのでお互いこの選択に満足。食事に満足すると現金なもので店に入った時は疲れて無口だったのに、食べ終わる頃には饒舌になって長尻してしまった

 

昼食に続き、特別なメニューじゃないのに美味しい北海道飯

 

そして宿に戻って今度こそ長い一日の終わり、寝る前にシャワーを浴びようとしたら「外に五右衛門風呂もありますよ」と宿の人。何だよまだまだイベントが続くのか、北海道は奥が深い!

 

けど、もはや服脱いで外に出て風呂入る気力など無い私は(シャワーですら億劫なぐらい)、「折角日本に来たんやからお前が入れ。俺は服とかタオルを持っておいてやるから」と奴をダシにする事に

 

しかし、日本の北の果てまで来て夜中に屋外で裸になって五右衛門風呂とは、奴も得難い体験やなぁ、と思いながら”忘れられない旅の思い出”の記念撮影をしてやる私であった

 

さぁ、今度の今度こそ寝なければ。明日は6時出発で計画してるし… と無理やり寝に入ったら、周りからガーガーいびきが。20人近く一室雑魚寝状態やから全員がお行儀よく寝る訳はないよな、と今までのドミトリー経験を思い出しながら、バックパッカー旅必須アイテム耳栓を使ってぐっすりと眠りに入るのであった

 

本日の走行

摩周湖~開陽台~野付半島~知床横断道~網走:294km

北海道ツーリング 第6日目 其の弐

道の駅で英気も養い、いざワインディングへと知床横断道路へ出発。ワインディングと言えばハングオフに膝擦りのイメージで行きたいのだが(あくまでもイメージで膝なんかこれっぽっちも地面に触れないが)、タンクバックとリアシートに括り付けたリュックの荷物満載では、教習所の教官もビックリなほどの安全運転しか出来ない

 

が、それで十分だった。ここまでは道が長過ぎるので行き交うクルマが少ない”錯覚”があるが、知床という観光名所ともなれば交通密集度も上がる。つまりすぐにクルマに前を塞がれて飛ばしたくても飛ばせない訳。なので絶景を楽しみながらゆっくりとモードに切り替えたのだが、相棒は台湾人の血が騒ぐのかパッシングにかかるんよね

 

ちなみに、台湾人はスクーター派が圧倒的(国民1人スクーター1台社会)で”重機”派は日本以上にレアな存在なのだが、それだけにMTバイク乗る奴はマニア度も高く飛ばすことに関しては皆さん剛の者揃い

 

そんな”野狼”の中では比較的マイルドな奴ではあるが、日本の観光客の運転するトロいクルマをパスする事など朝飯前。私は心の中で「スイマセン、こいつガイジンなので日本の事分かってなくて(汗)」と侘びながら、奴に続いてパスするのであった

 

そして着いたのが知床峠展望台。そこからの眺め、羅臼岳はもう神々しいばかりの絶景。そら、こんな異世界感に触れたら日本とは別世界と勘違いして変な法案を言い出す輩も出る訳や

 

神の住む世界に足を踏み入れた気分

 

展望台を出発してからの峠道は異常にトロいサンデードライバー(私の敵😁)に出くわすこともなく、快適に横断道を走破。いやぁ、やっぱりオートバイはワインディングやで、と走りに満足した後は夕陽台の湯へ。飛ばした後にひとっ風呂浴びる、これぞツーリングの醍醐味やね

 

温泉の後は網走方面へ海沿いの道を走る。右手にオホーツク海を見ながらのシーサイドツーリング、道も中々良くて走りやすく温泉でリフレッシュした身には実に快適

 

そして本日最後の目的地は天に続く道。バイク乗りとしては北海道ツーリングで外せない定番スポットである。しかし到着したら、先程まで海沿いを走ってた時の快晴と打って変わって曇天、しかもそろそろ日も落ちかけで、雑誌にあるような良い絵が撮れん(汗)

 

あいにくの曇天だが、何とか天まで続いてるように見える、か?

 

走ってみた感想は、アップダウンのアップの時は天まで続く感があるかもしれないが雲で天が見えんし、おまけに暗くなる一方で単に直線路を下ってるだけ… ここを堪能したい御方は明るくて天気の良い時に、どうぞ

 

摩周湖から出発して道東の名所を回り続け盛り沢山だった第6日目。もう十分楽しんで満足、後は飯食ってサッサと寝よう…と思ってたが、この日も味わい深い宿が我々を待っていた…

北海道ツーリング 第6日目 其の壱

ノスタルジー感じる”夏合宿”の一夜が明けた。このツーリングは早朝出発で計画してるから我々だけ早起きだろう…と思ってたのだが、他の客もほとんど同じ時間に行動を開始してた

 

学生時代なら「じゃあ一緒に行こうか?」てなノリになるやろうけど、バイク、クルマ、公共交通機関(?)と移動手段もバラバラ、おまけに本日は逃したくないツーリングポイント満載なので、泣く泣く同行は諦めて「サヨナラ、残りの旅も楽しんでね~」と出発

 

本日最初の目的地は開陽台展望台。そう、地球が丸いことが感じられる360度全方位地平線の有名観光スポットだ。摩周湖からここに着くまでやたら真っ直ぐな道が多い。北海道は全般的に直線道路が多いのだが、とうとう本当の道東に足を踏み入れた気がした

 

開陽台に着くと先ずは全方位地平線を見るべきだが、朝食摂らずに出発した我々は「景色よりも取り敢えず何か食べよう」 元々朝は食欲がない私はコーヒーでまったり、相棒は北海道らしくソフトクリームで口の周りを白くしてた

 

まだそんなに走ってないけど何故か疲れを感じてお尻に根が生えたように座る我々。そうこうする内に天気は怪しくなり、着いた時に見れた見事な眺めはどこへやら、慌てて外へ出て撮った写真は360度どころかどこにも地平線のない、こんなの…

 

確かに来た時は丸く見えたよ、の絶景ポイント開陽台

次の目的地は野付半島。そう、どうでしょうの富山石川の地理で覚えた「潟湖、砂州砂嘴…」の日本最大の砂嘴である。今朝はそれまで周りは緑の中を走り続けてきたが、急に海が開けて全く別の土地を走ってる印象

 

そして前回紹介したMOTORISEで流れた風景まんまの、両側海の中を走る。この半島、地図では小さく見えるのに実際走ると簡単には”先端”までたどり着けない(流石北海道)。で、ネイチャーセンターに着いたらお腹一杯、計画では半島先端まで更に歩いて行くつもりだったのだが折り返して次の目的地へ(隠れたつもりで角だけ見えてる蝦夷鹿も見れた事やし)

 

途中駐車場にて。野付半島の壮観さはMotoRise本編で堪能して

 

本日3番目の目的地は、知床横断道。オートバイツーリングの我々としては、観光地ではなく走る事自体が目的という本日のハイライトである。で、ここから先は何も無い予感があるので標津町で昼飯を済ませて、右手に根室海峡を見つつ、延々海沿いの道を羅臼へひたすら走る

 

特に有名店でも特別なメニューでもないが、何気に大当たりだった海鮮丼

 

日高町から浦河町の海沿いの道を走って時にも感じたが、北海道の海岸沿いの異世界終末感は痺れる。別にこんな田舎住めんやろって意味ではなく、日頃クルマだらけの大阪の道を走ってる自分の日常とのあまりの違いに、日本って色んな顔があるんやなと感慨深くなる

 

で、”東海岸”を走り切り、道の駅知床・らうすで休憩。ここまでの道の人気の少なさに反して、この道の駅は結構な賑わい。走ってた時に若干の寒さを感じてたので7月末なのにホットコーヒーで一服。流石ニッポンの東端、大阪と大して変わらん暑さを感じて札幌とは全然気候が違う

 

走った後は身にしみる苦さと相性バツグンの、地元スイーツ😁

 

さぁ、ここから久々のワインディング。常日頃六甲で鍛えた関西人の走りを、北の民に披露する時は来た…

 

北海道ツーリング 第5日目 其の参

数少ないオートバイのTV番組にMOTORISEというのがあるのだが、次回の放送内容は夏の二輪界隈定番のテーマ、北海道ツーリング!

 

www.bs11.jp

 

実はこの番組は月に2回同じ内容を放送するので初回にケンコバの爆走ぶりをもう見たのだが(蜂が、蜂が~)、その時にふと自分も3年前に同じく道東を走ってる事、そしてその時の記事を書きかけだという事に気づき、懐かしさのあまり楽しかったツーリングを思い出しながら北海道ツーリング記を書き終える事にする

 

(以下、3年前の内容の続き)

 

今回のツーリングである意味一番北海道らしい食事、ラーメンでの晩飯を終えて宿に戻ると、サロンで宿の人と外国人客が話してた。久しぶりにバックパッカー宿の雰囲気を感じ、台湾のバックパッカー宿で知り合った元来バックパッカーの我々も即座にその輪に合流

 

宿の人はオーナーでなく、オーナーに頼まれて管理してる人で、これも”青年旅館”でよくあるパターン。曰く、この宿は夏だけ開けてると。当時は志那人が大量に押し掛ける北海道でも、地域によっては集客に苦労してるようやね

 

その管理人が、この後時間があるかと聞いてくる。本日誕生日の客が居るから、他の客と一緒にサプライズバースデーパーティーをしようと

 

で、その本日の主役、同行の友達と宿に戻ってくる。大学生2人組、夏休みの北海道旅行とは絵になる。ここから暫く彼女らを交えて”日付が変わるまでの時間稼ぎ”の白々しい世間話を続ける。頃合い良しと目配せして電気を消して、ローソクに火をつけたケーキを持って宿の管理人が入場、みんなでハッピーバースデー合唱♪

 

で、そのまま「夜の摩周湖を見に行こう!」と盛り上がる。流石にバイクで行く訳にもいかず、私と相棒は他の客のクルマに乗せてもらうことに。そのクルマは何とR34スカイライン。元々クルマ好きの私は久しぶりに乗るR34に感動し(やっぱりあれは良いクルマや)、摩周湖なんか無視してこのまま一晩中走り続けようぜ、と言い出したい気分…

 

だったのだが、それを言うとホントに夜通しドライブしそうなノリで(みんな若いわ)、そうなると翌日早朝から出発予定の自分がワリ喰うだけなので(絶対起きられない)、そのセリフは封印して感動の夜の摩周湖鑑賞へ

 

摩周湖の綺麗さにウルウルしている”主賓”2人組を見てると学生時代の夏合宿気分が蘇ってきて(あの時は北海道じゃなく信州やったけど)、遠い日に懐かしさを感じつつ宿へ戻る…

 

翌朝の出発前に撮った、如何にも夏合宿な3ショット

 

本日の走行

帯広~釧路~摩周湖:277km