GSX250Rインプレ 其の壱 コンセプト

酷暑の夏の終わりから秋口にかけて9連戦とかやたらに過密日程だったのに、一転して2週末連続で試合無しのスカスカ日程。しかも今週末はルヴァン決勝の為にJ開催せず空けてたのに、その決勝戦自体がチャイナウィルス感染により中止(延期?)...

 

チャイナウィルスのせいで踏んだり蹴ったりの今季のJリーグだが、そんなセレッソの試合の無い退屈な週にこそ時々Motoの綴り時。と言うわけで新たな車種のインプレの始まり、ハジマリ

 

1. コンセプト

今までHonda、Yamaha、Kawasakiと国内3メーカーの250ccのインプレをしてきたが、そうなると残る1メーカーのSuzukiのGSX250R も書かないのは不自然... なのだが、Ninja250YZF-R25と来た後でこの車種を並べるのは、いささか抵抗があった

 

前2車種はスペックから価格、ターゲットとする購買層までガチでバッティングしてるのに対して、見てくれに反してGSX250Rは目指してるところが若干違うから、である

 

常々言ってる事だが今の250フルカウルモデル(決してスーパースポーツではない)はバイクに乗った事のない若者をバイクの世界に引き込む誘導剤なのだが、その為に至った結論(スペック&価格)が他2社とSuzukiで若干ズレている。それは、

 

「Ninjaより、もう少し街乗り重視、もう少し安価に」

 

これはGSX250Rの元になっている前モデル、GSR250が出た段階で明らかになっていた。Ninja250Rが大ヒットして、それにHondaがCBR250Rで追従し、その後Suzukiが放った対抗馬なのだが、前2車種がフルカウルのスポーツイメージに対してGSR250はカウル無しで大柄、アップライトなツアラーイメージ

 

その特徴は、ライバルより馬力は少なく重量も重い代わりに低回転重視のエンジンで乗りやすく且つ低価格。上に書いたSuzukiの狙いが明確に表れた、ライバル2車種とバッティングしないのでは?と思えるようなモデル。各誌インプレも乗りやすいと高評価で、その狙いは正解だったのか結構セールスも良好だった(Ninjaには負けてたがCBRより売れてた)

 

しかし最後発YamahaYZF-R25(先代)を発表するやセールスで1強状態になり、それを撃破すべくGSR250に代わって出してきたのが今回インプレするGSX250Rである

 

なのでハナからGSR250のコンセプトを引きずっており、即ち性能=速さでアピールするのではなく、街乗りで扱いやすいエンジンとお求め易い価格で若者にアピールしようとしている訳で、ここを踏まえた上でこの車種を見ないと的外れなインプレになってしまう

 

しかし、初めてバイクを買う、極論するとバイクの良さなんか何も分からんボンボンに「低回転トルクがあるから街乗りで...」とか言っても「はぁ? オッサン、何言っとんじゃ?」って相手にしてもらえないこと間違いなし

 

長年セールスで苦労しているSuzukiもそのあたりは百も承知で、新モデルを出すにあたって扱いやすい低価格に続く第3の魅力を用意してきた。それは以下の写真を見ればお分かりかと... (続く)

 

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Suzukiが「一目見てメチャカッコいい」を目指したデザイン