ルヴァン2回戦vs盛岡 価値を失ったルヴァンカップ

今季からほぼ完全一発勝負トーナメント形式に変更となったルヴァンカップ。個人的には大会の意義がかなり薄れたなぁ、と思う

 

ポイントは一発勝負トーナメントになった件。J2J3も参加させる為にはこの方式しかなかったんだろうが、グループリーグの6試合こそルヴァンカップの存在意義やったのに

 

負けても降格の恐れはないけど練習試合ではない公式戦。若手や新戦力のテストにこれ以上はない舞台が6試合確保されてる、これをなくしてしまうのはチーム強化計画上かなりの損失

 

方式変更の理由は、やっぱり過密日程やろうなぁ。夏夏制に移行するには試合開催数自体を減らす必要があったから

 

厳密には別の機会にカウントし直そうと思うが、私の推算によると春秋制を諦める条件として試合開催数減は絶対条件。何故なら秋春制と称する実際は夏夏制においてはウィンターブレイクなる中断期間を設ける必要があり、試合が開催出来る週の数が減るから

 

秋春制ではシーズン終了後のオフ1回で済むが、夏夏制ではオフ+ウィンターブレイクの2度の中断期間が必要となる。仮にウィンターブレイクが現行のオフと同等の約2ヶ月だとしたら新たな夏のオフと合わせて4ヶ月も試合開催しない期間が出現してしまう

 

これではJリーグが興行として成立しないので、恐らく興行不開催期間は最大でも3ヶ月に抑えてくると思う。それでも現行制度より1ヶ月ほど興行出来ない期間が増える、つまりミッドウィーク開催を増やすか試合数を減らすか、どちらかを選ばないと日程を消化出来ない

 

で、ミッドウィーク開催増は興行的にも選手のコンディション的にも何一つ得な事は無いので試合数減を選択しましょう、と。リーグ戦2回戦制は絶対に動かせないから、減らすとしたらカップ戦。完全1発勝負トーナメントの天皇杯はもう減らしようがないから、ルヴァンを削ろう、と

 

とまぁ、夏夏制移行の犠牲になった形のルヴァンカップやけど、天皇杯のデッドコピーのような価値のない大会に貶められて、スポンサーはよくこの条件を飲んだなぁ。ワタシがスポンサー企業の社長やったら降ろさせてもらうで

 

ちなみに、イングランドリーグカップは冠スポンサーがコロコロ変わるけど、理由はコレやね。FAカップという厳然たる格上のカップ戦があるから、存在感の薄いリーグカップのスポンサーなんかやってても見返りは少ないし

 

まぁ、全ては夏夏制などという大して価値もないものに無理やり移行しようという愚行の弊害なんやけど、決めた奴らは現場が弊害に苦しむ頃には責任ある立場から退いていて悠々自適の余生を送る… 何や日本社会のダメなところ(現場やなくて、組織トップの話ね)を具現化してるような、今のJリーグ&日本サッカー界