第20戦GP de Valencia其の二 やっぱりSuzukiのレース撤退は、"inaceptable"

ホールショットから一度もパスされずにチェッカーの、ほぼ完勝を収めたのにレース中は殆ど画面に映らない、そんな不遇なWinnerとなったA.Rins

 

モチロン、興行的には一戦の勝者よりも年間チャンピオンの方が重要で、普段と違って後方で安全運転する”新チャンピオン”と、奇跡の逆転優勝に向けて悲壮感漂せながら懸命の走りを見せるQuartararoにカメラが向けられるのは仕方がない事やけど…

 

けど、個人的にはやっぱりSuzukiが撤退前の最後のレースで完勝した事の方に注目したい。このレース終了後、Suzukiは全レース活動から撤退するらしいので(課税の関係でマシンだけでなく部品も全て廃棄とか)以後の何にも繋がらない仕事、それがこのレースなんやけど、そこで勝てるまでマシンを仕上げるとか、只々称賛の気持ちしか湧いてこんわ

 

そもそもSuzukiは今季Ducati GP”で主催者に唯一対抗できるポテンシャルのマシンやった。そら、準チャンピオンはYamahaのFabioやし、KTMも何勝かしたけど、ガチでDucatiに張り合えそうなんは、やっぱりSuzukiやったって

 

それはシーズン序盤と終盤を見ても明らかやし、中盤の中だるみは明らかにメンタル面が影響しての事。そらそうやで、突然「来季からアンタの職場は無くなるで」なんて言われて心乱さずに働ける奴なんて居らんわ

 

事実、マシンが遅かったというよりもやたら転倒リタイアが多かったし、超人のように見えてもやっぱりGPライダーも人の子やったんやね

 

で、多くの関係者多くのファンが思っとる言っとるけど、こんな勝てるチーム勝てるマシンを御破算にするって、やっぱり理解出来ん話やで。そら資金が続かんから撤退ってのが理由やろうけど、他所が羨む”マシン良しチーム良しライダー良し”なんて最高の条件が揃っとるん時なんやから、もうチョット無理しても良かったんとちゃうの