順位予想 -下馬評-

前回”本誌”による戦力分析(6位評価)について書いた。今回は順位予想について見ていこう

 

戦力分析はあくまでも同編集部単一の評価であるのに対し、順位予想は30名各氏の予想をそのまま点数化→集計して出したもの。即ち戦力分析は主観的評価だが、この順位予想は客観的な世間の評価という事になる

 

順位予想

セレッソ大阪 第3位

 

来たで来たで、”勝負の年”との評価。前年5位のチームなので3位予想はそこまで歓喜する程ではないけど、ストップ・ザ・2強の最右翼と目されてる訳だから、かなりの高評価と言ってエエやろ

 

私自身も前回「小菊さんの手腕一つで一発大駆けも可能」と書いたように、何かデカいプラスアルファがあれば悲願の…もあり得ると思ってる。小菊サンが開眼して交代策をビシバシ当てて勝ちを拾いまくるとか、FWの誰かが開眼して得点王クラスにゴール量産するとか、そのぐらい劇的な何かがあればという条件付きで

 

逆に言うと、目に見える大きなプラスアルファが無く「みんな頑張りましたね」程度の健闘やったら昨季並みの順位にしかならんやろ。そのぐらい、その他大勢から上位チームへ抜け出すのと優勝する!には大きな差がある(ホンマ、初優勝は生半可な事では出来んのよね)

 

…とまぁ、ここまでは私やなくとも誰もが考える極ありふれた見方やが、ここからオカルトチックなチョット不吉な見方を

 

開幕時のセレッソ大阪高評価というとチョットサポ歴が長い人なら思い出すのが'14年、そう、多くの解説者からセレッソが本命予想されてた年。一度たりとも優勝した事ないチームがそこまで高評価された決め手はフォルラン、そう、W杯得点王にして世界的ストライカーである

 

前年柿谷のゴール量産で4位と躍進したチームにワールドクラスのストライカーが加わるんやから攻撃力爆発で初優勝やで… そんな玄人筋からの下馬評にクラブもサポもその気になって、史上最攻なる小っ恥ずかしいスローガンの下にシーズンに突入したセレッソだが… 結果はご存知の通り、2度の監督解任を経て見事3度めの2部落ちのシーズンに!

 

ハイ、ここまで書けば分かるよね。前年大きく順位を上げて評判が上がってるところにフロント主導でワールドクラスのスター加入、今年は正に'14年と同じ流れなんよ

 

私が香川真司を戦力としてアテにしたくない理由もここにあって、あの年だって前年の体制そのまま維持の路線だったら降格なんて悲劇は無かった筈。突然のビッグネーム加入でチームバランスが崩れるとあっという間にチームは崩壊する、と証明してしまった

 

幸いな事に、あの年は監督をすげ替えてフロントが自分から勝てるチームを壊してしまったのと違い、今季は監督継続(セレッソファミリー(笑)やし)。そして獲得したのは未だバリバリの代表選手と違って、昔の名前の元代表

 

そういう意味では'14年とは似ているがヤバさのスケールが違うのだが、何れにしても高評価の年ほど「勝って兜の緒を…」の気持ちで臨んだ方がエエ

 

…ホンマ、出来たらもうチョット評価が低い方が良かったんやけど。戦前に評判が上がった穴馬って大概マークされて潰されるからなぁ。出来たらノーマークで前半”ためて”追走して、夏頃から調子上げて内ラチ沿いを一気に突く!の方が楽なレース展開なんやけど。幻の初優勝、'05年の時のように