N-WGN購入記其の伍 いざディーラーへ

前回もEVについて少し触れたが、昨年半ばからEVはゴリ押しから言い訳に流れが変わってる。冷静な私なんかはもう何年も前から売ってる日産リーフが大して売れなかったのにポッと出の新規メーカーのEVが売れるなんてまやかしもいいところ、と覚めた目で見てた

 

そう、ポッと出の新規メーカーってのがデカいリスクで、長年日本市場で商活動しているメルセデスVWならまだしも、テスラ? BVD?(パンツメーカー?(笑))みたいに国内拠点が数える程しかない新参者から買うのは、後のアフターサービスで相当苦労すると覚悟せなアカン

 

バイクの外車買う人とかはそういう苦労がむしろ至福の歓びな強者揃いなのでどんなマイナーメーカーのを買おうが心配ないんやが、単なる道具としてクルマを買おうってな一般層にそんな不便を押し付けたらアカンって。せめて各県1ディーラーを揃えてからにするのが、企業としての良識やで

 

 

(本編)

クルマ、それも新車を買うとなると今も昔もディーラーに行くのだが、初めてホンダ車を買う私は、付近のホンダディーラーを調べて驚いた。何と今はベルノプリモも存在せずホンダカーズというディーラーしかなく、そこでホンダの全車種が買えるようになっている!

 

これはホンダに限らず、何とあの大トヨタですら全車種全店取り扱いになってた。う~ん、じゃあもうマークⅡ三兄弟のように中身一緒で化粧だけ変えた兄弟車は意味ないんかなぁとか考えながら、初のホンダカーズに入店

 

駐車場にクルマを停めると、私が降りるより早く店員が飛んできた。以前何かのビジネス書に一般客にとって一番入りづらいのは自動車ディーラーって書いてあったけど、こんな大仰な対応されたらプラっと見に来るなんて無理やなぁと思いつつ、今回は買う気満々の太客なので「チョットN-WGN見たいんですけど」と余裕をかます

 

チョットどころか今すぐ値引き額を聞きたいぐらい臨戦態勢なんだが、流石にそれでは相手に引かれると思い「展示車見るだけで良いですよ」の雰囲気を出したのだが、そんな事を許してくれる自動車販売業界ではない。テーブルに案内されて奥からにこやかにセールスマンが現れ、商談状態に押し込まれた

 

何度も言うが私は買う気満々なので願ったりかなったりなんだが、こりゃ軽い気持ちでヨドバシに新型iPad見に行くみたいにはいかんわなって思いながら名刺を受け取る。話してみると何やら物分りが良さそうなタイプに見えたので、「金額が折り合えば即決しても良いから最初から勝負価格を出してくれ」みたいな事を言ってみる(あくまでも直言は避けて)

 

とは言っても、それでイキナリ金額が出るほど自動車販売は甘い業界ではなく、最初に見せてくれたのは値引きゼロの素の乗り出し価格。まぁ、そりゃそうだろうなと思いながら展示車を見る事にする。運転席に乗り込んで各部の説明を受け、それを受けて良いクルマだと褒めると、他車と競合なんかせずにこれに決めましょうよと合いの手が入る。ハイ、もうそのつもりなんですが(汗

 

ならばと、「買うとなれば現金用意する必要があるから、これぐらいの金額になるってのはないの?」と言うと、ここでようやく数字をほのめかしてくる。私はその金額には何も答えずに試乗して決めると話して試乗日の日程調整する

 

今日はこの辺りで首尾よしとの帰り際、N-WGNの試乗車は今日はないがN-ONEがあるので乗ってみますかとの申し出。モチロン喜んで試乗させてもらうと、それは私の知ってる安グルマの時代の軽ではなかった。クオリティが全然上がってるし、足回りもカプチーノを彷彿とさせるシッカリ感。早い話、安く作るから軽でなくて、このサイズで作りたかったから軽だと悟った

 

Nシリーズの中でもN-ONEはプレミアムモデルなのでN-WGNも同じクオリティだとは思わないが、そうは言ってもエンジン等共通部分は多いN-WGNもかなり期待できるのではと、ワクワクしながらN-ONEを走らせるのであった(続く)