第26節H湘南戦プレビュー 今季の天王山

前節でチームワーストの連続勝ちなし記録を免れたセレッソ。しかし個人的にはそんな事はどうでもよかった

 

もうずっと言ってるが、今のセレッソにとって内容なんかどうでもいい。毎試合勝ち点1がノルマなんやから、勝ち点3も取れたらその試合は大成功。今季はあくまでもリアリスト、最終節まで勝ち点の守銭奴に徹しよう

 

触れる人があまり居ないから、あの試合の勝因を言っておこう。それは相手の早川監督の用兵ミスやで。私は前日の記事を見て唖然としたよ

 

"横浜FCカズがC大阪戦ベンチ入りへ"

 

は? 君たちテーブルの底におって、もう勝ち以外は許されない状況なんやろ? 5人交代制ではベンチメンバーは全員投入予定戦力なのに、50まわったロートルをベンチに入れとく余裕なんかあるんか?

 

この瞬間、別の意味でこの試合は何が何でも勝たなアカンと思った。そう、セレッソは相手から舐められてたんやね。

 

しかし単に早川監督が不遜な態度で見くびってきた訳やない。むしろ舐められた原因はセレッソにある。そう、嘗ての対戦でセレッソ側が見せた不甲斐ない行いに

 

'16シーズン、セレッソがJ2で藻掻いてた時、この試合の対戦相手も同じリーグで戦っていた。そして8月の暑いあの日、キングを擁して大阪に乗り込んできた

 

当時は5年も前だからまだ同選手にも今より力が残ってたし、何よりも2部のベンチに昔の英雄が居るのはよくある話なので、試合前は私も「あ~、カズが来てるんや」ぐらいにしか思わなかった

 

試合は後半に山村がダメ押しの2点目を決め、「今日はイケるやろ」という安心感がスタジアム中に漂った。そして69分に御大のご登場である。セレサポも「相手は諦めたのか」「これでニュースでの扱いが大きくなる」と思ったのかスタジアム中がスタンディングオベーションさながらの歓迎ムード一色

 

ひねくれ者の私はこのヌルさにムッとしたが、2-0で勝ってる心地よさから気にしない事にした。そしてその5分後、事件は起こる。何と、スポンサー枠の老兵にゴールを決められてしまう! そしてあろう事かそれを喜ぶピンクのシャツのうつけ者ども!

 

その段階ではまだ2-1で勝ってるので「まぁエエか」「キングの生ゴール見れてラッキー」ぐらいに思ってたのだろうが、試合途中に相手ゴールに歓喜するなど不逞な行為は勝負の神様が許さない。その後たて続けにゴールを許し、天罰とも言える敗戦…

 

これは相手チームにとっても衝撃の体験として強く記憶に刻まれたに違いない。曰く、「ヌルいセレッソは、御大が出ればポーっとなってイチコロ」

 

加えて11試合勝ちなしと、相手はその時点でのリーグ最弱と見てたのだろう(そう思われても当然の戦績)。だから、「リードして勝ちがほぼ確定してから、御大の顔見世興行を行おう(どうせお目出度いセレサポは歓迎してくれるやろうし)」というシナリオを描いたとしても、そう不思議な事ではあるまい

 

しかし、桜の新エースストライカーチアゴ老兵御降臨のシナリオを打ち砕く。追いかける展開になると老体の出番などなくベンチのお荷物でしかない。貴重な交代オプションを1つ放棄した形となり、これは監督の用兵ミスと言わざるを得んやろ

 

まぁ、そういう裏事情もこの際どうでもエエ。結果的に残留争い6ポイントマッチを制した事になり、舐めた相手に引導は渡せたやろ。そして残留に向けての重要な一戦は更に続く。次節の6ポイントマッチ第2弾、この試合に今季の命運がかかっていると言っても過言ではない。即ち、勝てば残留に当確ランプが灯ると私は見てる

 

どういう皮算用でそうなるかは、また次回に(続く)