ルヴァン第6節H大阪ダービー チームだけが頑張っても優勝出来ない

数字上の可能性だけは残ってたが、事実上消化試合だったルヴァンGSの最終節。試合開始前に発表されたスタメン表は、カップ戦の意義や戦い方はもう悟ったよという小菊サンの声が聞こえるような迷いない選択

 

全く信ぴょう性ない筋から「チケットあまり売れてない」との情報をキャッチした私は、それでも大阪ダービーという言い訳を自分にして、久々に現地観戦する事とした

 

で、長居駅に着くと、想定外のいつものダービーと変わらぬ賑わい。もうこの時点で「売れてない」情報はガセやったと気づいた。後で確認するとこの日の観衆は18,000人。このスタジアムでは満員と言える数字。何や、やっぱりダービーは客入るやん、と一安心

 

が、客入りが良いという事はそれだけ空席を見つける事が困難になる。あやふや情報を元に客席市松模様(前後両隣ぐらいは空席)を想定してた私は、嬉しいやら悲しいやらのギッシリの席でウォームアップを見守っていた

 

そしてスタメン発表。音楽とともに盛り上がる。やっぱりこういう時はスタンドが満員の方が盛り上がってエエでとアナウンスを聞いていたら、

 

「背番号3,し~んどぅ!」(この時は全く気づかず)

「背番号8、香川、シンジ! 背番号25、奥埜!」(おぉ、カップ戦やのにガチや!)

「背番号9、レオセアラー!」(この時になってようやく違和感を感じるが、まだ気づいてない)

 

今から思えばスタメン発表だけでリザーブメンバーのアナウンスが無い段階で”放送事故”があったのは明々白々なのだが、厳しい西日でぼぉっとしていた私はピッチのメンバーを確認する事なくキックオフのホイッスルを聞く

 

そしてそのすぐ後に相手GKかCBにボールが渡るのを一気に詰める北野聡太の姿を見た瞬間、初めてアナウンスの間違いに気づき、我に返ってスタメン表を見返すと4人も読み間違えされていた事に気づいた…

 

おい、運営スタッフ、これは大失態やぞ。国内最高峰のカテゴリーの公式戦で、スタメン発表すらマトモに出来へんとはどういう事や? 

 

私は以前、上門の名前をマトモに読めなかった吹田のアナウンスをこき下ろしたが、それはエンターテイメントととして由々しき問題やという意識があったから(半分は相手の失態をあげつらいたかったという気持ちやけど)

 

私は常々、プロサッカーは興行という事を強く意識していて、これはお客さんを呼ぶ上で重大な問題という事にはことごとく異を唱えてきた。極論すると、試合結果なんかよりもそっちの方が重大な問題やと思ってる

 

というのも、客にソッポ向かれた興行ほど悲惨なものはないと熟知してるから。一例を挙げると女子チームのプロ化には大反対やけど、それは「W杯優勝以降のなでしこリーグの経緯を見ると、とてもプロリーグとして成立出来るモノではないから、アマもしくはセミプロとしてやった方がエエ」と判断したから

 

別に競技としての女子サッカーを否定してる訳やない。単に日本での関心の度合いを考えたら商売としては極めて難しいから、損得勘定抜きの言い訳が出来るカテゴリーでした方がエエ、と言ってるだけ

 

話をJリーグに戻すと、これはもう絶対に収益を追求すべき存在で、それも野球その他スポーツはおろか公営ギャンブル、はたまたコンサートやUSJなど全てのエンターテイメントとの時間競争を勝ち抜かなければならないレベル

 

だから興行としての不備は絶対にあってはならない。特に一見さんはちょっとでも不快に感じたら「あんなグダグダな運営やったら、もう2度と見に行かない」って思いかねないし

 

まぁ、そのあたりはアメスポ見てじっくり勉強してくれ。アチラさんは逆にやり過ぎなぐらいエンターテイメントに徹してて、それはそれでどうかとも思うけど

 

とにかく優勝する為にはチームだけが一流になってもアカンで。スタッフもシャチョーも、クラブ全体が一流にならんと悲願の初優勝の日は来んで