第18戦 Australian GP やっぱりSuzuki撤退は勿体ない

コンストラクタータイトルがとっくの昔に決着がつくぐらいDucati一強状態の昨今のMoto GP。しかし熱いバトルが見られさえすればレースは面白い、そんな事を再認識させてくれる一戦やった

 

まぁ、こんなに接戦になったのはレース前半先頭でフタをしてくれたMartinのお陰らしいが(Good Job!)、トップから多くの台数が接近した展開が続き最終ラップまで誰が勝つか分からない、レースエンターテイメントとしては最高の内容で今季のベストレースやろ(見る側としては)

 

しかもその激戦の結果がSuzukiRinsの優勝! そう、今季限りで撤退を発表してからは散々な結果続きだったが、やはり優勝を争えるポテンシャルはあった。実際”発表”までは上位争いに顔を出したり表彰台上がったりと期待感は十分で、それがチーム消滅というメンタル面のマイナスが重くのしかかってたから実力を発揮できてないだけやった

 

相変わらず他2メーカーが低迷状態なので日本メーカーとしては今でも最も戦闘力のあるマシンと思われ、重ね重ねも居なくなるは実に惜しい。今からでも翻意してくれんかな? (「何を今更」なんて誰も咎めへんから、「辞めるの止めた」って言ってくれ)

 

日本の他メーカーが低迷している、と書いたが、そんな”低迷マシン”で予選2番手を勝ち取り、そして決勝では僅差の2着に持ってくるMarquezはやっぱり別格。

 

裏を返せばマシンがどうであれスペシャルなライダーさえ抱えていれば十分勝負になるって事。YamahaQuartararoでもそれは証明されてる。もう答えは出たやろ、他のライダーが何言おうが関係ない。来季はMarquezが勝てる事に最大限フォーカスしてマシン造りをすべきやろ

 

何や、Marquezスペシャと揶揄されるのが嫌で誰が乗っても速いマシンを目指してたとかいう話も有るとか無いとか、けどそんな考えは勝負師としては甘すぎた。コンストラクターで勝っても世間はチャンピオンとは見てくれへんで。ライダータイトル獲ったメーカーこそ「勝った」と認められるんやで

天皇杯決勝 おめでとう、そしてありがとうヴァンフォーレ

全くヨソのクラブ同士の試合なので本来は全く興味が湧かない天皇杯決勝、しかしAマッチディでもないのにJの無い週末で”試合に飢えて”思わずチャンネルを合わせてしまった

 

そうは言ってもサンフレがアッサリ先制してオッズ通りの無風な展開だったらサッサとチャンネル替えて秋華賞の最終決断に入ろうと思ってたのだが、何と何と甲府が前半に先制したではないか!!!

 

この瞬間、同じく”非本命”として決勝に臨んだ'17ルヴァンを思い出し、「ヴァンフォーレが逃げ切らんかなぁ」てな感じで気持ちが傾いてしまった

 

あの試合ではセレッソは開始直後の先制、ほぼ1試合まるごと90分間猛攻を耐えしのいだんやから、それに比べたら65分間耐えるなんてそんな難しい話やないやろ…って軽く考えてたら(甲府に肩入れしたと言っても結局は第3者同士の対戦なので)、私が認める現時点J最強チームはそんなに甘くない、と土壇場で追いつく

 

最近の”気前のいい”セレッソの試合を見慣れてる身としては、「あっ、これはこのままロスタイムに決勝弾被弾やな…」って思ったが、初タイトルに懸けてるクラブをヌルいワクワククラブごときと比類するのは失礼やったな、って事で残り延長戦終了まで耐え抜く(しかもPKストップまでして)

 

今のセレッソにないこのギリギリの粘りに感動して、PK戦は完全ににわかヴァンフォーレサポと化して応援。試合終わってから考えると、ヨソ同士(しかもどちらも因縁薄いクラブなのに)の決着をあんなに固唾を呑んで見守った事が笑える

 

さてここでセレサポに戻って考えると、この天皇杯の結果はセレッソにとって大大ラッキーやで。だってこれでセレッソの来季のACL出場が”ほぼ”消えたんやから

 

前回に詳しく書いたが、来季こそ悲願のJリーグ初優勝を狙うセレッソ(私だけでなく全サポ狙ってるよな?)にとってACL新日程は大きな障害。訳分からん日程に足引っ張られてギリギリのところでシャーレを逃す、なんて展開になったら死んでも死にきれん

 

セレッソACL出場を消す、それにはサンフレが負けて4位チームの出場枠が消えたらエエんやが、1部リーグで3位のチームが2部の18位、つまりJ全体で36位のクラブになんか負けるわけ無いやん…ってな大番狂わせが起こったんやから、これを僥倖と言わず何と言おうか?

 

やたらACL出場権に拘っとる人等には悪いけど、早い話、セレッソシャーレ獲るまではACLなんか無いものとして考えた方がエエって事

 

そもそもアジアチャンピオンズリーグなんやで。本来はリーグ戦を勝っとらんクラブが出るなんておこがましい大会や。来年リーグ戦を優勝して、Jリーグ王者として再来年のACLに堂々と乗り込んだらエエやん

 

最後になったがヴァンフォーレ甲府の関係者の皆様、優勝初タイトルおめでとう。明日は山交百貨店のバーゲンに急がんとアカンな…って思ったらもうとっくの昔に閉店してたんかぁ(泣)

第25節アウェイF東戦プレビュー 来季のACLは止めた方がいい

前節は”同期の桜”、vs柏戦は久々のスコアレスドローやったな。リーグ戦では4月の福岡戦以来2度目、カップ戦を含めても今季はたったの3試合しかないノーゴールマッチ。試合で何が盛り上がるかと言えば間違いなくゴールシーンで、このデータを見てもセレッソワクワク化は着実に浸透してるようで

 

そんなワクワク派にとってはノーゴールで喜べない試合と思うが、私はセレッソの新トレンド、試合終了間際の失点バーゲンセールが発動しなかった事に満足してる

 

何回か言ってるけど堅守無くしてリーグ優勝なんて有り得ない。負けたらそこで終了のカップ戦なら土壇場で試合をひっくり返せる攻撃力が重視されるが、長いなが~いリーグ戦を勝ち抜く事は勝ち点を拾えるチームでなければ絶対に無理

 

そういう意味では価値のある消化試合やったと思うけど、ACL出場権を渇望する御仁にとっては勝ち点1では満足できんかったやろ(特に広島が負けてるだけに)。けど言わせてもらうわ、来季に限ってはACL出場は”様子見”しといた方がエエって

 

www.jleague.jp

 

ご存知の通り、来季からACL秋春制に移行する。問題はグループステージが9月から12月半ばまで続く事。これ、優勝争いが佳境に入ってる時やないの? 試合形式がH&Aか集中開催かは知らんけど、週末にフロンターレとの頂上決勝を控えてるのに水曜日は灼熱のブリーラムに行かんとアカン、なんて事も起こりかねない

 

で、例えばFマリとかフロンターレみたいにもう何度もシャーレとってて残されたタイトルはACLだけなクラブなら「今季は割り切ってアジア制覇優先」ってな選択肢もアリやけど、何としてもリーグを獲りたい桜の足球團としてはヒジョーに都合の悪いACLの日程やろ?

 

私がリーグ優勝に拘るのは、このままでは生きているうちにセレッソの優勝を見れないのではないか?と危惧してるから

 

そして、'17年に昇格して以降は状況次第で優勝もあり得る好循環期に入ってるとも思ってるから(ロティーナ切って隠居監督を連れてきた時はオワッタと思ったが)、このチャンスを是非とも逃してほしくないと強く思ってる訳

 

悲願の初優勝の障害になる1つ目の要素が戦い方で、いくらチームが強くなろうが勝点を取りこぼすあのワクワクな戦い方では長丁場のリーグ戦を獲るのは絶対無理なので、セレッソ新トレンドは絶対に改めるべき

 

そして2つ目が日程で、決して他をブッちぎってると言い難いセレッソが優勝するには全ての要素が”向く”必要があるので、ACLの負担で足を引っ張られるとかは出来れば避けるべき

 

秋春制ACL新日程がどれぐらいリーグ戦に影響を及ぼすかは未知数なのは承知してる。ひょっとしたら大した負担にならん可能性もある。が、吉と出るか凶と出るかどうなるか分からんモンをワザワザ我が身を使って試すなんて愚者のやる事やろ、と(1つしかない大切な己の体で治験も終わってない薬物を試すバカは居らんやろ?ってのと同じで)

 

来季は万全の条件で優勝争いに邁進し、シーズン後にゆっくりとFマリやフロンターレから「シーズン佳境にACLのグループリーグやるってどんな感じ?」って教えてもらえば宜しい

 

ホンマ、1回ぐらいはシャーレを長居に持ってきてくれよ。頼むで、ワクワク軍団

第32節A柏戦プレビュー 消化試合=負けてもいい試合ではない

水曜日の天皇杯準決勝でJ2下位のクラブがJ1上位のクラブを食うという”大波乱”があったな

 

敗れたのはJ最多タイトル保持を誇るクラブで、それだけタイトルの価値を知り尽くしてる筈なのに、どうやら現監督はそうではなかったらしい。何故ならリーグ戦で5試合も勝ちなしの苦境について聞かれた返答が、

 

天皇杯で勝っているので気にしてない」

 

この返答に、何でJ2相手に敗戦するという大失態(本人曰く)をしたかが集約されてる。つまり、リーグ戦の不出来を有耶無耶にする為にカップ戦を利用しようとするような監督には勝ち運など来るはずが無いってこと

 

何度だって言うわ。勝負はあくまでもリーグ戦タイトルであって、そこでの負けをカップ戦ごときで埋め合わせする事など出来ない、と。

 

カップ戦をリーグ戦に準じる価値と出来るのはタイトル未体験のクラブだけ。既に優勝経験のあるクラブ、況や両手の指の数を超えるタイトルを持つクラブにとって、カップ戦など言い訳にもガス抜きにもならん筈

 

なのに岩政はカップ戦で勝ち残ってる事で真剣勝負の場での不出来を不問にしようとした訳だ。そんな虫の良い話をサッカーの神様が認める訳もない

 

人の振り見て我が振り直せで、これはセレッソにとっても他人事ではない。俺たちはルヴァンに王手をかけてるからリーグ戦なんかどうでもいい、こんな考えでは来季の凋落を自ら約束したようなもの

 

私はサンフレとの頂上対決敗戦以来、セレッソはリーグ戦消化試合に突入したと言っているが、それはもう優勝は無くなったという意味であって、もう勝たなくてもいいという意味ではない

 

むしろ消化試合でも頑張れる選手がイザという時に頼れる選手。それを見極める絶好の機会が消化試合なので、選手は試されてると思ってこの試合で頑張ってくれ

第31節A湘南戦プレビュー カップ戦の使い方

何度か書いてるけど、私はカップ戦にはあまり価値を感じない。それどころか、リーグ戦勝てなくなったクラブが「でもカップ戦を勝ったから」とスポンサーやサポに向けて言い訳するガス抜き大会とさえ思ってる

 

ちなみに、まだタイトル獲ってないクラブにとってはリーグ戦に準じる価値があるとは思っている。例えば残念ながら負けてしまったけどアビスパ福岡が目の色変えて獲りに来たとしても理解できる。が、それでも残留争いがあるので「リーグ戦捨ててでも…」なんて考えたとしたら大間違い。どこぞの星いっぱい持ってるクラブは「リーグは捨ててルヴァン獲りに行ったのに…」とか訳分からん事言ってたけど

 

まぁガス抜き大会であっても今回の勝ち抜けは今のセレッソの状況的に大いに価値があった。それはまたもや負けた浦和サイドから漏れ聞こえる、以下の反応の裏返しとして

 

「国内無冠が確定して、今後は何をモチベーションに戦えば良いのか?」

 

そう、準決勝でセレッソに負けてしまった結果、彼らは当面の目標を失ってしまったんよね。ACLというビッグタイトルはミョーな日程のせいで実質来季のタイトル化してるので、今季無冠が確定。何や3年計画(お前ら共産主義者か?笑)とやらを掲げてその最終年で何が何でも結果を残さなければなかったのに、あの敗戦でもう完全に言い訳の余地がなくなってしまった。フツーの社会人感覚ならフロントは即進退伺、チームはもう完全に死に体である

 

あまり他所様の事を言うのを止めておこう。何が言いたいかと言うと、もしあの準決勝で負けていたらセレッソが死に体になっていたわけで、そうなると何の目標もない状態で残り5試合戦う事になってた

 

ちなみに私などはサンフレッチェとの頂上対決に敗れた時点で「残りは消化試合」と見切って、ここからは来季に向けての選手の振り落とし、厳しいチーム内生存競争になると捉えているが、ルヴァン決勝進出によって選手はそんなネガティヴな競争心に煽られる必要はなくなった。ルヴァン制覇に向けて邁進する、そのモチベーションのままリーグ戦も戦えば良いだけ

 

例えば、仮に土曜日の試合で前半不出来でビハインドを背負ってしまったとしよう。そうなると小菊がハーフタイムに言うべきはたった一言

 

「そんな戦い方じゃ広島に勝てへんで~」

 

これだけで後半は選手の動きが見違える事間違いなし。なんたってあの強いつよーい広島を負かそうって言うんやから、残留争いの相手になんかに不覚を取ってたら話にならんし

 

これこそカップ戦の正しい使い方

ルヴァンSemifinalレビュー メンデスまで使う小菊の能力が敵将にあれば…

このH&Aの準決勝の前哨戦、リーグ戦のアウェイ浦和戦を今季ベストゲームと評した私は、その正反対のワクワク総攻撃サッカーで小菊に完勝されてしまったので、この試合についてあーだこーだ言う資格はないと思ってる

 

しかし敢えて言うなら、向こうのプレスに圧倒されアップアップだった第1戦の後半、キレずに耐えきってドローで終わった、まさにリーグ浦和戦の勝利にも通じるワクワクとは違った戦い方をした事がこの栄光に繋がった事は忘れたらアカンと思うで

 

で、セレッソブログやのにセレッソについて書けないと決めたら、書ける事は対戦相手についてしかない。普段はあまり相手の事などには興味が無い私だが、何せ浦和はJリーグ屈指のサポ数を誇るビッグクラブ。漏れてくる情報だけでも半端なく、色々読んだり聞いたりしてるうちに、強烈な違和感を感じた、それは...(以下、あくまでも個人的感想)

 

先ず、平凡なJサポレベルの私が理解出来ないのが、彼らが戦前勝つ気満々だった点。確かに第1戦目の内容を見ると勝てるような気になるのは分かるのだが、よく考えてほしい。それだけ上出来でもたった1点しか取れてないし、何よりスコア上はドローのイーブン、紙のように薄いアウェイゴールアドバンテージを得ただけ。それに今季はリーグ戦でシーズンダブル喰らってるし、そもそも順位的にはアンタらは上位を相手にする”アンダードッグ”やろ?

 

それを勝って当たり前、万に一つも負ける事なんかあり得ない、みたいな戦前の反応が多かったの見て「多分プーチンもこんな発想やったんやろうな」と醒めた私などは思った訳

 

それでも「実は表向きに虚勢を張ってるだけで内心またセレッソにヤラれると思ってるのとちゃうの?」とも思ったのだが、敗戦後の阿鼻叫喚&負けたチームを蔑むような感想を聞くにつれ、「あぁ、この人達ホンキで勝利確定やと思ってたんや」と

 

ホンの一部の時期を除いて「どんなに好調でも突然アッサリ負ける」状態が常だったセレサポの私とは全く発想が違うんやな、と悟った訳

 

で、そこからは何で負けたのかの洪水のようなお題目のオンパレード。その量たるや、まるで炎上コメントのような膨大さ。試合結果とは正反対にこのマンパワー差はワンサイドゲームやな、と思いながら読んでるとまた違和感が、それは

 

この人達、浦和の恵まれた状況を理解しとらんやろ?

 

前述の通り、浦和はJダントツのサポ数を誇るビッグクラブ。会計上は三木谷マネーに負けてるので予算もダントツではないとは言え、それでもJ平均からすると明らかにリッチなクラブで、それは毎オフで必ず”選手を獲る側”な事でも明らか(決して獲られる側になる事はないし)

 

そんな戦力的に超恵まれた条件なのに、やれ誰それが居ないから~とか、やれ来季は〇〇のポジションには誰それが必要とか、アンタら今与えられてる豊富な戦力で何でそんな事になるの???

 

まぁ、債務超過の貧乏クラブのサポの僻みでもあるのだが、彼らがよくいうJ2オールスターズって言う揶揄が鼻について仕方がない。実はこのフレーズ、セレサポも言う事があるのだが、それは「今季はJ2からキラ星のような有望株を獲得出来た、誇らしい」の意味なのだが、浦和サポのいうそれは「所詮は使えん2部の選手」の意味やろ?

 

過去にガンガンJ1他クラブの主力選手を強奪してきたアンタらからしたら2部の選手なんか見栄えせんかもしれんけど、彼らはダイヤの原石やで。J2オールスターズの一員だったウチの坂元にチンチンにされたのをもう忘れたんか? 彼らは磨けば光る、海外クラブからオファーが来る、日本代表にもなれる逸材なんやで。それが活躍せんとしたら、そら使う側に問題があるんやろ?

 

で、ここでようやくセレッソの話題に戻れるんやけど、”ワクワク否定派”の私でも認めてるのが、小菊の与えられた選手全員戦力化能力(これは前にも書いたけど)。J2オールスターズがビッグクラブ様を圧倒する活躍が出来たのは偏に小菊が彼らを使える戦力にしたから。今や鉄板のレギュラーと化した鈴木徳真も毎熊も、デビュー戦とか散々で、そこで「やっぱりJ2オールスターズやな」との評価を下してたら今の彼らが居たかどうか

 

まぁ、この2名は時間はかかっても芽が出た可能性は高いけど、為田がレギュラーとして乾の抜けた穴を立派に埋めてるなんて、一年前のセレサポに言っても誰も信じへんで。もう若手と言えないJ2の選手、そんなレベルの選手までレギュラーに引き上げたのは小菊の手腕に他ならない。何せ、誰がどう考えても今季でオサラバのメンデスにまで出番を与えて戦力化しようとするんやから(しかもシーズン終了間際のこの期に及んで)、そんな発想は日本広しと言え小菊サンだけやで

 

なので「自分の能力に自信がある、単にチャンスに恵まれへんだけや」と思ってるJ2J3の逸材諸君は小菊の下に来たほうがエエで。これは私がセレサポやから言うんやなく、彼の下なら大して使われもせず新戦力に色目なんて事にはならんから(過去の監督ならセレッソでもあったが)

 

問題は、いつまで彼の首が続くのか。小菊と違って全監督戦力化能力はフロントには無いので…

第16戦日本GP 3年ぶりの日本GPは見所盛り沢山だった

年に1度だけの開催、しかも日本では3年ぶりとなるMotoGP。これだけでも盛り上がりは必至なのに、BS放送では番組開始からクライマックスがやって来た

 

小倉藍、16年ぶりの日本人ライダーによる日本GP優勝!

 

何やねん、その冒頭からいきなりクライマックスに突入するような番組構成は!? …って、BSはMotoGPクラスだけの生放送なんやから当然番組開始時にはMoto2Moto3は終わっていて、そこで日本人ライダーが優勝したら触れん訳にはイカンよね

 

そしてメインのMotoGPHondaMarc Márquezがこれまた3年ぶりのポールポジション獲得! とスタート前から大きな盛り上がり要素が。何度も私が言ってるようにDucati GPと化してる現在のMotoGPポンコツマシン(失礼)でポール獲得、しかも長期欠場明け僅か2戦目での快挙に、やっぱり6度も世界チャンピオン獲るような人は格が違うな、と感心しきり

 

そしてレース本番も日本人ライダーが盛り上げてくれる。先ずは今年の鈴鹿8耐の覇者、長島ワイルドカード出場ながら予選は日本人最上位。残念ながら途中で転倒リタイアだったが、CBR1000RR-Rを彷彿とさせるHondaのマシンをシッカリと画面に映した意義は大きい

 

これも以前に書いたが、オレンジ色のV4マシンが走ってても全然Hondaが走ってるって感じにならんのよね。市販車とほぼ同じトリコロールを纏ったマシンでHonda製品を大いにアピールした長島は、(HRCじゃなく)メーカー的にはGood jobやったんとちゃうかな?

 

そしてワイルドカード出場の筈がMirの代打ち扱いに代わった津田やけど、燃え盛る青いマシンというインパクトある画像を提供。順位的には殆どアピール出来ない今回のSuzukiのバイクを、これまたシッカリ画面に映して営業サイドは大満足やったんとちゃうかな?

 

と、ここで1人、実に可愛そうな人物が。そう、このレースをブッチギリで勝利したウィナーのJack Miller。一時は2位以下を5秒以上を離す圧勝だが、あまりに早く独走モードに入ってしまった為、局側の興味から離れてしまって全然画面に映らないし優勝後のインタビュー映像すらなし(くどいようやけどBS映像では)

 

世界的には日テレ制作でない別の国際映像が映ってた可能性もあるが、とにかく画面に出るのは日本メーカー勢最上位のMárquezやチャンピオン争いのQuartararoBagniaiaAleixばかり

 

そしてもう一人画面に頻出してたのは上述の2名リタイア後はコースを走る唯一の日本人ライダー、中上の勇姿。本来なら出走出来ないぐらいの怪我を押して”母国のファンの為”に走る姿は、もう最下位なんて順位なんて吹き飛ばすぐらいの感動の嵐!

 

とまぁ、取り留めもなくダラダラと書いたが、それぐらい見所山盛りで実に楽しい日本GPやった。これはもてぎまで見に行った人は大満足やったやろう。

 

来年は私も行ってみたいけど、ロケーションがなぁ。北関東の外れって大阪から行くには如何にも不便な位置やし。”第2”日本GPを鈴鹿でやってくれへんかなぁ…