'20第6節神戸戦 行けるところまで行くのが一流

日本人特有の"責任逃れ"のせいで再開が遅れに遅れた今季のJリーグ。お陰で1ヶ月6試合ペースが続くのだが、見る側とすれば月6試合どころか毎週ミッドウィーク開催してくれても全然オーケーなことが、よく分かった

 

思い起こせば黎明期のJでも水曜開催を連発してたし、常時ミッドウィーク開催は興行的にはやれない事はない筈だが、そうなると「選手の疲労が~」という文句が必ず出てくる

 

実際、例年より過密になる日程が判明して最初に懸念されたのが選手の疲労で、たかだか5試合終えただけなのに、それを声高に叫ぶ輩まで居る

 

で、奴らは年がら年中、「選手の疲労が」→「ローテーションしろ」→「戦力が足りない」→「新戦力獲得しろ」と叫んでるのやけど、恐らくロティーナはそんな凡人の論理では動かない

 

「一流の監督は、その時点でのベストのメンバーで試合に臨む」

 

この"ベストメンバー"とはその監督がベストと信じるメンバーの事で、それが試合毎にコロコロ変わるなんてあり得ない。そんな事をすれば自分の見立てが間違いだったと認めてしまう事になるから。だから多くの一流監督が固定メンバーを好む

 

彼らがメンバーを入れ換えるのは、疲労で落ちたスタメンのパフォーマンスが控え選手よりも純粋に下回ると判断した時だけ。(もしくは本音では「勝とうが負けようがどうでもいい」と思ってるカップ戦等の試合で)

 

選手にしても「後の備えて、この試合は君には休んでもらう」と言われて易々と受け入れる奴は3流で、大成する訳がない。プロ選手なんて明日の練習で靭帯切って選手生命が終了するかもしれん博打な商売。「後に備えて」なんて言っても、その"後"が必ずやって来るなんて保証はどこにもない

 

監督も選手も、一流ならば行けるところまで突っ走る。スタメンの座は奪われる事があっても、決して自ら明け渡すものではない。勝負師ならばそれぐらいの覚悟で"働き口"を死守するのは当たり前

 

勝ちに拘らず「休ませろ」は、世の中必ずパラメーター通り動くと思い込んでるゲーム脳の発想。現実世界では通用しない

 

まれに全然違う考えの監督も居るけど、今までの起用方を見るとどうもロティーナは世界標準の勝負師のようなので、この先も「基本、固定メンバー」が続くと見た方が良い

 

なので今季もまた、遅かれ早かれベストメンバーの誰かが"飛ぶ"やろう。それは勝負の世界には付き物なので仕方がないが、その時にカバーしきれるバックアップメンバーが居るかどうかが初優勝への最後の鍵

 

という事は結局ミネイロ次第やと私は思うんやけど、敏腕GMの考えは違うらしくポルトガルの元顧客に食指を... ホンマ、ヤリ手やで、あの人は