'20第7節鳥栖戦 大駒2枚じゃ心許ない

大駒とは、嘗ての香川乾のような攻撃の2枚看板の事じゃなくて、文字通りの大きな選手、つまりセットプレーでハイボールを跳ね返す選手の事である

 

基本は固定メンバーのロティーナも、とうとう奥野を休ませる事にした。加えてフィジカルコンディションの問題か、相方にあたる都倉もメンデスも揃ってベンチ外

 

という訳で代役は豊川と柿谷のが務める事となったが(実際の布陣は2トップじゃなかったが)、その結果180cmオーバーの選手はたったの2人、Houston Rocketsばりのスモールボールで臨む事となった

 

...いや、サッカーでこれはマズいやろ。特に相手のセットプレーの時は。例えばCK、ニアの一番良いところとセンターに2CBを配置したら、もうウィークサイドには競り勝てる選手は居ない

 

鳥栖もその事に気づいてるらしく、CKはファーを狙う。折り返されたら即決定機のハイリスク守備を強いられるセレッソ。しかもこれの辛いところは、「相手がそう来るのならファーに一枚CBを回そう」なんてしたらもっと危険なニアかセンターのどちらかが空き、即死である。つまり分かっていても対応不可能なのである

 

早い話が豊田が居るのにこんなリスキーなメンバーで臨んだロティーナの自業自得なのだが、señorの序列ではこの"代役スタメン"になるんやろうな。もしくは「セットプレーはジンヒョンが何とかしてくれるやろ」とでも思ってるのやろうか。何れにしてもバクチな選択や

 

で、バスケのスモールボールは攻撃の破壊力があるから高さのハンデを負う価値があるんやけど、セレッソ版スモールボールは... あんまりメリット無いね

 

同じスモールでも「体張るプレー大好き」の奥野やったらハンデを感じさせず攻撃が回ったんやろうけど、そもそも彼を休ませる為の代替案なんやから、無いものねだりしても始まらん

 

で、代替案を外してポスト役の鈴木入れたとたんに1点取れたんは皮肉やけど、あくまでもGKからの球回しがベースのロティーナとしては「初めから鈴木を入れておけば」とはならんのやろうな

 

なので論理的構造的捨てゲーになり得た(決してロティーナがハナから捨ててたという意味ではない)この一戦、儲けものの勝ち点1や。しかもビハインドを追い付いて負けパターンを払拭(解説の中払にも「先制されたら...」って言われてたし)、もはや勝ちに等しい引き分けである

 

... と私は前向きに捉えてるのだが、バスクのmisterは怒りが収まらんやろ。明き盲の審判のせいで勝ち点損するの、これで何回目やねん? 指揮官の口から発せられる「Mala suerte」が悲しく響いたわ