第5節Aフロンターレ戦 持ってる香川真司

スタートダッシュに失敗したものの公式戦2連勝中で良化の兆しの見えるセレッソ。そうなると発せられる情報もポジティヴなものが多くなり、例えばこの試合前の小菊監督のコメントとか

 

「彼(香川真司)の特徴の一つ、ゲームをコントロールする、ゲームを読む力だったり、そういうところを最大限生かせるのは先発。この2試合先発で出て、素晴らしいパフォーマンスとリーダーシップで連勝に導いてくれた。これからも当然、先発で考えています」 ー デイリースポーツより ー

 

この人の発言内容は公式発表色が強すぎるので(つまりタテマエ的要素が多すぎる)私はあんまり深く捉えないのだが、強いて重要な点を拾うとすると香川真司は起用され続ける確たる大義名分を得ることに成功したという事

 

私は開幕前に戦力としてアテにしてないと書いたが、そこまでおかしな見方ではなかったと思う。特に私なんかよりもっとベルギーやギリシアでの出来をじっくり見ていた人なら尚更期待してなかった筈

 

しかし現時点では先発起用される事に異論を挟む声は極少数派であろう。そう、香川真司は復帰から僅かな期間でここまで盛り返した訳。さてそのカギは何?

 

ここでまた「レベルの低いJがー」とか「いやいやベルギーも大概やで」とかリーグレベル論に踏み込むと”森保発言”のような結論の出ない泥沼にハマるので、私は全然違う切り口で見るわ。それも私の得意な領域で(笑) それは…

 

香川真司は”持ってる”

 

ハイ、またもや論理的でないオカルトな世界やけど、この件を説明するには一番分かりやすいと思うよ

 

まず第一に清武が長期離脱した事。仮に清武健在だったら、キャラ的に被る香川にこれだけ出場機会を割くのは厳しかった筈。ポジションしかり、年齢しかり、そしてビッグネーム度しかりで1枠を2人で争う事になっててベンチ外に押し出されてた可能性もあった

 

次にFWに開幕戦離脱、不調者が続出した事。これはスタートダッシュに失敗した一因でもあるのだが本来は加藤ムツキがFWの軸としてスタメン出場してて、そこに新戦力レオセアラ-、もしくは昨季までの相棒上門を併用して…てな基本線でなかなか香川に出番は回って来なかった筈。しかしムツキ上門の状態が万全でなく、おまけにレオセアラ-も結果を残せないという事象が重なる”幸運”さ

 

3つ目が”絵になる”復帰初ゴールを決めれた事。私は、今香川が先発に値する理由はチームのボール運びを円滑にしている働きと、前プレ時に周りに指示を出して効率化している働き。つまりチーム全体としての機能化に大いに寄与してる点で、決して大久保のように点をバンバン取ったからではない

 

しかしそういったチームに貢献する的な働きは数字には出ないし地味なので、私を含める文句言い達を黙らせる為にはやっぱり分かりやすい”画”が必要。それがあの倒れ込みながらのボレーシュート

 

清武が健在でもダメで、ムツキ上門レオセアラーが開幕で万全でもダメで、そしてあの難しいボレーが外れてもダメ。この3つの条件が重ならないと今の立場は無かったのだが、彼はそれを実現してしまった。これを持っていると言わずに何と言おうか!

 

やっぱり(当時)世界最高峰のクラブにまでたどり着いた選手は持ってる運も別格なんよね。けど、運とは不変なモノではないので、このまま香川に頼り切りになるのは危うい。何故なら運ブーストが無くなった時の地力だけの香川は…

 

サッカーはチームスポーツ。今は香川がチームに貢献し、神通力が無くなったら次は~選手が… でエエんやないの? と私は思う