第3節Hヴェルディ戦 選手はクラブを変えれてもサポーターは応援するクラブを変えれない

'93年にJリーグという新しいスポーツプロリーグが日本に始まった時、私は大きな命題を抱えてた。それは、どのチームを応援するか?

 

嘗て某日本で主流のプロスポーツで”自分のチーム”を決める時、子供だった私は「この選手が好き」という他愛もない理由で贔屓チームを決めて後々エラい苦労した私は、Jでは決して間違わない!と心に決めていた

 

大阪在住なのでフツーに考えれば第一選択はお隣の青黒チーム。なのでじっくり観察したが結論は「アカンわ、こんなチーム」。磯貝、松並、今藤そして本並。名前のある選手や気の利いた選手は何人も居るのにサッパリ勝てず、目立つのはベンチで吠えるガラの悪そうな監督ばっかり。こんなイケてないのを自分のチームにしたら南海ファンの悲哀を味わう事になってしまう、と心の中でダメ出しをした

 

で、次に思い当たったのが、今節の対戦相手ヴェルディ。そう、日本リーグ時代は読売クラブとして日本サッカー界の主役を張ってたNo.1メジャーチームである。代表を見ても武田、ラモス、北澤、柱谷、そしてカズ、三浦知良と、読売クラブの選手だらけ。こりゃこのチームに乗っかってたら楽しいJリーグライフを送れるわ、とサポになろうかなぁって思ったが…

 

どうもね、しっくり来ないんよね。先ずはチーム名。ヴェルディ川崎の筈なのに読売テレビ&報知新聞だけは頑なに読売ヴェルディを連呼。えっ、地元密着がJリーグやないの? お隣ですらパナソニックを名乗ってないのに? 1チームだけ、そんなんずっこいやろ?

 

そしてそのホームタウンの川崎って言うのも、えっ、読売やから東京のチームやないの? 何で川崎なんて自分とは縁もゆかりもないローカル都市のチームを応援せんとアカンねん? そもそも川崎ってどこやねん? と我に返って、ヴェルディサポになんかなれへん、と

 

さて困った。その他8チームでもこれといったのは無いし…と、どこも応援する事ないまんじりとしたJ開幕年を過ごした。まぁ、その年はW杯アジア最終予選とかもあったので代表チームに熱中出来てたから何とも思わんかったが(あの中山って選手、何でJには居らんのやろ?とか思ってた)、流石に2年目にはどっか応援したいな、と焦ってた

 

そんな時に、「もう1チーム、大阪にJクラブが出来る」との情報をキャッチ。えっ、どこや? ヤンマー? あぁ、確かに日本リーグ時代はメジャーどころやったけど、そう言えばJに居らんよなぁ。あそこがJに上がってくるんかぁ… と興味を持ち、注目してると何と天皇杯でJクラブを次々撃破して決勝戦まで上がってくるではないか!

 

森島&マルキーニョスの2トップ、イケるやん。桜色と水色のど派手なユニフォーム、そして胸のCAPCOMのロゴがイケてるやん。これはこのチームを応援すべきやろ!と、すっかりセレサポになってしまった訳

 

その後、ロクにセレッソの応援をする間なく何の因果か川崎市に勤務する事になるんやけど、あの時ヴェルディを選んでたらどっぷりハマって苦難のヴェルディサポ人生を歩んでたんやろうなぁ

 

そんな妙な因縁のヴェルディ、昨年めでたくプレーオフに勝利してJ1復帰したけど、親会社読売新聞もとっくの昔に離れてもう嘗てのメジャーの匂いは一切ないマイナーチーム。一方我らがセレッソは未だ優勝歴は無い割には意外とマスコミからメジャーサイドに扱ってもらえる人気チームの1つとなっている(やっぱり世界のシンジ・カガワの名前のデカさなのか…)

 

選手はクラブを変えられてもサポは応援するクラブを変えられない(変えとる節操のない奴を何人か知ってるけど)。あの時、ヴェルディやなくてセレッソを選んで本当に良かったと思ってるセレサポ人生であった