第4節Aサガン鳥栖戦 これが本物のトップ下

今季は昨季と違い下馬評が6位と”勝負気配”じゃないし、個人的にも順位真ん中ぐらいかなぁと思って肩肘張らずゆる~く楽しむシーズンにしようと思っていたのだが、想定外に期待させるような試合内容&勝点もついてきてるので、期待値を上方修正したくなる今日このごろ

 

なので試合に関係ない四方山ネタ記事は止めて、今季初めて試合内容について触れてみようと思う

 

開幕前は結果に拘らずまったりシーズンを見ようとは思ってたけど、一つだけ期待してた事があった。それは昔の名前からの脱却。つまり今季は世代交代だけは果たして欲しいと思ってた訳

 

ご存知の通り、昨季のセレッソはJ1でも際立ってスタメン平均年齢が高く、ベテラン中心が一概に悪いとは言わないけどモノには限度というのがあって、35オーバーのワールドクラスのビッグネームに頼るのも、もういい加減にしろよって危惧していた(ガチャピンに頼りまくってチーム低迷期に入ってしまったお隣を見てきたので)

 

それは流石のフロントも分かっているらしく、例えば30回ったヨニッチや両SBを放出し、20代半ばの田中駿汰を中心選手として獲得したりと若返りに励んでいるのは評価出来る

 

しかしチームの象徴、香川と奥埜はスタメン2トップ下として未だに君臨している。その開幕戦スタメン表を見た時、この2名に頼らずにスタメン組めるようになった時、真の次世代セレッソが始まると本能的に悟った

 

しかし彼らはセレッソ全歴史を通してもトップクラスにランクされるレジェンドプレーヤー、そんじょそこらの事ではスタメンを下ろせる訳ないし…と長期戦覚悟やったんやけど、思いの外に早く世代交代の時期は来たのかもしれない。それは、新外国人選手、トップ下のBueno、である

 

これは個人的な見方だが、嘗てのトップ下的な4-3-3のインテリオールというのは恵まれたポジションである。ぶっちゃけfútbolの醍醐味を一番味わえるポジションで、それ故にチームを勝たせるプレーをする責務のある位置でもある

 

それはこの試合でBuenoが見せてくれた、ゴールに直結するプレー。例えば先制ゴール、あれはチームプレーでなくBuenoの才能がチームにもたらせた1点。これがトップ下に求められるプレーである

 

ゴールなら前節も香川が取ってるじゃないかと仰る向きもあるだろうが、あれはチームプレーによる1点、謂わばラグビーのバックラインで何本もパスを繋いで繋いで、最後の締めに大外ウィングがトライしたようなもの。今節のBuenoのとは本質的に違う

 

そして2点目、柴山への「どうぞ点取って下さい」スルーパス。こういうゴール直結プレーでチームを勝たせる、それがトップ下に課せられた使命である

 

そう、嘗ては香川もそれが出来た。J2で得点王になった時からドルトムントで2冠獲った時、そして日本代表10番としてアジアカップを優勝した時、当時の香川は正にチームを勝たせるトップ下、特別な存在であった

 

そして今の香川が当時のようなプレーが出来ない選手であるのは、昨季彼がどのポジションをやってたかを見れは一目瞭然で、残念ながらトップ下としてはもう2流の選手でしかないんよね

 

私の当初の”期待値”のようにセレッソが中位を漂うチームならシンジ・カガワの最後の花道興行のシーズンでも個人的には全然エエんやけど、優勝争いに殴り込みをかけようと言うのなら、本物のトップ下が必要なんよ

 

気の早いセレサポは優勝争いする桜軍団を見たいんとちゃうかな? そうなると指揮官小菊の取る手は自ずと一つ (彼もセレッソ初優勝監督になりたいのでは?)