W杯アジア最終予選第5戦 やっぱりVARは萎える

前から言ってるけどアジア最終予選4強が2議席を取り合う構図なので、事実上オープン参加扱いの2弱との試合は勝って当たり前で、勝ったからどうだこうだと論ずる意味はあまりない

 

なのでベトナム戦の内容についてあーだーこーだ論ずる気力は薄いのだが、唯一異議申し立てしたい点があった。それは伊東純也の幻のビューティフルゴール取り消しについて

 

寒~い内容のこの一戦に唯一明かりを灯す華々しいプレーだった、ハーフライン付近から一人でドリブルで持ち込んでそのままゴラッソ。小学生にでも分かる華麗なスーパープレーだったのだが、無情にも判定はノーゴール

 

正直、あれがオフサイドやなんて思った選手は、敵味方通じて一人も居らんかったやろ。事実、解説の中村憲剛も松井もシュートの凄さに絶句するばかりで何で主審が耳のレシーバーに手を当ててるか理解出来なかったぐらいやし

 

ここで、何でVARなるカネの糞かかるシロモノが導入されたかについて、もう一度問い質したい。誤審を無くすため? そうには違いないが、それは正確な表現や無い。本当の目的は誤審による不公平感を無くすため、やろ?

 

ぶっちゃけ、VARが導入されたからと言って誤審が無くなる訳やない。そもそもVARは適用範囲が限られてるから、試合中の発生する全てのファールが誤審かどうかは正せないし、VARが適用されたケースですら例えばハンドとかも最終的には主観で判断されてるので、DAZNのジャッジリプレーで異議申し立てされる苦しい判定もある訳で

 

要は誤審かどうかが問題な訳ではなく、その判定について両チームが納得するかどうかが重要な訳で、逆に言うと両チームが納得してる判定をVARで覆す事に何の意味があるのか?

 

何か、サッカーファンが減っているという統計もあるらしいが、そらこんな事してたら球蹴り如きに熱狂する人は減る一方やな、とワタシなどは思うのだが

 

「プロがやるのは競技やない、興行である」 プロサッカー関係者は、本日のエリザベス女王杯見て、それをよ~く学んでほしい

第35節A柏戦 消化試合の意義

前節は徳島の降格圏脱出を阻む勝利で、今節は同期の柏の残留を確定する敗戦となった訳だが、この2戦は試合内容に大きな差はないやろ

 

即ち、どちらのチームも似たようなレベルで、ちょっとしたツキの差が勝敗を分けた。更に言うとセレッソも両チームと同じレベル、それはスコアを見ても明らか

 

今季は20チーム中4チーム降格という特殊なレギュレーションのせいか、例年になく明らかに格落ちのチームは無く、それどころか上3つほどを除いたその他17チームほどが、「やってみないとどちらが勝つか分からない」ダンゴ状態にあるような感じすらする

 

そんな中で早々に残留を確定できたのは全く幸運な事だが、残留確定にホッとしてダラダラと”消化試合”にするのは勿体ない。過密日程でプレシーズンマッチを入れる空きも少ない現代のプロサッカーリーグで、完全公式戦形式の練習試合が出来るんやから

 

そんな貴重な消化試合、当然来季に向けて使うべきや。即ち、これからチームを背負って立つ人材の成長の為に使うべきで、先のない選手に割く時間はないという事。例えそれが目先の勝利に繋がるとしても

 

今季の大久保の獲得は、色々考えさせられる事が多い人事やった。先ずハッキリさせておかなければならないのは、チームの実力に反して余裕のある順位で残留争いを切り抜けられたのは序盤の大久保ブーストのお陰であるという事

 

何回も言ってるけどプロスポーツで重要なのは信賞必罰、功績を挙げた者を正当に評価する事の大切さ。これを蔑ろにしたチームが上手く行く事はなく、後で必ず報いを受ける。なので今季の大久保の働きは声を大にして讃えたい

 

が、それと彼の獲得が正しかったかどうかはまた別な話。ぶっちゃけ、ギャンブルやったんやろ。物議を醸したシーズン直前の発言から分かるように、獲ったGM自身も成功するとはあまり思っていなかったのでは

 

これもハッキリ言ってしまおう。大久保を来季の戦力としてカウントするのは間違いである、と。ギャンブルで一発当てただけで、その後は得点も稼働率もパッとしないロートルをアテにしていては念願の初優勝は覚束ない

 

年齢的に今季以上の伸びが期待できる若手、加藤、山田、そしてレンタル中の藤尾や、飛び道具として新ガイジンあたりを計算するのが本来のチーム編成。ロートルのギャンブルまぐれ当たり2度目をアテにするのは無謀すぎる

 

と、まぁ一般論で考えるのだが、そんな道理が通るクラブなら今季こんなに迷走する事はなかった訳やし…

 

第34節A徳島戦 セレッソフロントの”被害者”ロティーナ

是が非でも勝ちたかったルヴァン決勝はCKヘッドそらし一発でアッサリ負けて、”大一番”の後で勝とうが負けようがどうでもよかったリーグ戦は”同じ技”でアッサリ勝利… 勝負事ってのは思惑通りにいかんモンやな

 

この試合は、残りの消化試合の中でも最も負けてもいい一戦やったんやけどな。何故かというと相手が降格圏最上位の徳島で、彼らが勝ち点3を掴む事で某チームをビビらす事が出来たから

 

その某チームとは言わずとしれたお隣さん。同じく第34節で勝利して勝点を40まで積み上げたので結果的に残留”当確”になったが、仮に徳島が勝ってたら両チームの勝ち点差は7、これでもお隣の残留は濃厚だが”当確”の現状よりかは肝を冷やした事だろう

 

残り4節で残留争いは湘南、清水、徳島そして大分の4チームか。ここらへんの読みがいい加減になるのは自チームの事ではない、つまり高みの見物やから。高みの見物、そんな悠長な事が許されるのはフロントのしでかした不手際を考えらたら信じられない幸運やけど、それは偏に新監督と選手の努力の賜物なんやろうな(有り難や、ありがたや)

 

そんな僥倖に預かったセレサポとは正反対に、とことんツイてないセレッソ”関係者”が居る。前々監督の"El mister"、ロティーナである。セレッソを”解任”された後の職場のエスパルスでも馘首を切られてしまった

 

最高位が3位と大した経歴もないクラブで見事ACL出場権を獲得し、歴代最高勝率の監督なのに続投希望をソデにされ、同じくセレッソを追い出された大熊元GMに請われて行った先の清水でも解任、踏んだり蹴ったりとは将にこの事である

 

ティーナが続投していたらセレッソがどういう結果になっていたかは推測の域を出ないがレヴィよりはマシな成績を残せてただろうし、少なくとも途中解任される事はなかったとは容易に想像出来るのだが(まぁ、どこまで行っても仮定の話に結論は出ないのだが)

 

ワタシ的にはセレッソ新旧監督因縁の最終戦にプロレス的興味を持っていたのだが、ロティーナが切られた以上、それはある意味弔い合戦。キッチリとケジメをつけさせてもらいまひょ

 

あれっ、何か最終節のプレビューみたいになってきたが、それぐらい何も懸かってない消化試合には興味が湧かんっていう事。という訳で次回、最終節プレビュー其の弐に続く

ルヴァン決勝vsグランパス戦 運気と高さと

サッカーファンの大多数はやれ5レーンがとかやれストーミングとかのような戦術や、誰々はダメだ誰々を使えのような選手起用を語りたがるが、元々ギャンブラーやった私は勝負事に運気が与える影響は彼らが思ってるより遙かに大きいと分かっとる

 

何が言いたいかというと、この試合に入るまでのセレッソの流れ、ちょっとツキ過ぎてたんやないか、と

 

同じく名古屋との対戦となった前戦の天皇杯準々決勝で書いたのは、リーグ4位の名古屋と上げ潮で実質7,8位ぐらいの実力までこぎ着けてたセレッソの一戦はかなり拮抗したものになると

 

しかしフタを開けたら3-0でセレッソワンサイドゲーム。しかも相手がフルメンバーに対してセレッソはスタメン9人入れ替えの謂わばハンデを付けての快勝で、もうどう考えても3日後のセレッソ優勝への条件は揃った…

 

揃い過ぎなんよね。公平に戦力分析したらかなり近いチーム同士が2連戦したら、フツーは1勝1敗やろ。なのに”第一戦”でこれだけセレッソにばかりエエ目が出たら、そら二戦目はその反動が来る番やで。せやからこの試合、相当締めてかからんとヤバい事になる気がしてた

 

前半を終えた時、殆どセレサポは「前半スコアレスは悪くない」と思ったやろうが、解説の誰かさんに「0-0での折返しは名古屋ペース」と見抜かれてたようにその時点でセレッソは相当追い込まれとってんなぁ

 

小菊もそれが分かっとったから後半頭から交代カード切って早めに手を打ったんやろう。その判断は間違いやないと思うけど、問題はその交代選手がなぁ。いや、キヨの事やなくて何で山田を下げるんや…

 

快勝やった前戦の決め手はCBから鳥海&チアゴのヘッドによる2得点。なのでこの試合でも”高さ”セレッソの大きな助けになる筈やのに、小菊の勝負手は地上戦。これが見事に裏目に出て、逆に名古屋にCKから先制される皮肉

 

前から思ってたけどロティーナもクルピも、そして現監督もみんな”高さ”を軽視し過ぎやで。2CB以外残り全員小型選手なんて布陣を平気でするし。これも試合中に言われとったけどセレッソにとってセットプレーが一番の得点源なんやから、その事実を無視するかのような采配は如何なものかと

 

やっぱりワクワク言い続けた罪は重いで。ロティーナやユンの頃のように堅い試合して結果残す事が重要と分かってる小菊ですら、無意識のうちにワクワクの呪縛に嵌ったかのような選手交代をしてしまうんやから

 

さて、1冠目は夢と消えた訳やが、有り難い事にセレッソにはまだ戴冠のチャンスが残されている。次のチャンスは今回より遙かに可能性が薄いが(決勝まで行けても相手はあのフロンターレやから)、そこで奇跡を起こすためにベンチに高さのリーサル・ウェポンを置いておく事をオススメするわ

天皇杯準々決勝プレビュー 今度は名古屋とガチ勝負2連戦

今季唯一のBS放送の一戦、見事勝利でセレッソを全国にアピールする事が出来たな

 

優勝争い真っ只中の強~い相手からの金星とは、長期に渡って負け無しだった相性の良さは今でも健在だったらしい(春先のアウェイ戦で記録はストップしたが)。”相性”のような論理的ではない話でいうと、2点目の判定で分かるように”運気”も大きく影響してたやろ

 

早い話、フエの1件の禊を済ませてないから運気が向いてこないわけ。Fマリの試合だけで発生して、しかも必ずFマリに有利になる状況で発生した、これで事実無根とか濡れ衣とか思うのはよっぽどのお花畑やで

 

あのハゲがやったかどうかは分からないのは事実だが、奴じゃないと言いたいなら自らが”真犯人”を見つけるしかない訳。Fマリとすれば「そんな義務は無い」と思うだろうが、多くの冤罪事件は被疑者側が自身で無実を証明する事を強いられてる。このまま何もせずに知らぬ存ぜぬを決め込んでたら、ツキの無さは一向に解消されへんと思うで

 

まぁ他所様の事をあれこれ言うのはこれくらいにして、落ち目のFマリとは対象的にセレッソの勢いは上がり続けてる。特に浦和との2連戦でチームは大きく進化し、その直前、不甲斐なく大分にやられたのとは全く別のチームのよう

 

前回、「”弱い”から全然放送してもらえない」と書いたがそれは正しくは”順位が低いから”であって、今のセレッソのリアルタイム能力値的なチーム力はもうリーグで7、8番手ぐらいにまで上がってる

 

試練のvsレッズ2連戦前に下から3,4番手だったのだから(その試合の前にも書いたが、私的判定で)、その上昇度たるやリーグNo.1である

 

まぁ、上昇度がリーグNo.1なのは当たり前で、セレッソは8月末から新チームを初めた、公式戦10試合程を消化した段階のチーム。加えてイレギュラーな季節の戦力補強(言わずと知れた世界の乾貴士)もあって、春先からシーズン始めて夏前にはチームが完成して今は惰性でシーズン閉幕前の他のチームと上積み度が違って当たり前

 

さて、明日の大一番の相手の名古屋だが、他のチーム同様終盤戦の”安定期”に入ってるんやから今の順位がほぼリアルタイム能力値やろう。即ちリーグ7,8番手のセレッソが4番手のチームに挑むという構図

 

これだけでも結構いい勝負だと分かるのだが、先程言ったようにセレッソは上昇期。たった数日でも能力値を上げてくる可能性が十分にある。そうなると能力値でも五分五分、勝負は時の運という試合になる

 

浦和との2連戦を経て実力下位から脱却できた。第2の試練としてこのvs名古屋2連戦を乗り越えられれば、リーグ上位(順位の話やなくて、能力値の話)のチームに変貌する事が出来る

 

只のカップ戦やない。来季の展望を懸けた大きな2連戦、である

第33節Fマリ戦プレビュー 最初で最後のBS生中継

今季はACLとか五輪の影響でやたら過密日程の印象があるが、どこかが過密になれば当然スカスカになる時期もある訳で、それが来たのが前節と今節の試合間隔

 

10月という、試合をするにも観るにも一番いい時期に試合の無い週末があるというのは何とも勿体なかったが、それはACL準々決勝の為に空けてた訳で、やっぱりあのラウンド16は勝っておくべきだったと思う

 

そんな自作自演の長期休養明けの今節、その後に天皇杯準々決勝→ルヴァン決勝と連戦になるのに(しかもどちらも遠征)土曜じゃなく日曜開催と、またまた間が悪いチグハグな日程

 

さて、今のセレッソにとってリーグ戦よりずっと重要なカップ戦2連戦を後ろに控えたこの試合、どういうスタンスで臨むのだろうか? 休養タップリで好コンディションなのに力を温存するのも勿体ないし、何よりBSで全国に放送されるから営業サイドからも「アピールの絶好の機会」とハッパかけられてるやろうし

 

ふと、今季の日程表を見て気付く、何で今季はたった1試合しか中継されへんのや? 昨季はあんなに何度もテレビでやってくれたやん?

 

ハイ、子供でも答えられる簡単な質問やね。そう、今季のセレッソが弱いから放送してもらえへんのや

 

えっ、ワクワクするサッカーやってるのに何でテレビ局は興味示してくれへんの? やっぱり世間で言われるようにマスゴミやからワクワクの価値が分からへんの???

 

前近代的な化石脳のフロント陣は、よく分かったやろ。ワクワクとかドキドキとか、そんな事に何の価値も無いんや。強くないと世間は相手にしてくれへんねん

 

本来は”大一番”に備えて捨てゲームにしてもよかった消化試合が、お前らが弱いチームにしてしまったせいで今季唯一のリーグ戦全国放送になってしまって手の抜けん一戦になってもうたやないか!

 

全国放送といえば、ルヴァンの決勝はBS以上に世間の露出度の高い”地上波”生中継。つまり全国放送→天皇杯準々決勝→全国放送の3連戦になる訳で、手を抜くとしたら真ん中の一戦か? いやいや、これこそ来季のACLに繋がる唯一の道で、ある意味でこの3連戦で最も価値がある訳で…

 

小菊はどう出るんやろ? やっぱり生真面目に3戦とも全力投球?

W杯アジア最終予選第4戦 ルヴァンのセレッソを見てるようだった

監督のクビを懸けた一戦となったvs豪州戦、さながらルヴァン準決勝の2ndレグのような気迫溢れる試合やったな

 

1stレグの後半で、浦和相手でもビビらずに前に出れば五分以上の戦いに持ち込めると悟って小菊以下選手全員が腹くくってガチ勝負に出た2ndレグ、私が拳闘のジャッジやったら10:8でセレッソに軍配上げるし、実際にスコアでも1-0で勝利した

 

後がない状況に追い込まれて日本代表もハラを決めたんやろ。ここで他国なら「ワザと負けて解任に持ち込んだれ」と造反する選手が出てくるのだが(Frankreichとか法國とか)、今の日本代表は王道を歩んでる選手ばかりやからね。監督がどうのこうの以前にW杯に出られないなんて自らの経歴としては許せないんやろ

 

そして2ndレグのセレッソよろしく覚悟決めて試合に臨んだ結果、気迫で相手を圧倒。私が思ってた以上に良いチームだった澳洲に試合の主導権を渡さんかった

 

やっぱりね、勝負の世界では気迫とか自信とかメンタル面が大事なんよ。私は以前に「今のセレッソはリーグで下から3、4番目」と書いたのもそれが理由で、春先からチーム作ってた他チーム相手に1ヶ月そこそこで作ったチームでは戦い方に自信なんか持てへんって

 

レヴィの名セリフ「チームが出来上がるまで10試合ぐらいは必要」とか、就任直後と2年目開幕時のロティーナのチームの歴然とした出来栄えの差とか、全てこれを裏付けてるんよね。そんなハンデを抱えてのルヴァンセミファイナル以前のセレッソでは下から3、4番目かな、と(逆に言うとここから一番伸び代のあるのもセレッソやけど…)

 

さて、もう3年も森保がチームを率いてる日本代表の場合、今更チームの完成度に不安があっては困るんやけど、実際万全とは程遠い状態で最終予選に臨んだんやから、やっぱり監督が無能やったやな

 

この豪州戦を見る限り、今からの日本代表は勝ち続けていけそうな気がするけど、やっぱり最初の”2連敗”が星勘定に大きな影を落とす。本来はゴマメ扱い、無視していい筈だったvs2弱の試合も、得失点差を稼ぐという大きな意味が出てきた訳で…

 

次戦はただ勝つだけでは許されなくなったで