セレッソは進歩したのか?

相性の良さだけで勝てたような対マリノス戦、清武が言うようにユン時代のような耐えて耐えての防戦一方の試合やったな

 

個人的には、耐え忍んで勝ち点3をもぎ取るスタイル=過去2年で得た利点は失われてない証明という意味で喜べるが...

 

しかしそれには大した評価を与えず、ロティーナになって世界潮流の戦術を志向するようになった部分ばかりを持て囃す、一部の動画でサッカーを語る素人たちの目には、昨日の試合はどう映ったのかな?

 

事実だけを見ると、今のセレッソは優勝争いにも絡めない中位状態。奥埜、藤田、瀬古、メンデス、そして離脱中だが都倉。これだけ多くの”当たり”が加入するという幸運に恵まれながら、順位は7位。

 

シンプルだが見映えのしない旧戦術、しかも杉本、柿谷ら既存戦力が不調だった昨シーズンの最終順位と全く同じ。チームとして、これは進歩したと言うべきか?

 

冷静に見て、今のセレッソは洗練されてるが怖さはない。恐らく、相手の出方をリスクヘッジした通常の戦い方とした戦術なので、リスク上等の特攻プレスにまで対応出来るようにデザインされていない。つまり、一か八かの修羅場になると戦術崩壊、開幕戦に逆戻りの防戦一方になってしまう

 

このマリノス戦が典型で、ベースが特攻&ゲーゲンプレスという特異なチームの前に、セレッソはボールロストを連発。否定した筈のユンのドン引きドMサッカーに頼らざるを得なかった

  

Jではマリノスほど極端な戦術を取るチームは見られないので、恐らく次戦では華麗なロティーナのポゼッショナルサッカーがまた見られるだろう。けど、それで優勝が狙えると言えば、大いに疑問

 

これが、活躍した選手は抜かれ放題のプロビンチャのチームなら、残留争いに無縁の順位表一枚目で大満足!で良いが、我々はクラブ史上初タイトルを獲った監督を切ってまで、変革を決断している

 

即ち、結果が出なければ、その変革は失敗、甘口に言っても進歩なしと言わざるを得ない