'22日程発表と、DAZN値上げに思ふスポーツ興行の暗い未来

開幕まで1ヶ月を切って、遂に今季の日程が発表されたな

 

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日程表を見てまず目についたのがテレビ放送の多さ。私の記憶が正しければ昨季のリーグ戦放送はたったの1試合。この少なさは偏に「ワクワク? 何でそんな時代錯誤の試合するチームを中継せにゃアカンねん?」とテレビ局に判断された事によるものだが、今季は日程発表の段階で既に5試合。おいおい、どういう風の吹き回しや?

 

「今季のセレッソ、期待できるで」って局側が感じたとはとても思えないので、もしやセレッソ側から営業をかけたのか? 理由は皆目不明だが、放送される試合数が増えるのはサポとしては素直に嬉しい

 

というのも、テレビ以外のもう一つの視聴方法から悲しいお知らせが届いたから

 

news.yahoo.co.jp

 

DAZNが配信に乗り出してから、Jの環境は劇的に改善された。先ずはあの忌まわしき2シーズン制を駆逐出来た事。サッカー界の世界標準から外れる、無理矢理盛り上げるアメスポ的興行ドーピングを使わざるを得なかった金欠Jリーグが、再び世界標準の正常な道に戻れたのは偏にDAZNという”金主”を得たから

 

次にJの全カテゴリーを見れるようになった事。スカパー時代の下部カテゴリーの扱いはもう忘れてしまったが、とにかくJ3まで全ての試合を見れて、しかも見逃し配信で自ら録画する必要もないのは将に「上から下までJは丸ごと面倒見ます」状態。セレサポ的にもU23の試合をガッツリ見れて有り難かった事だろう

 

これほどメリット満載で月額料金が2,000円ソコソコってのはこんな美味しい話は無いな… って思ってたらやっぱりこの額では無理やったんやね

 

このニュースが流れてから多くの人が言っている通り、3,000円という金額自体は許容範囲やと私も思う。が、私が懸念するのは金額ではなくDAZNはこの商売を続けて行けなくなるのでは?」って事

 

これはCLの放映権を手放した時も思ったのだが、その後もNFLなど他のコンテンツも次々手放してた事から、あのビジネスモデルでは収支が厳しかったのだろう。で、全ての商行為は儲からなかったら(正確には資金繰りが詰まったら)ゲームオーバーなので、ある日突然DAZNも…てな事も”可能性としては”ある

 

一般的に儲からんビジネスの理由は簡単で、一つは仕入れコストが高過ぎる時。DAZNの場合、間違いなく欧州各国リーグやUEFA等の団体からの放映権料が高過ぎる(しかも常識外れの額で)

 

これについては「何故アジア最終予選のアウェイ戦が地上波放送されないか?」を考えればサッカー知識皆無の人でも気が付くと思うが、奴らの要求する額はスポーツビジネスモデルを既に破壊している

 

日本人感覚ではあり得ない強欲さに呆れると同時に、「売れてこそ甘い汁が吸えるのに、マーケットを殺してしまってどうするの?」と、小市民な私などは考えるのだが

 

ちなみに現在絶賛開催中の女子アジアカップがテレビ放送されてない時点で、男子のアジアカップ、ひいてはW杯もテレビ局が撤退する日も遠くないと私は確信している。そうなってもDAZNがあるじゃないか、チョット前までそう思ってたのだが、そのDAZN様が匙を投げた時は…

 

そしてもう一つ、DAZN的ビジネスモデルが儲からなくなった第二の理由があるのだが、それについては語るのも結構虚しくて… (続く、多分)